2023.09.12

ブランク(空白期間)がある求職者の自己PRの書き方と例文|うまく伝えるコツを紹介!

ブランク(空白期間)がある求職者の自己PRの書き方と例文|うまく伝えるコツを紹介!

仕事を探している人の中には、体調不良や子育て・介護など、様々な理由から職歴にブランクがある人もいるはず。しかし、ブランクがあると、次の仕事を探す際に、自己PR欄に何を書けばいいのか迷ってしまうのではないでしょうか。またブランクがマイナスイメージに捉えられてしまうこともありますが、実は自己PR欄を活用することで、ブランクをプラスにすることも可能です。

今回は、経歴にブランクがある人の自己PRについて、伝えるべきべきポイントと具体的な例をご紹介します。採用担当者の懸念事項を把握して、ブランクがあっても採用を前向きに検討してもらえる自己PRを作成しましょう。

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職歴のブランクが採用に影響する可能性

ブランクとは「空白期間」とも呼ばれる、仕事をしていなかった期間のことです。履歴書や職務経歴書には学校卒業後から最後に就いた仕事の経歴まですべてを記載する必要があり、その間にブランクがある場合はすぐにわかってしまいます。

ブランクがあると就職活動に影響があると思われがちですが、1~2ヵ月では選考に影響することは基本的にありません。しかし、期間や理由にもよりますが長期間のブランクがあると、働く意欲が低いと思われる可能性は生じてしまいます。
一般的な転職に要する期間は3~6ヵ月程度とされており、それ以上のブランクがあると転職に時間がかかっている何か問題がある人と警戒されてしまう場合もあります。

長いブランクがある場合は、自己PR欄などを利用してブランクの理由を適切に説明することが重要です。

採用側がブランク期間に対して懸念するポイント

長期間のブランクがある場合、採用側はどんな懸念点を抱いているのでしょうか。ここでは、長期間のブランクに対して、懸念されると思われる点を3つ紹介します。

①働くことへのモチベーションが落ちていないか

仕事をしていない期間が長いと、仕事に対するモチベーションが落ちてしまっていて、採用後も仕事に対する意欲がなかったりすぐ仕事に来なくなってしまう可能性を懸念されます。

②新たな情報がキャッチアップできているか

業種によっては、新しい情報やスキルが必要な場合もあり、ブランクが長いとそれらを知らない・身についていない可能性を懸念されます。

③就職活動がうまくできない人物なのではないか

前記の通り、一般的な転職に要する期間は3~6ヵ月程度とされています。
それ以上のブランクがあると、自己分析不足や条件の優先順位をうまく決められない、理想が高すぎる可能性や、計画性がなく仕事を辞めたのかなどの可能性を懸念されます。

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ブランクについて自己PRでうまく伝えるコツ

ブランクについて自己PRでうまく伝えるコツ

6ヵ月以上のブランクがあると、採用担当者は「本当にこの人を採用してもいいのか?」と不安になることもあります。前述のような懸念を払しょくするためにも、ブランクが生じた理由を伝える際には、いくつかのポイントがあります。
以下に、自己PRで経歴のブランクについてうまく伝えるコツについて解説します。

ブランクの理由を明確に伝える

企業側が気にするのは、なぜ職歴にブランクができたかという理由と、期間中に何をしていたかということ。そこで、自己PRを利用し以下の内容を隠さずに伝えましょう。

  • ・前職を辞めた理由
  • ・この期間のブランクができた理由
  • ・ブランク中に何をしていたのか

正直に理由を話すことで、ブランクに対する不信感を拭うことができる上、誠実な人であると印象もアップします。

ブランク期間中に取り組んでいたことを伝える

ブランクがある人は、ブランク期間に取り組んできたことを具体的に伝えることで、仕事への意欲をアピールすることができます。

特に半年以上の長いブランクがある人は「新しいことに挑戦するために資格を取った」「スキルアップのために勉強をした」など、ブランク期間中に次のステップへ向けて意欲的に取り組んだことを提示するのがおすすめ。これにより、ブランク期間中に何もしていない意欲のない人という悪い印象を回避することができます。

また、転職で時間がかかっている場合は、希望職種がなかなか見つからなかったなどの理由も正直に記載しましょう。その際、自分のスキル不足であったなど反省点がある場合は正直に伝えることも大切です。

前職の経験・スキルを伝える

前職で培った経験やスキルがある場合は、たとえブランクがあったとしても良いアピールポイントになります。企業側は、採用者がすぐに戦力として活躍してくれることを期待しています。

「前職ではこのようなポジションで何年経験してきた」「このようなスキルや資格を取得した」など、経験やスキルはわかりやすく、具体的に記載しましょう。それらの経験やスキルを、新しい企業でどのように活かせるのかも盛り込むのもおすすめです。

即戦力になりそうと考えれば、ブランクを気にせず採用してくれる企業も多いので、積極的にアピールしていきましょう。

「今後どのように働きたいか」を伝える

ブランクがある求職者の場合、企業は特に入社後の働き方について心配します。そこで、今後どのように働きたいかという、自身のキャリアプランについて説明するとよいでしょう。

病気やケガ、育児や介護などによるブランクの場合は、今後の業務に何か影響があるのかを書き添えます。ない場合には安心材料になりますし、ある場合にはどのような配慮が必要になるかの現状を包み隠さず正直に伝えましょう。育児や介護で残業や出張ができない場合など、事情を事前に伝えておけば企業とのミスマッチが防げます。

そして、ブランク期間中もモチベーションが落ちていないこと、就業に前向きであること、仕事に意欲を持って臨むことを伝えましょう。

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ブランクがある人の自己PRの例文

ブランクがある人の自己PRの例文

職務経歴にブランクがある人の自己PRポイントを確認したところで、早速実際に自分の自己PR文を作成してみましょう。ここでは、履歴書の自己PRの具体的な例文をご紹介します。

履歴書の自己PRは記入欄のスペースが限られており、採用担当者が読みやすいようにまとめることがポイントです。ここで書ききれなかったことは、職務経歴書や面接でさらに説明しましょう。
また、自己PRの書き方の基本を詳しく知りたい方は「【履歴書】自己PRとは?作成方法から書き方・各種例文・面接での伝え方まで徹底解説」を併せてご覧ください。

ブランク期間中に資格取得・勉強をしていた場合

ブランク期間中に資格取得・勉強をしていた場合は、仕事に興味を持ったきっかけや、ブランク期間中にも勉強をしていたことで意欲をアピールすることができます。
もし取得したものが難関資格でない場合、「勉強していた」だけでは弱く感じられることもあります。そういう場合は、どのような取り組みをしたか、今後その勉強がどのように活かせるかを伝えることが大切です。

<例文>

前職では広告営業に従事していましたが、交通事故にあい外回りを続けることができず、1年前に退職しました。退職後に治療し、現在は問題なく完治しております。
几帳面なところが、自分の長所であり、細かい数字を見ることが得意なため、以前から会計の仕事に興味を持っていました。休職中、新しいことに挑戦したいと考え、簿記3級を独学で取得。現在、2級合格に向けてWeb講座を受講しております。資格取得後も経理に関する勉強を積極的に行い、常にスキルアップを目指すつもりです。
未経験ではありますが、持ち前の几帳面さを活かし貴社に貢献できるよう、精一杯努めます。

前職でのスキルを具体的に示す場合

前職でのスキルを活かした職に応募する場合は、具体的なエピソードや数値を示すことが大切です。育児や介護などで数年間ブランクがあった場合には、前職の経験をもとに自己PRを作成するのがおすすめです。
前職のスキルが今後どのように活かせるのか、またブランクがあることでデメリットがある場合はそれをどうおぎなっていくかをアピールしましょう。

<例文>

私はパソコンでの事務作業が得意です。前職ではWordやExcelを使用した営業事務として、営業の資料や契約書作りを行っておりました。
10人の営業の事務を1人で担当していましたが、常に期日を守り、ミスのない書類作成を意識していました。お客様から直接感謝をされる仕事ではありませんが、自身のパソコンスキルが営業活動の役に立っていたことをうれしく感じておりました。
育児のため4年間のブランクがありますが、現在も家庭で最新バージョンのソフトを日常的に学習しております。貴社の縁の下の力持ちになれるよう、今後もスキルを磨いていきます。

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ブランク期間中に何もしていなかった場合の自己PR

ブランク期間が長い人の中には、ただ何もしていない間に時間が過ぎてしまったという求職者もいるはず。何も理由がない、何もしていなかったという場合も、伝え方によって前向きな評価をもらえる可能性があります。
ここでは、ブランク期間中に何もしていなかった人のための自己PRの書き方をご紹介します。

自己PRの見つけ方

さまざまな事情で何もしていなかった人は、まず自己PRでアピールすることを見つけるところからスタートしなければなりません。実は「リフレッシュしていた、旅行していた」「趣味の活動に専念していた」などと、正直に答えてもかまいません。

ブランク期間を前向きに過ごしていたことを伝えると、意外と悪い印象を持たれないようです。また、ブランクを経て働こうと考えたきっかけや、今後どうありたいかという話をメインに書くのも、好印象を与えます。

自己PRの例文

ブランク中に仕事をしていなかった人でも、日常生活の中で身につけたことや特技などから長所を見出すことができます。また、挫折の経験から、自分の強みを考えるのもおすすめです。

<例文>

私の長所は、集中力があることです。学生時代から囲碁将棋部に所属し、日常的に集中して思考する習慣があります。
前職ではその集中力を活かし、クライアントに提出するデモのバグをいち早く見つけることができました。昨年、努力して就職した会社が倒産してしまい、大きな挫折を味わいました。挫折感から、再就職活動にうまく取り組めず、ブランクが長くなってしまいましたが、かねてから興味のあったソフトの勉強を再開したことでモチベーションを取り戻すことができました。
持前の集中力を活かし、ミスのない設計で貴社の発展に貢献したいと考えます。

<例文>

私は、誰とでもコミュニケーションをとり、関係を築くことが得意です。
退職後は趣味であるオペラ鑑賞に時間を使いながら、改めて自分のやりたいことを考えていました。日本に限らず、本場ヨーロッパにも足を運び、現地のチケットを取るため、英語と簡単なフランス語を習得しました。つたない言語と身振り手振りのコミュニケーションでしたが現地の友人もできました。
ヨーロッパの女性を見てインポートのアパレルに興味を持ち、貴社の求人に応募しました。販売は未経験ですが、インバウンドのお客様も多い貴社で、ブランク中に習得した日常英語と持前のコミュニケーション能力を活かし貢献したいです。

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ブランクがある人の自己PRで避けるべきこと

ブランクのある人が就職活動をする際、自己PRに書くとマイナスイメージになってしまうものがあります。以下に、ブランクがある人が自己PRする際に避けるべきポイントを解説します。

ブランク期間をごまかさない

ブランクのごまかしは経歴詐称になる場合があり、内定の取り消しや減給・降格処分につながる可能性があります。

職歴にブランクがあると、就職に不利になるのでは?と思って、ついごまかしたくなりますよね。しかし、ブランクの期間は、保険の加入期間などで案外バレてしまうものです。
例えブランク期間をごまかして再就職しても、経歴を詐称したことがマイナスに働いてしまう可能性があります。

ブランク期間は、うまくポジティブ化すれば、それほど選考に影響を与えません。ブランク期間をごまかすよりも、イメージアップの方法を考えてみましょう。

自己評価を下げすぎない

「活かせるスキルや経験は特にない」「ブランクがあってもいいと書かれていたから応募した」など、自己PR欄で自分を下げてしまう伝え方は避けましょう。企業としても「そんな人材はいらない」「うちじゃなくても、どの会社でもいのでは?」と思われてしまいます。

自己PRは自分の魅力を提示し、企業にとって自分がどんなに役に立つ人材かを伝える場所です。謙遜せずウソにならない程度で、少し「盛る」くらいのつもりで、自信を持って魅力をアピールしましょう。

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まとめ:ブランクがある場合の自己PRでは今後の目標を前向きに伝えよう

マイナスイメージになるのでは?と思われがちなブランクですが、やる気やモチベーションが伝われば、実際はそれほど大きく影響しないようです。それよりも、ブランク期間中に行ったことや身に着けたスキルなどをアピールできるため、かえってプラスに働くこともあります。

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