基本的な面接の流れは以下の通りです。
- 入室・着席・あいさつ
- 自己紹介
- 志望動機
- 質疑応答
- 逆質問
- 退室
入室・着席・あいさつ
入室~あいさつまでの流れは身体で覚えるまで繰り返し練習することをおすすめします。以下、流れについて解説します。
1.ドアをゆっくりとノックする
ドアを3回ノックします。ドアが開いたままになっている場合はノックはせず、手前で「失礼いたします」と声をかけてからお辞儀をします。
2.返事をしてドアを開ける
面接官から「お入りください」と言われたら「失礼いたします」と言いドアを開けましょう。
3.ドアを閉める
ドアは静かに閉めます。閉めるときは、後ろ手に閉めることはせず、振り返って閉めて下さい。
4.お辞儀をする
ドアを閉めたら、面接官のほうを向き丁寧にお辞儀をし、椅子の横までゆっくり進みます。
5.椅子の横に立ってあいさつをする
椅子の横に立ったら面接官を見てあいさつをしましょう。あいさつの後にもう一度お辞儀をします。
6.着席
面接官から着席を促されたら「失礼いたします」と伝えてから着席しましょう。
自己紹介
自己紹介のおおまかな構成と順番としては、まず始めに、自分の名前と略歴について説明します。具体的には、学歴や職歴、志望動機などを簡潔に述べるようにしましょう。
次に、自分の強みやこれまでの実績について話します。どのような経験をもとに、どのように企業に貢献できるのかをアピールしましょう。
最後に結びの言葉として、改めて自分の意気込みを伝え、面接官にポジティブな印象を持ってもらうよう心がけましょう。
<例>
○○大学工学部機械工学科の○○と申します。私はロボット工学における新しい動力伝達メカニズムの研究に専念してきました。
この経験を通じて、実験と分析に基づいてハードウェアを改良する能力を高めることができました。また、チームベースでの研究活動を進める中で、コミュニケーション能力と協調性も育んできたと自負しております。
私の知識と経験が、御社のさらなる研究開発に活かせればと考えています。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
志望動機
面接官が志望動機を聞くのは「応募者が自社で長期的に働いてくれるかどうか」を見極めたいからです。
特に「どうして当社を選んだのか」という点について明確な回答ができる人は、それだけ十分なリサーチを行い、企業文化に共感していると、好意的に受け取ってもらえます。
自社との相性がよく、長期的に働いてくれそう、と思ってもらえるので、志望動機をはっきりと伝えることが大切です。
<例>
御社を選んだ理由は、特に▲▲という独自で開発された人工知能技術に強く引かれたからです。
過去の職場でもAI技術に関わるプロジェクトに携わってきましたが、特に御社のこの技術が医療分野において示しているインパクト、具体的にはプロジェクト●●での患者データの高速解析能力や、それを用いた迅速かつ正確な診断支援に非常に感銘を受けました。
私はこれまでのキャリアでも、テクノロジーを使って社会課題を解決する仕事に従事してきましたが、御社のビジョン「テクノロジーで未来の健康を創る」は、私のキャリアと深く共鳴しました。
これまでの経験とスキルを活かして、特に●●プロジェクトをはじめとした、御社のこれからの挑戦に貢献していきたいと強く感じています。
質疑応答
質問に答えるときは、簡潔に答えるように心掛けましょう。余計な情報、関連する細かい話は省き「聞かれていること」だけに対して1~2分程度でまとめ、シンプルに答えるようにして下さい。
どうしても補足したいことがある場合は、まず聞かれていることに答えたあとに、続けて言うようにしましょう。
また、面接官が聞きたいと思っている内容に対して適切な答えをすることも大切です。
「何を知りたいのか」という質問の意図を考え、それに沿った形で答えるようにしましょう。
逆質問
面接官から「質問はありますか?」ときかれる逆質問は、あなたの意欲や適性をしっかりとアピールするチャンスです。
「特にありません」と答えるのは非常にもったいないので、事前に質問をしっかり考えましょう。
上手な逆質問のコツは「わかりやすく」「ポジティブ」にすることです。質問は多くても3つまでにして、1つの質問につき聞きたいことは1つにすることを心がけましょう。
例えば、働くために必要だと思う情報を具体的に聞いたりすることで「働く意欲がとても高い」という印象を与えることができます。
上手な逆質問についてもっと知りたい、という方は「面接官からの逆質問は自己アピールのチャンス!効果的な例文やNG例も紹介」を参考にしてください。
退室
退室も「入室~あいさつ」と同じく、繰り返し練習して身体で覚えてください。
1.椅子に座ったままお礼を言いお辞儀をする
椅子を立つ前に、座ったまま「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」と言いお辞儀をします。
2.椅子の横に立ってお辞儀をする
椅子の横に立ち姿勢を正し再度お辞儀します。
3.ドアの前で面接官の方に向き直しお辞儀をする
ドアの手前まで歩いたら振り返り「失礼します」と言ってお辞儀します。
4.ドアを閉めて退室する
ドアを静かに閉めて退室します。