アルバイトに応募をする際は履歴書の提出が必要となることが多く、履歴書の記載内容は採用されるかどうかを決める大切なものになります。では、履歴書にどういう内容の志望動機を書けば好印象を与えることができるのでしょうか。
志望動機と自己PRは気をつけないと似たようなことを書いてしまいがちです。志望動機は働きたいと思った理由、自己PRは自分の性格や能力をどんな風に活かせるかを伝えるものという大前提をまず押さえておきましょう。

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志望動機で何を見ている？採用されやすい書き方とは

まず、面接官は履歴書から長くアルバイトを続けてくれそうかどうかを見ています。すぐにやめてしまうと、また人を雇わなくてはいけなくなり、何度も求人を出したり面接をしたりしていると時間の無駄になります。また、バイトを続けることで仕事が定着するものです。接客などのスキルをきちんと身につけて仕事で戦力になってもらうためにも長く働いて欲しいと思うのでしょう。例えば、「粘り強さ」をアピールすると長続きしそうだという印象を与えることができます。「1回生の頃から全国大会優勝を目標に掲げて毎日のように練習に取り組んでいます。その結果3回生になってやっと悲願の優勝を果たました」など根拠も提示することで説得力のあるものになります。

志望動機は具体的なものが好ましいです。ただお金を稼ぎたいというのは漠然としすぎているので、留学や旅行の資金のためなど具体的な目標に置き換えます。稼ぎたいだけではなく、稼いだお金でどのようなことをしたいのかなどを具体的に上げて稼ぐ目的を明確にしましょう。「英語の勉強とバイトを両立したいと考えており、バイト代を資金にして英語圏の国へ旅行したいと考えています」などと具体的に書ければ、しっかりした考えを持っていると好印象を持たれるはずです。

そして、前向きな動機にすることも大切です。「しんどいと思うけれど頑張れそうです」など、仕事内容にマイナスイメージを持たせるような志望動機は印象が良くありません。塾講師のアルバイトであれば、「教師を目指していて、将来子供に勉強を教えたいと思っています。将来に活かせそうな仕事内容に興味を持ちました」など頑張ろうという心意気を感じさせるような志望動機が好印象です。

「簡単な内容なので自分でもできそうだと思いました」と正直すぎる志望動機もたまに見かけますが、絶対にNGです。採用するならもっと熱意がある人や一緒に働いて楽しい人を選びたいのが人情というもの。学生なら意欲や将来の仕事や夢に繋げたいという気持ちを、フリーターなら今までのアルバイト経験を志望動機にすると書きやすいと思います。志望動機は面接でも詳しく尋ねられることがあるので、しっかり考えましょう。

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（例１）好きだから働きたい場合＜書店＞
月に20冊以上読むほど本好きです。将来は本や出版に関わる仕事に就きたいと思っており、貴店でのアルバイトを希望しました。

（例２）経験を活かして働きたい場合＜塾講師＞
家庭教師のアルバイトを通じて、生徒の成績を上げることへのやりがいを覚えました。塾だと人数も増え、責任も重くなりますがこの経験を活かして、より多くの生徒の役に立ちたいと考えています。

仕事に活かせる自分の長所を見つけて

自己PRには自分の長所と、その裏付けとなるエピソードを書きましょう。今までのアルバイトで培ったことや褒められたこと、部活やサークルでのリーダー経験、長く続けている趣味などどんな内容でもかまいませんが、その長所をどうアルバイトに活かせるかまで具体的に書くことができればベストです。

（例１）自分の趣味を使ってPR
私は中学生の頃からバレーボールを続けています。厳しい練習を乗り越えられる根性や体力が身についただけでなく、みんなで力を合わせることの大切さも知りました。ですから、チームワークを大事にしながら働くことができます。

（例２）過去のアルバイト経験でPR
以前働いていたカフェでは、タイミングよくお水のお代わりを提供するなど、お客様が心地よく過ごすためには何をすればいいかを考えて行動していました。そのおかげで、細やかな心配りが自然とできるようになりました。

未経験と経験者のそれぞれのアピールポイントを考えてみよう

未経験であれば、仕事で扱うものなどが好きということをアピールしましょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きなことであれば熱心に取り組めるために上達するのも早いです。扱うものについて勉強しているなど、1日も早く力になれるように熱心に学びたいという姿勢を見せることが大切です。経験者は前職で培った経験をアピールしましょう。例えば、2年くらい飲食のホールスタッフをしていたことがあり、接客マナーには自信があるなどです。未経験、経験ありともに具体的なエピソードと一緒に書くと良いでしょう。未経験の場合は、「小さい頃から親しんできたものだから商品の良さを熟知しています。商品の良さをたくさんの人に親しんでもらえるように努めたいです」などです。経験ありであれば、「忙しくてもお客様一人一人の要望をきちんと聞くなど丁寧な接客が評価されて、お客様からお褒めの言葉をいただきました」などが好印象でしょう。飲食店やアパレル系であれば実際にお客として利用したことがある方が良いです。お店の料理や商品について少しは知っているというアピールになります。実際に商品を扱う上では、何も知らないより多少は知識がある方が仕事しやすいという理由で優遇されるかもしれません。

未経験の場合は熱意が大事！業種・職種別の書き方例文

未経験の場合で業種・職種別に学生、主婦、フリーターの3パターンで文章を考えてみます。まずは、飲食店のホールの場合です。学生であれば「実家が自営業で手伝いをしていたこともあり、接客業を希望しています」、主婦の場合は「子供にお菓子を作るのが好きで、カフェで働きたいと思いました」、フリーターの場合は「人見知りをしない性格で人と接するのが好きで、ホールでもこれを活かしたいです」などです。また、コンビニの店員の場合、学生であれば「理系の出身で数字に強く、レジ打ちに自信があります」、主婦の場合は「女性目線を考えた商品の陳列など、お客様のことを思いやった仕事がしたいです」、フリーターの場合は「体育系の部活で培った体力には自信があるので、夜勤でも問題なく働けます」などです。職種が未経験でも仕事に活かせそうなエピソードを盛り込むなどして、ここで働きたいという熱意を伝えましょう。

経験者は経験が財産になる！業種や職種別の書き方を見てみよう

経験者を前提として、業種・職種別に学生・主婦・フリーターの3パターン考えてみます。飲食店のホールで学生の場合は「学園祭のイベントスタッフとして接客を経験しました。スタッフ職で学んだ集客のコツを活かしたいです」、主婦の場合は「結婚するまでサービス業で働いていました。接客には自信があります」、フリーターの場合は「前職でも接客が楽しく、さらなるスキルアップのために応募しました」などです。コンビニの店員の場合でも同じように考えてみましょう。学生の場合「大学のコンビニで働いていたことがあり、レジ打ちや品出しなどをした経験を活かしたいです」、主婦の場合は「コンビニの別の店舗でパートとして勤務経験があり、商品のラインナップを把握しています」、フリーターの場合は「様々なコンビニで働いてきたことから、レジ打ちや品出しを素早く正確に行えます」などです。経験者は優遇される場合もありますので、経験があれば履歴書にぜひ書いておきたいものです。

志望動機はやる気と具体性が大事！

志望動機には仕事へのやる気を明示することが大切です。さらに自分のスキルがバイトでどういう風に活かせるかなど、具体性を持たせることも重要なポイントです。イベントスタッフなど機材の運び込みをするバイトであれば、「体育会系のクラブ活動で培ってきた体力を活かせると思い志望しました。他のスタッフと協力してイベントを成功させたいです！」などといった理由にはやる気と具体性が感じられます。

志望動機も自己PRも、なぜここで働きたいと思ったのかという理由と熱意を伝えるためのものです。もし書く内容に困ったら、「自分ならどんな人と一緒に働きたいかな？」と、採用担当者の気持ちになって考えてみましょう。

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