2020.08.26

履歴書に秘書検定を書くメリットは?試験の特徴や正しい書き方を解説

履歴書に秘書検定を書くメリットは?
試験の特徴や正しい書き方を解説

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数ある資格試験の中でも認知度の高い秘書検定ですが、具体的にどのような資格なのか知らない方も多いのではないでしょうか。また、秘書検定を履歴書に書くメリットも気になるところです。
ここでは、秘書検定がどのような試験なのか解説していきます。資格を取ることで得られるメリットもご紹介しますので、就職活動の参考にしてください。

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秘書検定とは?

秘書検定とは、いったいどのような資格なのでしょうか。まずは、秘書検定の正式名称や受験することで身に付けられる知識のほか、合格率について解説します。

正式名称と主催者

よく耳にする秘書検定という言葉は、正式名称ではなく略称です。秘書検定の正式名称は、「文部科学省後援 秘書技能検定試験」となります。文部科学省も後援していることから、信頼度の高い資格試験といえるでしょう。履歴書の免許・資格欄では正式名称を記入する必要があるため、保有資格として書く際にはご注意ください。
また、秘書検定の主催者は、公益財団法人実務技能検定協会です。実務技能検定協会は秘書検定のほかにもビジネス文書の保管方法などを身に付けられる「ビジネス文書検定」や、接客サービスのスキルを磨く「サービス接遇検定」などを実施しています。

身に付けられる知識

秘書検定は、社会で働くために知っておくべきビジネスマナーが多く問われる検定です。そのため、秘書になる予定がある方だけでなく、社会人や学生などにもおすすめできます。
「どのような行動が好印象につながるのか」「どうすればビジネス上のコミュニケーションが円滑に進むのか」といった知識が身に付くため、取得すればコミュニケーション能力が高まるだけではなく、ビジネスパーソンの自覚を持った行動がとれるようになるでしょう。
秘書検定の試験では、以下の5つの項目がチェックされます。

  • 身だしなみや人柄など秘書としての「資質」
  • 上司の仕事や秘書の仕事を推進するための「職務知識」
  • 経営や財務などの「一般知識」
  • 敬語などの「マナーと接遇」
  • 会議の準備から業務の管理まで行う「技能」

試験の概要と形式

秘書検定には、3級・2級・準1級・1級があります。3級が基礎的な内容で、1級がもっとも難しい試験となっています。3級から準1級まではマークシート形式の問題もありますが、1級は全て記述問題です。そのため、1級の難度は、かなり高いといえます。
準1級と1級の2次試験では、面接も行われます。面接は、受験者が秘書になったつもりで演技するロールプレイング形式で、上司役への報告や来客役への応対が求められます。態度や振舞い、言葉遣い、身だしなみまでチェックされることから、ビジネスに大切なスキルやマナーを理解しているだけでなく、実践する力を示すことが重要になります。

合格基準と合格率

試験の合格基準は、「理論」と「実技」の各領域で60%以上正解する必要があります。理論は、目上の方の望みや来客にどう対応するのか判断する能力です。また、実技では言葉遣いやビジネスマナー、事務用品の知識などが問われます。どちらか一方だけが優れていても合格することはできません。
なお、2019年11月に実施された秘書検定の合格率は以下のとおりです。

■第119回(2019年11月実施)の合格率

等級 合格率
3級 52.5%
2級 48.9%
準1級 44.1%
1級 25.3%

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秘書検定の資格を保有するメリット

秘書検定試験の大まかな内容を解説してきましたが、この資格を保有することで就職活動に有利に働くのでしょうか。続いては、秘書検定の資格を取るメリットをご紹介します。

社会人としてのマナーを身に付けられる

秘書検定を受ける際に学ぶ内容は、秘書になる予定の方だけでなく、社会に出ればどんな職種の方でも役立つものです。具体的には敬語や身だしなみといったマナーのほか、どの職場でも大切になる一般常識まで身に付きます。
企業側も、ビジネスマナーや常識が身に付いている応募者を採用すれば、就職後の教育コストがかからず、即戦力として働いてもらえるというメリットがあります。そのため、秘書検定が採用に有利に働くことは間違いありません。

書類選考、面接時に好印象を与えることができる

秘書検定は、持っているだけで企業に好印象を与えやすい資格です。ビジネスでは多くの人とかかわるため、コミュニケーション能力が非常に重要になります。秘書検定に合格すればマナーや一般常識だけでなく、ビジネスを円滑に進めるためのコミュニケーション能力まで養われていると判断されます。細やかな心配りができ、協調性もある秘書検定保有者は、「社内外で良好な人間関係を築くことができる」と、選考時に良い印象を与えることができるでしょう。

秘書検定の資格が評価される職種

秘書検定では、電話の受け取り方やスケジュール管理、事務処理といったスキルを学ぶことができます。そのため、秘書業務でなくとも事務職であれば、秘書検定保有者は評価されやすいといえます。また、人とかかわる機会が多い接客業などにおいても、秘書検定資格を持っていることが評価されるかもしれません。

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資格欄に秘書検定を記入する際のルール

これまで解説してきたとおり、秘書検定は就職活動において大きなアピールポイントとなる資格です。それでは、秘書検定を履歴書の資格欄に書く際のルールを確認しておきましょう。

「日付・検定名・◯級合格」の順に書く

履歴書の資格欄に秘書検定を記入する場合、「日付・検定名・◯級・合格」の順番で書きましょう。ほとんどの履歴書では、資格欄に「年」と「月」と書かれたスペースがあります。ここには秘書検定を受験した年月を記入します。また、検定名を書くことはもちろんですが、何級に合格したのか記入することも忘れないようにしましょう。

■履歴書の資格欄における秘書検定の書き方見本

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秘書検定の正式名称は「文部科学省後援 秘書技能検定」ですが、「文部科学省後援」の部分については省略しても構いません。その場合、「2016 12 秘書技能検定試験 2級 合格」といった形で記入することになります。「秘書検定」といった書き方は誤りなので気を付けてください。
また、主催者の「実務技能検定協会」の名称は、資格欄に記入する必要はありません。

記入できる級は3級から

秘書検定は3級からありますが、どの級も資格欄に記入することができます。とはいえ、3級は社会人の基礎知識程度のレベルであるため、アピールポイントとしては弱いというのが現実です。秘書検定をアピールポイントとして書きたいのであれば、2級以上に合格しましょう。2級以上であれば、最低限のビジネスマナーが備わっていることを採用担当者にしっかりアピールできます。

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秘書検定は全ての社会人に役立つ資格

秘書検定の概要や、取得するメリットについてご紹介しました。秘書検定は秘書を目指す方だけでなく、社会人であれば誰が取得してもメリットが大きい資格です。秘書検定を受ければビジネスパーソンとしてのマナーが身に付くだけでなく、立ち振る舞いや態度、身だしなみを改善し、面接でも好印象を残しやすくなります。そのため、就職活動を有利に進めたい場合に役立つ資格といえるでしょう。
また、秘書検定を履歴書に記入する際には、正式名称を記入しなくてはなりません。取得した年月も間違えないよう注意しましょう。

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