2023.09.15

履歴書の「通勤時間欄」の正しい書き方を解説!転居や在宅勤務などケース別に紹介

履歴書の「通勤時間欄」の正しい書き方を解説!転居や在宅勤務などケース別に紹介

多くの履歴書には、通勤時間を記入する欄が設けられています。通勤時間とは、どこからどこまでにかかる時間を書けば良いのでしょうか。
正しい通勤時間欄の書き方について解説するとともに、通勤時間を調べる際に役立つ経路検索ページをご紹介します。

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履歴書の通勤時間欄の正しい書き方

履歴書の中でも小さいスペースである通勤時間欄ですが、その書き方にはいくつかのルールがあります。ルールに則り、正しい通勤時間を企業に伝えましょう。

■通勤時間欄の記入見本

通勤時間
バス、電車(JR並びにOO線)
約1時間10分

自宅から会社への片道最短ルートの所要時間を記入

履歴書に書く通勤時間は「自宅を出発してから職場に到着するまでの最短時間」、いわゆる「ドア・ツー・ドア」の時間を書きましょう。電車や車に乗っている時間だけを書こうとしている方がいますが、この書き方は誤りです。公共交通機関や車に乗っている時間だけではなく、自転車や徒歩も含む全ての合計所要時間を書きます。

また、通勤時間欄には、原則として最短ルートの所要時間を書きましょう。道路の渋滞や事故による電車の遅延といった、例外的な事情は考慮する必要はありません。いつも使う道路が通勤中に渋滞しているからといって、渋滞込みの所要時間を書くことも避けましょう。

通勤時間は5分単位で記入

履歴書の通勤時間は5分単位で書きます。正確な通勤時間が41分であれば「40分」、24分であれば「25分」といったように、端数を切り上げるか切り下げて書くといいでしょう。
不正確な時間を記入すると、応募者の住所や最寄り駅と照合したときに、採用担当者が不信感を抱くおそれがあります。

【5分単位での記入例】
実際の通勤時間が28分 →30分と記入
実際の通勤時間が43分 → 45分と記入
実際の通勤時間が51分 → 50分と記入

また、通勤時間が40分など1時間未満の場合「約0時間40分」と、時間のところにゼロを記入します。これは、時間の単位が書き忘れでないことを採用担当者に示すための配慮です。

通勤手段は電車を優先する

通勤手段が自家用車、バス、電車など複数ある場合には、電車を優先しましょう。自家用車やバスは、電車に比べると渋滞などにより通勤にかかる時間が変動しやすいためです。
また、自家用車にはガソリン代などの交通費を計測しづらいというデメリットもあります。

通勤に使用する交通手段を書き添える

ほとんどの履歴書では、通勤時間欄にあらかじめ「約 時間  分」という文字が印刷されています。そして、その印刷された文字の上下や左側には余白があるはずです。この余白部分に、通勤に使用する交通手段を書き添えましょう。
具体的には「1時間10分」と時間を記入した欄の余白に「バス、JRならびに◯◯線」などと書きます。

また、通勤には電車やバスといった公共交通機関を利用するのが一般的ですが、車による通勤を認めている会社もあります。車で通勤する場合は「自家用車」、バイクは「自動二輪車」、原付は「原動機付自転車」が正式な書き方です。

複数のルートがある場合は最短コースを記入する

電車を利用する場合、複数のルートで通勤できるケースもあるでしょう。このようなケースでは、最短コースの時間を記入します。また、どのルートを使った所要時間なのかといった詳細も書き添えるのがおすすめです。

ルートによって交通費や通いやすさは変わるため、正確な情報を知りたいと考えている採用担当者もいます。書き方としては「◯◯線△△駅→▽▽駅→●●線▲▲駅→▼▼駅」などと、簡潔にまとめるのが大切です。通勤時間欄のスペースは限られているため、コンパクトに仕上げるよう心掛けましょう。
通勤時間欄のスペースが足りず、文字が小さく読みにくくなる場合は無理に書く必要はありません。

曖昧な通勤時間を記入しない

通勤時間がよくわからないからといって、曖昧な情報をもとに不正確な時間を書くことは絶対にしてはいけません。採用担当者は応募者の住所や最寄り駅から、正確な通勤時間を簡単に割り出すことができます。

もしも履歴書に記入した内容と実際の通勤時間が大きく食い違っていた場合、採用担当者は応募者に不信感を抱くかもしれません。企業が応募者を見極める履歴書では、絶対に虚偽の情報を記入しないようにしましょう。

通勤時間を調べる方法は、後述の「通勤時間を調べるためのおすすめWebサイト」で説明します。

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変則的な場合の通勤時間の正しい書き方

変則的な場合の通勤時間の正しい書き方

応募者の状況や求人内容によっては、通勤時間をどう書けばいいのか判断しにくいケースがあります。
ここでは、変則的な場合の通勤時間の書き方について、状況別に解説します。

勤務地が複数ある、もしくは未定の場合

複数の店舗を持つ企業や全国展開している企業に応募する場合、履歴書に記入する時点では勤務地が確定していないこともあります。
このようなケースでは、希望する勤務地を選び、自宅からそこまでの通勤時間を書くのもひとつの手です。通勤時間欄には「◯◯店勤務の場合」「◯◯支社の場合」などと書き添えて、所要時間を記入しましょう。また、希望がない場合は、数字を記入するスペースにハイフン( - )などを記入しても構いません。

選考の合否にかかわらず転居が決まっている場合

応募時点で転居が決まっている場合には、履歴書の住所欄には現住所を書き、通勤時間欄で転居先を補足しましょう。書き方としては、あらかじめ印刷されている「約 時間 分」の文字の近くの余白に「新住居より(◯月◯日転居予定)」と記入し、新住所から応募先への通勤所要時間を記入するといいでしょう。

また、履歴書を提出する時点で新居へ郵便物を取りにいける場合は、履歴書に新居の住所を記入します。その場合、通勤時間欄に補足情報を書く必要はありません。

採用決定後に転居する意思がある場合

現段階で引越し先が決定していない場合や未入居の場合には、履歴書に新住所を記入することはできません。ですが、採用されたら勤務先の近くに転居したいと考えている場合は、通勤時間欄にその旨を記入しましょう。

あらかじめ印刷されている「約 時間 分」の文字の近くの余白に「採用が決まりましたら、◯◯県△△市内に転居予定です」「採用が決まりましたら、通勤時間◯◯分以内の場所に転居予定です」などと記入しましょう。

在宅勤務(フルリモート)の場合

在宅勤務(フルリモート)が決まっている場合でも、通勤時間欄を空白で提出することは避けましょう。「 - 時間 - 分」と、ハイフン( - )を書く、あるいは本社までの通勤時間を記入します。記入した場合は「フルリモートのため、形式上○○と記入しております。」など、一文添えるようにしましょう。

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通勤時間を調べるためのおすすめWebサイト

通勤時間は、Webサイトを使って簡単に調べることが可能です。ここでは、通勤時間を調べる際に役立つWebサイトを3つご紹介します。
以下にご紹介するサイトでは、自宅と会社の住所をそれぞれ入力すれば所要時間や交通費を測定できます。

Yahoo!路線情報

Yahoo!路線情報は、公共交通機関のルート案内に適した経路検索サイトです。操作も簡単なため、ルート検索に慣れていない方でも使いやすいといえるでしょう。ただし、こちらも自家用車や自転車を使った所要時間は検索することができません。

Yahoo!路線情報(ヤフー株式会社)

Google マップ

Google マップは、Googleが提供するWebサービスです。自家用車・公共交通機関・徒歩・自転車・飛行機と、多彩な交通手段のルートを検索できます。自家用車では、細い抜け道などを利用した最短コースを導き出すことも可能です。

Google マップ(Google LLC)

ジョルダン乗換案内

ジョルダンは、自家用車の所要時間は調べられませんが、公共交通機関を利用する方には便利な経路検索サイトです。電車に乗っている時間はもちろん、自宅から駅までの徒歩の所要時間も表示されます。ルートごとに乗り換える駅や使用する路線がわかりやすく表示されていて、操作方法も簡単です。

ジョルダン乗換案内(ジョルダン株式会社)

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履歴書に通勤時間欄がある理由

履歴書に通勤時間欄がある理由

通勤時間欄のスペースは小さく、履歴書のほかの項目に比べると目立ちません。そのため「重要な項目ではなさそうだ」と思う方もいるのではないでしょうか。しかし、実は通勤時間欄は、採用担当者が注意深くチェックしている項目です。
まずは、記入した通勤時間から採用担当者がどのようなことを判断しているのか解説します。

応募者の体力的な負担

通勤時間欄では「通勤による、応募者の体力的な負担はどの程度か」を判断しています。テレワークといった勤務形態でなければ、応募者は採用後、毎日職場と自宅を往復することになります。毎日の通勤は体力的な負担になるものです。
また、通勤時間が長ければ長いほど疲労は蓄積しやすく、疲れたまま業務を続ければ、普段ならありえないようなミスが起こる可能性もあります。

このようなことから、採用担当者は通勤時間の長さが業務に与える影響を気にかけています。通勤時間があまりにも長い場合は、業務に支障がないことをあらかじめ伝えることが大切です。

会社が負担する交通費

通採用担当者は、通勤時間欄から「交通費がいくら必要か」を把握する必要があります。一般的に、社員の通勤にかかる交通費は、全額ないし一部を会社が負担しています。そのため、応募者があまりに遠方からの通勤を希望している場合、会社が負担する交通費が高額になってしまうのです。

会社からすれば、交通費は毎月必ず支払うことになる固定費。会社が交通費の負担額をできるだけ抑えたいと考えるのは当然でしょう。あまりに交通費がかかる場合は、採用に影響を及ぼす可能性がありますので、注意が必要です。

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まとめ:通勤時間は自宅から会社までの正確な情報を伝えよう

履歴書の通勤時間欄の正しい書き方やポイントについてご紹介してきました。通勤時間欄は小さなスペースではありますが、企業が応募者を採用するかどうか見極めるうえで大切な項目です。そのため、徒歩や自転車などを含む、自宅から会社までの正確な時間を調べて、正しい情報を伝える必要があります。
あまりに通勤時間が長い場合、業務に支障が出たり、交通費の負担が増えたりといった理由から、採用を渋られる可能性もあります。どうしても就きたい仕事であれば、職場の近くに転居することを検討してもいいかもしれません。

履歴書の通勤時間の書き方が把握できたら、積極的に求人に応募しましょう。
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