<例文>
前職では、パソコンを使った事務業務に取り組んでいました。WordやExcelを使用して書類の作成を行っていたほか、データベースの管理も行っていました。また、データ入力の正確性の高さや仕事量から、社内表彰を受けた経験もあります。多くの企業と取り引きし、業界のトップランナーでもある貴社において、私のこれまでの経験を生かせるのではないかと思い、応募させていただきました。
事務職と言えば、いつの時代でも人気の職種。特別なスキルや資格を必要としない求人も多く、採用のハードルが低いように見えて、採用に落ちてしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もし落ちてしまったのだとしても、それはあなたのスキルに問題があるからではなく、志望動機の書き方が間違っていたせいかもしれません。
この記事では事務職に応募する際に役立つ、志望動機作成のポイントを徹底解説!経験者の方も未経験者の方も是非ご一読ください。
目次
一言で事務職といっても、その種類は一般事務、営業事務、貿易事務など多岐にわたります。まずは、企業側が求める、事務職の共通の能力について見ていきましょう。
事務職などの一般職については「一般職とは?業務内容や待遇は総合職とどう違うの?向いている人の特徴もご紹介します」で詳しく解説しています。こちらも併せてご覧ください。
事務職はほとんどの場合、パソコンを使用します。たとえば、営業事務であれば営業担当の補佐をして売り上げをまとめたり、貿易事務であれば通関や輸出先などに提出する書類や資料の作成を行ったりすることも多いでしょう。
これらの作業は、ほとんどパソコンで行うことになります。特に、WordやExcelといったソフトウエアを使用する機会が多いため、MOS(Microsoft Office製品の操作スキルを証明できる国際資格)のような資格を持っていると、大きなアピールになります。
また、アピールする際には、資格を持っていることだけではなく、そのスキルを活かしてどのように企業に貢献できるのかを伝えるといいでしょう。
事務職に対して「内向的な人でもこなせる仕事」という印象を持っている方も多いかもしれません。しかし、実際のところ、事務職はコミュニケーション能力が必要とされる仕事といえます。
ほとんどの事務職では、社内・社外の多くの人間と接する必要があります。取引先企業の社員や一般顧客と接する機会も少なくありません。また、仮に社内の人間としか接する機会がなかったとしても、上司や同僚の指示に従って仕事をこなすことも多いでしょう。コミュニケーションで食い違いが何度も起これば、業務の進行を妨げるおそれもあります。
そのため、事務職ではコミュニケーション能力が非常に重要になります。アピールしたい場合には、これまで自分のコミュニケーション能力が発揮されたエピソードを交えて、具体的に伝えることが大切です。
事務職には、多くの書類作成やデータ入力、スケジュール管理など、さまざまな業務が求められます。書類の作成やデータの入力には、細心の注意を払い、誤りを最小限に抑える必要があります。また、スケジュール管理では、迅速な作業が求められます。
事務職に適性があることをアピールする場合には、慎重な性格が伝わるエピソードをあげると良いでしょう。例えば、大切な書類を担当する時は、綿密なチェックを行いミスをなくす工夫をしたことなど、結果的に効率的な業務遂行ができた経験などを具体的に述べることで、自身の早く正確な作業能力をアピールできます。
自分に合った仕事が見つかる!
バイトルNEXTで仕事を探す事務職に応募する際、志望動機がしっかりしていると、採用側にもいい印象を与えることができます。面接での受け答えや履歴書に記載する際に役立つ、事務職応募の際の志望動機作成のポイントを確認しておきましょう。
志望動機の書き方の基本を知りたい方は「【履歴書の志望動機】職種・業界別の例文完全まとめと好印象な書き方の鉄則」の記事もご確認ください。
前述したように、事務職には一般事務、営業事務、貿易事務といった様々な種類があります。それぞれ業務内容が少しずつ異なるため、応募先の事務職がどのような業務を扱うのかを、把握しておくことが大切です。
特に、志望動機として熱意をアピールするためには「応募先企業の事務職にはどんなやりがいがあるのか」といったことも調査しておくといいでしょう。事務職としての目標がわかれば、どのように企業に貢献できるのか明確になるため、採用担当者が納得できる志望動機を書くことができます。
事務職に求める人物像は、企業によって異なります。そのため、応募する際にはあらかじめ企業がどのような人材を必要としているのか把握しておきましょう。そのうえで、履歴書の志望動機欄には、企業が求めている人物像にマッチした自身の特徴やアピールポイントを書くのがおすすめです。
企業が求める人物像については、事務職の求人内容に盛り込まれていることもあります。求められる能力やスキルなどについて、注意深く読み込んでから志望動機につなげてください。
事務職は、ほとんどの企業に存在します。そのため、採用担当者は「数ある企業の中から、なぜ当社の事務職を志望するのか?」といった点を重視しています。採用担当者が納得できるような志望動機を書くためには、やはり企業研究が大切です。
応募先企業の魅力や社風、他企業との違いを志望理由に盛り込めば、より説得力のある志望動機を書くことができます。また、ほかの企業が出している事務職の求人内容と比較してみるのも手です。他企業と比較することで、志望している企業独自の良さが見えてくる場合もあります。
自分に合った仕事が見つかる!
バイトルNEXTで仕事を探す事務職になりたい理由はさまざまあると思いますが、正直に言ってはいけない志望理由があります。ここでは志望動機に含めるべきでない内容を紹介いたします。
収入や福利厚生などの待遇に関する内容は、志望動機に含めない方が良いでしょう。たとえそれが一番の理由であったとしても、福利厚生を理由にすると「条件だけで選んだ」と思われ、ネガティブな印象を与えてしまいます。採用担当者は、「この応募者は、より良い条件の職場があればすぐに転職してしまうかも」と懸念を抱き、採用を躊躇するでしょう。
志望動機では、自身のスキルや経験、仕事への情熱、成長意欲など、組織に貢献できる要素に焦点を当ててください。その企業への意欲に満ちた、ポジティブな内容であることが重要です。
志望動機に「座って働ける」「営業が苦手」のように、つらいことや苦手なことを避けたと受け取られる内容を書くのは止めましょう。これらの表現では、事務仕事に対する熱意や情熱が伝わらないばかりか、楽をしたいという印象しか与えられません。
前述の通り、志望動機は、業務内容に焦点を当てるべきです。事務職に応募する際は、自身のスキルや経験を活かし、業務の円滑化や組織の発展に貢献する意欲を伝えましょう。
自分に合った仕事が見つかる!
バイトルNEXTで仕事を探す事務職に志望する際の大事なポイントを理解していても、「具体的に自分のスキルを履歴書や面接でどうアピールすればいいの?」と悩んでしまう方もいるかもしれません。
志望動機を作る際は、以下のコツを意識することで、作成しやすくなるでしょう。ここでは、応募者の立場ごとの志望動機の例文を作成しました。自身の志望動機作成の参考にしてみてください。
志望動機作成のコツ
前職では、パソコンを使った事務業務に取り組んでいました。WordやExcelを使用して書類の作成を行っていたほか、データベースの管理も行っていました。また、データ入力の正確性の高さや仕事量から、社内表彰を受けた経験もあります。多くの企業と取り引きし、業界のトップランナーでもある貴社において、私のこれまでの経験を生かせるのではないかと思い、応募させていただきました。
<ポイント解説>
過去に事務職の経験がある方の場合、以前の仕事で培った能力を具体的にアピールします。そのスキルを生かしてどのように活躍したのか、エピソードも交えるとより効果的です。
ただし、過去の経験をアピールしすぎると、「前職の仕事のやり方を引きずりはしないか」といった印象を与えてしまうおそれもあります。そのため、「前職では叶えられなかったことが期待できる企業」といった、応募先企業の特色を志望動機に盛り込むことが大切です。
私が貴社の事務職を志望するのは、自身の能力を生かして多くの方をサポートしたいからです。私は学生時代、野球部のマネージャーとして選手たちのサポートをしてきました。マネージャーは試合に出ることはありませんが、表舞台で活躍する選手を陰から支える仕事にやりがいを感じていました。貴社は、社員一人一人の力を最大限に引き出し、チームワークを大切にされています。私もチームの一員として、貴社に貢献したいと考えております。
<ポイント解説>
事務職未経験の場合は、業務内容と結び付く過去のエピソードを交えるのがおすすめです。こちらの例文では、野球部のマネージャーとして活躍した際に感じたやりがいと結び付けて、事務職への適性をアピールしています。
さらに、応募先の企業理念にもふれ、どのように貢献したいのかを伝えています。未経験の場合は、「この企業の事務をやりたい」といった熱意を伝えることが特に重要です。
事務職を10年間務めていましたが、母の介護のために退職しました。その後は、介護をしながらアルバイト生活を送っていましたが、母の容態が改善したため、事務職に再挑戦することを決断いたしました。しかし、前職からブランクがあるので、自身のスキル見直しのために、2カ月後の受験を目指し、MOSの資格取得に向けて独学で勉強をしております。前職での経験とスキルを活かして、貴社即戦力となれるよう引き続き努力したいと思っています。
<ポイント解説>
離職期間が長い場合、ほとんどの採用担当者は「ブランク期間に何をしていたか」ということが知りたいはずです。そのため、志望動機を織り交ぜながら、空白期間に何をしていたのかを補完します。
さらに、事務職に復帰するために資格取得を目指していることも、モチベーションを感じさせるポイントでしょう。前職からのブランクはあっても、即戦力で働けることをアピールします。
私が事務職のアルバイトを志望するのは、パソコン作業が好きだからです。大学では経営学を専攻し、パソコンを使った授業では上位の成績を収めることができました。授業を通してExcelで様々な関数を使った計算をしたり、ゼミではPowerPointでプレゼンテーション資料の作成を行ったりするなど、スキルを身に付けてきました。また、個人的にタイピングの練習もしており、タッチタイピングの速さに自信があります。貴社で実務を通じて、このスキルを仕事でも通用する実用的なものにブラッシュアップし、活躍したいと思い、今回応募に至りました。
<ポイント解説>
パソコンのスキルを積極的にアピールしていきましょう。現代の若年層は、スマートフォンに慣れ親しんでいる方が多い一方で、パソコンには苦手意識を持っている方が少なくありません。そのため、パソコンの授業を通してスキルがきちんと身に付いていれば、即戦力としてアルバイトに採用してもらえる可能性もあります。
私は、趣味の園芸のウェブサイトを運営しており、パソコンのスキルを生かせる仕事を探していたところ、貴社の求人広告を拝見しました。貴社の業務内容から、パソコンのスキルを生かせることや、子供を保育園に預けている時間帯に勤務できる点に魅力を感じています。ウェブサイトの運営だけでなく、Word、Excel、PowerPointなども扱えます。多様な働き方を採用し、子育てと両立して働くことができる貴社で、自分のスキルを活かし、業務の効率化に貢献出来ればと思い志望いたしました。
<ポイント解説>
子育てや家事に忙しい主婦(主夫)の方にとって、勤務時間はとても重要です。自身のライフスタイルに合わせて働けるということも、立派な志望動機です。ただし、このような志望動機を書く場合は、働ける時間帯を履歴書の本人希望欄に記入しておきましょう。
自分に合った仕事が見つかる!
バイトルNEXTで仕事を探す事務職に応募する際の志望動機のポイントについてご紹介してきました。企業にアピールするためには「その企業でないとだめな理由」を明確に伝えることが大切です。
応募者が応募先企業の企業理念を理解したうえで志望していることが伝われば、採用担当者に好印象を抱くでしょう。そのためにも、志望動機を書く際には、応募先企業をしましょう。そして企業のニーズにあった、自分の能力やスキルをアピールしてください。
志望動機の書き方がわかったら、さっそくバイトルNEXTで求人を探してみましょう。バイトルNEXTは事務職の求人が豊富です。未経験者可の仕事も多いから、フリーターの方やブランクが空いてしまった方など、次のステップを目指す方にも向いています。
この記事を読んで、志望動機を書いたあなたなら、きっと採用につながるはず。早速仕事を見つけて、バイトルNEXTであなたの夢を叶えましょう。
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