2023.08.30

バイトの履歴書の本人希望欄に書くべき内容と書き方のマナー

バイトの履歴書の本人希望欄に書くべき内容と書き方のマナー

履歴書の最後に設けられている「本人希望記入欄」は「志望動機」や「自己PR」に比べて漠然としているため、何を書いたら良いのか戸惑う方もいるでしょう。
本人希望欄には書き方のルールや、書くべきこと・書くべきでないことなどがあります。
この記事では、アルバイト応募時の本人希望記入欄の書き方について解説します。正しい書き方を身に着けて、採用担当者に好感と安心感を与える本人希望記入欄を目指しましょう。

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履歴書の本人希望欄に書くのは「譲れない条件のみ」

アルバイト応募時の本人希望欄は、応募者と企業とのミスマッチを防ぐため、応募者が譲れない条件を書くスペースです。自身と企業側の希望が合わなければ、たとえ採用されても就業できない可能性もあります。本人希望欄は、そのような採用後のトラブル防止のために設けられています。
本人希望欄に多く希望を記載すると、選考で不利になる可能性もあります。そのため、絶対に譲れない条件以外は書かないようにしましょう。特に、細かい条件を書いてしまいと、自分本位な人と思われる恐れもあるため、注意が必要です。

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「特になし」はNG

特に希望がない場合でも、本人希望欄は空欄にしてはいけません。空欄にしてしまうと、記入漏れと思われたり、やる気がないと捉えられたりする恐れがあります。
また「特になし」「希望なし」なども、投げやりな姿勢に見られることがあるので注意が必要です。
何も希望がない場合は、企業のルールに従うという意思を表明する意味で「貴社の規定に従います」と書くのがビジネスマナーです。

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アルバイトで履歴書の本人希望欄に書いたほうが良いこと

アルバイトで履歴書の本人希望欄に書いたほうが良いこと

 

本人希望記入欄は、やむをえない事情などによって、あらかじめ希望を伝えておきたい内容を記入します。どのような内容を伝えるにしても、簡潔に書くことがポイントです。
ここからは、本人希望記入欄に書いたほうが良い内容を、例文付きで解説していきます。

出勤可能な曜日や日数

アルバイトやパートタイムに応募する場合、履歴書の本人希望記入欄にはシフトの希望を書きましょう。1週間あたりに勤務できる日数や勤務できない曜日などを、わかりやすく具体的に書くことが大切です。

また、学生はテスト期間などのスケジュールによって、長期間出勤できなくなるおそれがあります。このようなスケジュールについても、本人希望記入欄にあらかじめ記入しておきましょう。

【書き方の例文】

  • 週5日、9時~16時まで勤務可能です。
  • 大学の講義があるため、平日は18時以降での勤務を希望いたします。土日祝日は、フルタイムでの勤務が可能です。
  • 6月・12月のテスト期間中の勤務については、別途相談させていただけると幸いです。

希望する職種

企業が同時期に複数の職種を募集している場合、希望する職種を書きましょう。
なお、希望職種を書く場合には、実際の求人内容と表記を統一することが大切です。「営業事務」を「営業アシスタント」と言い換えたり「システムエンジニア」を「エンジニア」と表記したりしてはいけません。職種を正確に記入しなければ企業が混乱し、選考がスムーズに進まないおそれがあります。

【書き方の例文】

  • システムエンジニア職を希望いたします(勤務地・勤務時間などは、貴社の規定に従います)。
  • 経理事務職を希望いたします。
  • 営業職を希望いたします。

希望の勤務地

やむをえない事情があれば、勤務地の希望を書くことが可能です。このようなケースでは、希望とともにやむをえない事情を簡潔に記入しましょう。
「自分がどれだけ大変な状況にあるか」「希望が叶えられないとどうなるのか」といった内容を詳細に書く必要はありません。

【書き方の例文】

  • 母の介護があるため、勤務地は東京都・神奈川県・千葉県のいずれかを希望いたします。
  • 介護が必要な家族がいるため、大阪事業所または神戸事業所での勤務を希望いたします。
  • 家族の事情で、自宅から通える範囲での勤務地を希望いたします。

通勤手段

バイクや自転車など、通勤手段の希望がある場合は、その旨を記載します。例えば、自宅や職場が駅から遠かったり、早朝・深夜勤務などで公共交通機関の時間がなくなったりなど、やむを得ない場合は認められる可能性があります。
募集要項をよく読み、禁止されていないことを確認したうえで記入しましょう。また、面接の際に改めて可能であるか、駐車場や駐輪場があるかも確認する必要があります。

【書き方の例文】

  • 可能であれば、自転車通勤を希望いたします。
  • 自動車での通勤を希望いたします。

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アルバイトに応募する際の履歴書の本人希望欄に書くべきではないこと

アルバイトに応募する際の履歴書の本人希望欄に書くべきではないこと

 

書類選考の通過という観点では、本人希望記入欄に書いてしまうことでマイナスに働く可能性が高い内容もあります。以下に、記入を避けたほうが良い例を紹介しますので、しっかり確認しましょう。

給与・待遇に関する希望

給与・待遇に関する希望を記入するのは避けましょう。
「お金のことだけ考えている」と思われやすく、よくない印象を与える恐れがあります。
待遇について質問がある場合は、希望欄に書くのではなく、面接時に聞くようにします。また、具体的な金額などは、内定後に交渉する場が設けられるため、履歴書に記載する必要はありません。

絶対条件でない希望

本人希望記入欄は、絶対ゆずれない条件だけを書く欄です。そのため、絶対でない希望を書くと「わがまま」「意欲が低い」と思われる恐れがあるため、注意が必要です。
例えば「家から近いので23区内の勤務を希望します」や「ワークライフバランスを重視したい」などといった自己中心的な希望は、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまいます。
希望事項は、採用担当者が納得できるやむを得ない理由があるときのみ書くようにしましょう。

希望条件以外の内容

希望条件がない場合は「貴社の規定に従います」と書くのがビジネスマナー。シンブルで余白が気になるかもしれませんが、それ以外の余計なことは書かないようにしましょう。
希望志望動機や自己PRなども、書かないほうがベター。項目名を無視して別のことを書くと、ルールを守らない人と思われる可能性があるので注意が必要です。

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履歴書の本人希望欄に関するよくある質問

履歴書の本人希望欄に関するよくある質問

 

ここまで本人希望記入欄の書き方について解説してきましたが、下記のような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

  • 条件や待遇に関する希望はどこに書けば良い?
  • アルバイト・パートと正社員で書くべき内容は変わる?
  • 休日の希望は書いても良い?
  • 掛け持ちなどの働き方の希望は書いても良い?
  • パートで扶養範囲内での勤務希望は書いても良い?

ここでは、これらの質問に対する回答をご紹介するので、参考にしてください。

条件や待遇に関する希望はどこに書けば良い?

やむをえない事情が含まれない勤務条件や採用後の待遇に関する希望は、基本的には本人希望記入欄に書くべきではありません。採用担当者から「自分のことしか考えていない」と思われて、マイナス評価になりかねないからです。

採用前にこのような希望を伝えたい場合、履歴書ではなく面接で伝えるほうが適切だといえます。ただし、面接でも好き勝手に希望を述べると面接官の心証が悪くなってしまうので、タイミングと言葉を選んで伝えなくてはなりません。

希望を伝えるタイミングですが、基本的に応募者側から発信しないほうが無難です。面接時に、勤務条件・給与などの説明があったタイミングや「条件面で何か聞きたいことはありますか?」と向こうから逆質問を促されたタイミングで確認しましょう。

面接官から条件面に関する言及がなかった場合は「条件面をご提示いただけるタイミングは、いつ頃になりますか?」など、オブラートに包んだ言葉で聞くことが大切です。これなら面接官も回答しやすいので、心証が悪くなることも避けられるでしょう。

アルバイト・パートと正社員で書くべき内容は変わる?

本人希望記入欄について、アルバイト・パートと正社員には書くべき内容に大差はありません。特に希望がなければ「貴社の規定に従います」と記入し、譲れない条件があれば先述の内容を踏まえて記入します。

大差はないものの、アルバイト・パートの場合、正社員に比べるとある程度は自由に書くことができます。そもそもアルバイト・パートは、採用担当者も勤務時間やシフトについて相談があることは想定しているからです。

とはいえ、何でも記入できるわけではないので、内容と書き方には注意しなければなりません。例えば、水曜日のシフトに入ることが難しい場合「水曜日は勤務できません」と書くだけでは説明不足です。「子どものお迎えで~」などと事情もセットで記入すれば、採用担当者も納得してくれるでしょう。

休日の希望は書いても良い?

本人希望記入欄に書くべき内容は「絶対に譲れない条件」なので、休日の希望もそれに準じていなければなりません。例えば「ライブツアー参加のため、毎年×月×日頃は休暇を希望いたします」など、明らかにプライベートな内容はNGです。

保育園が土日に休園したり、持病で定期的に通院していたりするなど、どうしても休まなければならない事情がある場合には、その事情とあわせて休みたい曜日やタイミングを記入します。応募先の企業も、長く働ける人材を求めているので、やむをえない事情は考慮してくれるケースが多いでしょう。

また、学生であればテスト期間や部活の大会がある方もいるので、それに関連する休日の希望を書いても問題ありません。

掛け持ちなどの働き方の希望は書いても良い?

アルバイト・パートを掛け持ちや副業で働きたい場合、まずは現在勤めている企業でダブルワークが認められているか確認することが大切です。就業規則で禁止されているにも関わらずダブルワークをすると、場合によっては、停職や減給といった処分を受けることになりかねません。

応募先の企業がダブルワーク可能かどうかを確認して問題がなければ、本人希望記入欄にダブルワークを希望する旨を記載しましょう。「掛け持ちをしているため、シフトは火・水・金・土を希望いたします」など、曜日や勤務時間も細かく記入すると、採用担当者も考慮しやすくなります。

パートで扶養範囲内での勤務希望は書いても良い?

パートで働くにあたり、扶養範囲内での勤務を希望する場合は、その旨を本人希望記入欄に記載しても問題ありません。「夫の扶養範囲内での勤務希望」「年収103万円以内」など、具体的な数字も交えて記入すれば、より伝わりやすくなります。

扶養範囲内で働きたいことを採用後に伝えると、認識のズレからトラブルに発展することもあるので、履歴書あるいは面接の場で伝えましょう。

健康上不安があることを書いても良い?

健康上不安があり、企業側に伝えておきたい場合は、健康状態欄がある履歴書を使うのがおすすめです。採用担当者が気にするのは通常業務に支障があるかどうかなので、支障がない旨をしっかり伝えましょう。前提として、企業は健康状態だけを理由に応募者を不採用にすることはできません。持病や既往症がある場合や通院中の場合は、健康状態の欄に以下のように記入しましょう。

【例】

  • 業務に支障はありませんが、持病のため月1回午後半休を希望します。
  • 通常業務に支障はありませんが、腰痛持ちのため、重い荷物を運ぶなどの作業をすることができません。

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まとめ:履歴書の本人希望欄を正しく書いて、アルバイト探しをスムーズに進めよう

履歴書の本人希望欄は、譲れない条件を書くスペースです。細かい要望は採用時に不利になる可能性があるので、やむをえない事情などあらかじめ伝えておきたい希望のみを記載しましょう。
バイトの場合、シフトや職種など、希望する勤務地や交通手段などを書くことができます。ただし、こちらもやむをえない事情がある場合のみにしておくことが重要です。特に書くことがなければ「貴社の規定に従います」と書き、空欄にしないようにしましょう。
本人希望欄の書き方ルールを理解できたら、バイトルでバイト求人を探して応募しましょう。バイトルには、さまざまな条件から仕事を探すことができるこだわり検索があり、自分の希望に合った仕事を探すことができます。バイトルでミスマッチの少ない、理想のバイトを探してみてください。

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