2024.01.17

「よろしくお伝えください」は目上の人に使える?意味や返答・使い方【例文付き】

「よろしくお伝えください」は目上の人に使える?意味や返答・使い方【例文付き】

訪問先やメールなどで「よろしくお伝えください」というフレーズを見聞きすることはありませんか?ビジネスシーンやプライベートでも使われる便利な言葉ですが、実は使う際には注意が必要です。

この記事では、「よろしくお伝えください」という言葉の意味や使う際の注意点、言われた際の返し方について、分かりやすく解説します。

「よろしくお伝えください」の意味

「よろしくお伝えください」というフレーズは、その場にいない他の人に何かを伝える際に使われ、相手に対する敬意や丁寧さを示すために用いられます。

「よろしく」とは、「程よく、適当に、ちょうどいい感じに」といった意味です。
つまり「よろしくお伝えください」は、「伝え方や内容は任せるのでいい感じになるように伝えておいてください」というニュアンスになります。

「よろしくお伝えください」はどんな時に使う言葉?

「よろしくお伝えください」は、自分と相手の双方に関わりがあり、その場にはいない第三者に対して自分の気持ちを伝えてほしいときにいう言葉です。
さまざまなシーンで使えるフレーズですが、具体的にどのような時に使うのか確認していきましょう。

挨拶の際に

「よろしくお伝えください」は、メールの結びや挨拶の結びで使われることが多いフレーズです。共通の知人がいる人に対して、社交辞令のような感覚で付け加えることもあります。

▼例文

  • 本日はお時間をいただきありがとうございました。◯◯さまにもどうぞよろしくお伝えください。
  • またのご来店、心よりお待ちしております。ご家族のみなさまにも、よろしくお伝えくださいませ。
  • 末筆ながら、◯◯部の皆さまにも何卒よろしくお伝えください。
  • ◯◯さんはお元気でしょうか?ぜひまたお会いしたいです。どうぞ、よろしくお伝えください。

感謝や謝罪の際に

「よろしくお伝えください」は、お礼や謝罪の気持ちを伝える際にもよく使われます。「よろしくお伝えください」を付け加えることで、その場にいない人を気にかけている、と伝えることができます。

▼例文

  • お気遣いいただき誠にありがとうございます。皆さまにもどうぞよろしくお伝えください。
  • 先日はセミナーにご参加いただきありがとうございました。ご同席いただいた〇〇さまにも、よろしくお伝えください。
  • この度は体調不良により欠席させていただくことになり深くお詫び申し上げます。皆さまに、くれぐれもよろしくお伝えくださるようお願いいたします。
  • 急な変更になってしまい申し訳ございません。ご担当いただく〇〇部の皆様にも、何卒よろしくお伝えください。

「よろしくお伝えください」の注意点

便利なフレーズの「よろしくお伝えください」ですが、いくつか使う際の注意点があります。

使う相手には要注意!

さまざまなシーンで使われる「よろしくお伝えください」という言葉ですが、自分よりも目上の相手に使うのは要注意です。「目上の人に対して自分の伝言を依頼するなんて…」と失礼だと感じる場合もあるからです。

絶対にNGではありませんが、「よろしくお伝えください」の前後にワンクッションを置いたり、「幸いです」などで依頼の表現をやわらげたりして、切実な気持ちと丁寧さを表しましょう。

また目上の人であっても、例えば家族に対して気にかけていたり、家族ぐるみで付き合いがある場合は問題ないでしょう。「奥様にもよろしくお伝えください」「ご家族の皆さまにもよろしくお伝えくださいませ」のように用いられることもあります。

伝えてほしい相手には要注意!

「よろしくお伝えください」は、そこにいない第三者に対して、自分の気持ちを伝えてもらうためのあいさつです。その第三者が実際に会話している相手よりも目上または同等の立場の場合に使うようにしましょう。

例えば目の前にいる人が部長だとして、「〇〇課長にもよろしくお伝えください」というと、上司に対して部下への伝言を依頼することになり、失礼に当たります。同じ状況でも、「〇〇社長にもよろしくお伝えください」は問題ないでしょう。

「よろしくお伝えください」を使う際には、自分と直接話している相手、伝えてほしい相手の関係性を考慮することが大切です。

「よろしくお伝えください」と言われたら?

もしも自分が「よろしくお伝えください」と言われた際は、どうしたらいいのでしょうか?

「よろしくお伝えください」への返答

「よろしくお伝えください」と言われた場合は、伝える相手の立場によって返答する際の返答が変わります。

伝える相手が自分よりも目上の場合は、「お伝えします」「お伝えいたします」など、丁寧な表現を心がけましょう。

伝える相手が身内などの場合は、謙譲語の「申し伝えます」や「必ず伝えます」など、へりくだった表現にします。家族ぐるみで親しい相手の場合は、「ぜひまた家族で食事に行きましょう」「両親も会いたがっています」など、一言添えると好印象です。

ぱっと判断するのが難しくて不安という場合は、「かしこまりました」「承知いたしました」などの返答を覚えておくと安心です。

言われたら本当に伝えるべき?

「よろしくお伝えください」と言われた場合は、相手の意図を類推しすぎず、そのまま伝えるといいでしょう。「相手があなたを気にかけていますよ」と伝えられれば、それで問題ありません。

「よろしくお伝えください」と言ってきた相手、伝える相手が目上の場合は、丁寧な表現を意識しましょう。

▼例文

  • 〇〇社の〇〇さんが、「よろしくお伝えください」とおっしゃっていました。
  • 〇〇様が「くれぐれもよろしくお伝えください」と申していました。
  • 〇〇部長が「よろしく」とのことでした。

「よろしくお伝えください」の言い換え・英語の表現

「よろしくお伝えください」を別の言葉で言い換える際の表現について解説します。

「よろしくお伝えください」の言い換え

「よろしくお伝えください」は、いくつかの言葉で言い換えることも可能です。

「よろしくお言付け(おことづけ)ください」

「お言付け(おことづけ)ください」は「お伝えください」と同様の意味になります。

「よしなにお伝えください」

「よしなに」は「よろしく」と同じく、「いいように」「いい具合になるように」という意味です。

「(短く具体的な内容)とお伝えください」

具体的に伝えたい内容がある場合は、それを簡潔に述べるといいでしょう。「〇〇様に、先日はありがとうございました、とお伝えください」「またぜひお目にかかりたいです、とお伝えいただけますでしょうか」など、内容を強調することもできます。

「ご一報お願い申し上げます」

その場にはいない第三者と情報を共有したい際に、相手に伝言を依頼する表現です。より丁寧でビジネス的な要素を含みます。

「よろしくお伝えください」の英語

「よろしくお伝えください」を英語で伝える際の定型文を見ていきましょう。

▼例文

  • Please say hello to Mr.(Ms.)/ Please say hi to Mr.(Ms.)
    ・・・カジュアルな場面で使える「〇〇さんによろしくお伝えください」の英語表現
  • Please say hello to everyone.
    ・・・カジュアルな場面で使える「皆さんによろしくお伝えください」の英語表現
  • Please give my best regards to Mr.(Ms.)
    ・・・ビジネスシーンで使える「〇〇さんによろしくお伝えください」の丁寧な英語表現

まとめ

この記事では、「よろしくお伝えください」の意味や使い方、返し方について解説しました。

「よろしくお伝えください」は、挨拶の結び、感謝や謝罪の気持ちを伝える際などによく用いられる言葉です。「伝え方や内容は任せるのでいい感じになるように伝えておいてください」というニュアンスになります。使う際には、自分・直接話す相手・「よろしく」と伝えたい相手の関係性を確認するようにしましょう。

「よろしくお伝えください」は、その場にいない相手に対しての気遣いを示し、縁をつなぐ言葉。適切に使用することで、円滑な人間関係を築くことができる言葉の1つです。意味や使い方を確認し、上手に活用していきましょう。

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