2023.08.25

履歴書の経歴詐称が発覚する理由や解雇、内定取り消しのリスクを解説

履歴書の経歴詐称が発覚する理由や解雇、内定取り消しのリスクを解説

あなたは履歴書を作成する際に「絶対就職したい!」「自分をもっと良く見せたい!」「少し誇張するくらい、大したことじゃないはず…」
そんな気持ちから「経歴詐称」をしてしまっていませんか?バレないと思っているかもしれませんが、必ずバレます。そして、バレたら重いペナルティがあなたを待ち構えています。
この記事では経歴詐称が発覚する理由や、発覚した「その後」を解説しています。心当たりのある方はご覧ください。心当たりのない方、これから履歴書を作成する方も、うっかり詐称をしてしまわないために、チェックしてみてください。

履歴書作成関連記事

経歴詐称が発覚すると罪に問われるのか

履歴書に嘘を書くと経歴詐称、詐欺、私文書偽造などの罪に問われるかもと思うかもしれませんが、実はどのケースにも当てはまらず、基本的には犯罪にはなりません。
ですが、資格が必要な業務で、無資格なのに有資格と偽った場合は犯罪になります。

しかし、もしアルバイトの応募に必須とされていた学歴や資格が嘘ならば、それを理由に解雇されることはあるかもしれません。もし、嘘が原因でアルバイト先に金銭的な損失が出た場合は、損害賠償を請求されるなど思わぬ事態に発展する場合もあります。

自分に合った仕事が見つかる!

バイトルNEXTで仕事を探す

経歴詐称とは何か

経歴詐称とは何か

経歴詐称とは、学歴や職歴を意図的に改ざんしたり、虚偽の情報を提供したりする行為を指します。基本的に経歴詐称や学歴詐称は犯罪行為ではありませんが、詐称の内容によっては犯罪となり得るケースもあります。
以下で詐称について詳しく説明します。

学歴の詐称

学歴詐称とは、高卒なのに大卒だと上位に偽ることはもちろん、大卒なのに高卒だと低く偽ることや、卒業した学校を偽ることを指します。
また、中退しているにもかかわらず「卒業」とすることも学歴詐称に当たります。
学歴詐称は単なる倫理的な問題だけでなく、法的な問題にも発展することがあります。

例えば、学歴情報に基づいて採用された後に、詐称が発覚した場合、解雇の対象となる可能性があります。また、詐称によって企業や他の関係者に損害が生じた場合、損害賠償を請求されることもあります。

職歴の詐称

職歴詐称とは、これまで自分が行ってきた仕事の経歴を偽ることです。勤務した企業名や職務内容、在職期間、役職、雇用形態などを偽ると職歴詐称に当たります。また、転職回数の虚偽申告も職歴詐称です。
企業は正確な情報に基づいて採用を行いたいと考えており、従業員に対しては正直さや信用性を求めています。そのため、職務詐称が発覚した場合には、内定の取り消しや懲戒解雇の事由となることがあります。

資格の詐称

資格詐称とは、主に実際に取得していない資格や免許を持っていると偽ることを指します。
スキルや資格の詐称は少なからず行われているようですが、採用されるために明らかな虚偽を述べるのは望ましくありません。
応募者が実際に取得していない資格を偽って内定を得た場合、内定が取り消される可能性があります。さらに、懲戒解雇の事由となることもあります。

犯罪歴の詐称

犯罪歴詐称とは、自身の過去の犯罪歴について情報を隠したり偽ったりする行為を指します。面接で犯罪歴を問われたり、賞罰欄のある履歴書を書いたりする場合は、正直に申告しなければなりません。
ただし、起訴猶予事案や少年犯罪については、一般的には犯罪歴とはみなされません。したがって、これらの事案については記載の必要はありません。
職種や業界によっては特定の要件がある場合もありますので、該当する場合は事前に確認する必要があります。

病歴の詐称

病歴詐称とは、自身の病気や病歴について虚偽の申告をする行為を指します。例えば、病気が完治していないにも関わらず「健康状態は良好である」と言うようなことです。
業務に従事する際に病歴を隠していた場合、その病気が業務に大きな影響を与える可能性があります。

例えば、特定の作業に体力や精神的な安定が必要な場合、病歴を偽っていたことによって事故やミスが発生し、他の従業員や関係者の安全が脅かされる可能性があります。
企業は従業員の健康状態や安全面を考慮し、正確な情報に基づいて業務を遂行させる必要があります。そのため、安全上業務に大きな影響を与えると判断された場合は、解雇される恐れがあります。

自分に合った仕事が見つかる!

バイトルNEXTで仕事を探す

経歴詐称が発覚する理由

「自分を良く見せたい!嘘を付いてもバレずに済むだろうか?」残念なことに、詐称は必ずバレます。以下では詐称が発覚する理由を説明します。

採用前に経歴詐称が発覚するケース

経歴詐称が発覚する理由はさまざまですが、採用前に発覚するケースも少なくありません。その理由を紹介します。

まず、応募書類との整合性の欠如です。経歴詐称を行うと、応募書類と実際の経歴が一致しないことがあります。そのため面接や対話の中で矛盾が発生したり、具体的な経験やスキルについて深堀りされた際に、詐称が明るみに出ることがあります。

また、採用前に行われるリファレンスチェックでは、採用者の経歴について関係者に連絡を取ることがあるため、虚偽があるとここで明らかになります。
最近では採用担当者がSNS上の情報を調査することもあり、それにより経歴詐称が発覚することもあります。

採用後に経歴詐称が発覚するケース

採用後にも発覚する場合があります。 1つは雇用保険や社会保険、源泉徴収票の内容との矛盾です。入社時に提出が求められる「雇用保険被保険者証」には前職の企業名や退職日が記載されています。
また、同様に提出が求められる年金手帳には国民年金および厚生年金の加入日が記載されています。これらの情報からわかることと、採用者の提出した経歴情報が一致しない場合、経歴詐称が発覚する可能性があります。

2つ目は、入社後の仕事ぶりが職務経歴書に記載した内容とかけ離れている場合です。できるはずのことができない、などのことがあると、能力が疑われ、経歴詐称が発覚する可能性があります。

自分に合った仕事が見つかる!

バイトルNEXTで仕事を探す

経歴詐称が発覚するとどうなるか

経歴詐称が発覚するとどうなるか

経歴詐称はさまざまな理由から発覚します。では、発覚したらどうなるのでしょう?
ここでは、発覚した後の「その後」を解説します。

内定取り消し

採用プロセスでは、応募者の経歴情報の真偽を確認する手続きが行われます。その過程で詐称が発覚した場合、採用内定者の信頼が失われるため、企業は内定者の内定を取り消すことがあります。
また転職エージェントを利用していた場合、強制的に退会させられる可能性もあります。転職エージェントは正確な情報を提供することが責務であるため、詐称によって信用を無くした求職者との契約は解除します。

解雇

入社後に経歴詐称が発覚した場合、企業は従業員の信用を失い、処分を検討します。処分内容は企業によりますが、一般的には一番重い懲戒解雇、次に重い諭旨解雇処分が下るようです。
懲戒解雇は非常に重い処分です。企業から信頼を失ったことを意味するため、再就職は非常に困難となります。
このように、経歴詐称の影響は長期的なキャリアにも大きな悪影響を及ぼします。

損害賠償

重大な経歴詐称をして会社に損害を与えた場合、損害賠償の対象になる可能性があります。例えば、経歴詐称によって採用や昇進などの機会が不正に得られ、他の候補者が不当な扱いを受けたり、企業が本来の適格な人材を選択できなかったりすることで損害が生じた場合などです。

損害賠償の具体的な金額や範囲は個別の事情によって異なりますが、法的措置が講じられるとなれば、決して軽くない負担となるでしょう。
このように、経歴詐称は倫理的な問題だけでなく、法的なリスクも伴うことを認識する必要があります。

信用失墜

経歴詐称が明るみに出ると、周囲からの信頼が失われてしまいます。クライアントからの評価や信用も失われ、詐称した者に仕事を頼もうとは思わなくなるでしょう。
一度信用を失ってしまうと、再び信頼されることは難しいです。

また、解雇にならなかった場合でも、経歴詐称のデメリットは大きいです。同僚や上司からの疑念や不信感を抱かれることで、仕事の円滑な進行やチーム内の協力関係に支障が生じるかもしれません。さらに、将来の昇進やキャリアアップの機会にも影響を及ぼす可能性があります。

自分に合った仕事が見つかる!

バイトルNEXTで仕事を探す

経歴詐称を回避するためのポイント

経歴を詐称することは言語道断です。しかし、意図せず詐称になってしまうケースはないでしょうか?また、嘘を付きたくなるくらい、経歴に自信が持てない場合はどうすればよいのでしょうか。
以下では、経歴詐称を回避するポイント、より良い履歴書を作成するポイントを紹介します。

履歴書や職務経歴書は慎重に書く

履歴書や職務経歴書を作成する際には、正確な情報を提供することが重要です。誇張や虚偽の記載は絶対に避けましょう。年月日などの数字については特に注意が必要です。
誤った日付や期間の記載は、詐称と誤解される可能性があります。確認を怠らず、正確な情報を記入しましょう。

さらに、記載内容についても丁寧にチェックしましょう。職務経歴の具体的な業務内容や成果についても、正確かつ具体的に記載することが重要です。あいまいな表現や大げさな表現は避け、客観的かつ事実に基づいた情報を提供しましょう。

経歴に自信がない場合は自己PRでアピールする

経歴に自信がない場合は、自己PRでアピールをしっかりとしたものにすることによって内定を勝ち取りましょう。

自己PRでは経験や能力、成果にフォーカスします。経歴に自信がない場合でも、自身の強みやスキルを的確にアピールすることで評価を受けるチャンスが広がります。具体的な事例や実績をあげることで信頼性を高めることができます。

過去の実績などがない場合は、自己啓発や学習意欲をアピールするという方法があります。自己成長への取り組みや学びを積極的に伝えることで、将来の成長への期待を高めることができます。

自分に合った仕事が見つかる!

バイトルNEXTで仕事を探す

採用されることが就活や転職のゴールではない

「嘘の履歴書でも、採用されればこっちのもの!」と思って、経歴を詐称するのは大きな間違いです。確かに、詐称すれば採用はされるかもしれませんが、採用されることは就活や転職のゴールではないからです。
嘘の代償は非常に大きいのだと改めて認識しましょう。ひとたび詐称が発覚すれば、今まで築いてきた信用も信頼も失墜し、会社にも居づらくなるでしょう。場合によっては損害賠償さえ求められるかもしれません。

それに、嘘によって得られたポジションでは、本来の力を発揮することは出来ません。自己成長やキャリアの発展の観点からも、経歴は正直に伝えることが大切です。経歴詐称による一時的な利益に惑わされず、長期的な視野で自己の成長を追求してください。

自分に合った仕事が見つかる!

バイトルNEXTで仕事を探す

まとめ:経歴詐称が発覚するとどうなるのかを把握できたら、積極的に求人に応募しよう!

履歴書に書く嘘は、罪にはならなくてもバレたら信用もなくなります。一度、嘘つきのレッテルを張られてしまうと今までみたいに楽しく働けなくなるし、最悪クビになるかもしれないということを肝に銘じておいてください。
経歴詐称のリスクが理解出来たら、求人応募の心構えは出来たも同然。積極的に求人に応募してみましょう!
バイトルNEXTならさまざま企業が求人応募しているから、あなたにぴったりの仕事が必ず見つかります。

さっそくお仕事を探してみよう

カテゴリ一覧