2023.08.10

【専門的なスキル】履歴書の自己PRを作る際のコツや注意点などを紹介

【専門的なスキル】履歴書の自己PRを作る際のコツや注意点などを紹介

転職活動の際、自己PR欄を活用して自分の経験や強みをアピールすることが重要です。特に専門的なスキルを持つ人が同業種に転職する時は、その経験や知識を自己PRで強調することが転職成功のカギになります。
では、どのような職種であれば、専門的なスキルをアピールするのが有効なのでしょうか。また、専門的なスキルをうまくアピールするコツや、注意すべき点はあるのでしょうか。
今回は、専門的なスキルをアピールしたい人向けの自己PRの書き方を、具体的な例文と共にご紹介します。

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専門的なスキル・職種とはどういったものか

専門的なスキル・職種とは、どのようなものなのでしょうか。
専門的とは「特定の分野に特に関わりのあるさま」こと。英語では「specialist=スペシャリスト」などとも呼ばれ、専門的なスキル・職種とは「特定の分野に特化したスキルを持つ人や職種」のことを指します。一般職や総合職と比較して、「専門職」と呼ばれることもあります。

専門的なスキルを持つ人は代わりになる人が少ないため、企業からも重宝される傾向があります。そのため、キャリアや高収入を得られる可能性が高く、転職をする際も次の仕事が見つけやすいというメリットがあります。

専門的なスキルの中には、システムエンジニアやWebデザイナーなどクリエイティブな要素が強い職種がある一方、医療従事者や士業などのように免許や資格が必要だったり、一定のスキルを示すために試験への合格が求められたりする職種があります。

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専門的なスキルがあるとして歓迎される職種の例

専門的なスキルがあるとして歓迎される職種の例

転職において、専門的なスキルや経験があることは、特に大きな武器となります。
では、専門的なスキルと認定されて企業に歓迎される職種にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下に、専門的スキルが必要とされる職種の例をいくつかご紹介します。

ITエンジニア

ITエンジニアは、情報技術に関わる専門的な知識や技術を持つ人のこと。ITインフラやシステムを設計・構築・運用するのが主な仕事です。
ITエンジニアには、例えば以下のような分野があり、それぞれ求められる知識やスキルが異なります。

開発系エンジニア
(システムエンジニア=SE)
ソフトウェアやシステムを設計したり開発したりする
インフラエンジニア システムの基盤となるOSやネットワークなどの設計・構築・運営などを行う
上流行程担当エンジニア 顧客からの要求分析や折衝、システムの初期段階の設計、資料作成など、プロジェクトの管理などを行う

IT技術は、今や生活に欠かせないものになっています。しかし、エンジニアは現在も人材不足なうえ、将来的にはさらに人材が不足すると予想されています。
経済産業省の予測では、2030年には最大79万人のエンジニアが不足すると発表されました。
特にそれぞれの分野での経験・スキルは、大きなアピールポイントになるでしょう。
(参考:経済産業省「IT人材育成の状況等について」)

経理

経理は企業のお金を管理する仕事で、経営にも影響を与える可能性がある非常に責任が重い職種です。ささいな入力ミスにも注意を払う必要があるため、経理業務をミスなくこなせるスキルは大きなアピール材料となります。

資格がなくても従事できますが、資格があった方がより評価が高くなります。以下のような経理資格を持っている場合は、積極的にアピールしましょう。

日商簿記検定 日商簿記検定とは“企業の経営活動を記録・計算・整理して、企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能”のこと。1級から3級まであり、経理業務では2級以上が推奨されます。
ビジネス会計検定 商工会議所が行っている検定で、“財務諸表に関する知識や分析力を問われる資格”のこと。財務諸表を分析して企業状況を把握し、取引先や投資案件の評価や、自社の決算の際に役立ちます。
公認会計士試験 公認会計士とは監査・会計のスペシャリストで、会計資格の中で最も難易度の高い資格です。監査業務や企業のコンサルティング、組織内会計士などを行います。

法務

企業法務とは、企業活動を行う中で生じた法律的な問題に対処する仕事です。
最近では企業のコンプライアンスやガバナンスが重要視されており、企業法務の需要も高まっています。

企業法務は法律の知識に加えて、企業の業務内容も深く理解している必要があります。さらに、契約交渉や文書作成などのスキルも必要となり、高い能力が要求される職業です。
また、以下のように資格を持っていると、さらなる専門性をアピールできます。

ビジネス実務法務検定 実務レベルの法的知識を学ぶことを目的とした資格で、労働基準法に準じた雇用契約の締結、取引時の契約締結、企業財産の管理など、法律の知識が必要なさまざまな業務についての知識が問われます。
ビジネスコンプライアンス検定 その名の通り、コンプライアンスに関する知識やスキルを学ぶことを目的とした資格です。昨今は個人情報の漏洩や過労問題、多様なハラスメントなど、企業のコンプライアンス教育が厳しく問われるようになり、人気が高まっている資格です。

人事

人事は、人材採用や育成、人事評価など、企業の人材戦略を担う仕事です。企業にとっても非常に重要なポジションであり、相応のスキルが必要となります。
中でも労務管理を行う場合は、社会保険の手続き方法や健康診断の運営・管理、福利厚生業務なども把握しておく必要があり、多くの知識と業務をこなせる能力が求められます。

人事では、以下のような資格があると、より専門的な知識やスキルをアピールすることができます。

社会保険労務士 通称「社労士」とも呼ばれる、人事・労務のスペシャリスト資格です。国家資格であり、毎年6%程度の合格率という難関資格です。その業務内容は、労働社会保険の手続き業務や、労務管理の相談指導、年金の相談など、多岐にわたります。
衛生管理者 労働安全衛生法で定められた、衛生管理の専門家です。国家資格であり、50名以上の労働者を雇用する職場では必ず1人の設置が義務付けられています。
キャリアコンサルタント 職業能力開発促進法で定められた国家資格です。キャリアに不安や悩みを持つ相談者が、今後希望するキャリアを実現するための支援者として注目されている資格です。
メンタルヘルス・マネジメント検定 働く人たちの心の健康と活力ある職場づくりのための資格として、大阪商工会議所と施行商工会議所が主催する検定試験です。

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専門的なスキルを自己PRでうまくアピールするコツとは

専門的なスキルを自己PRでうまくアピールするコツとは

自己PRを活用して専門的なスキルをうまくアピールするためには、いくつかのコツがあります。まずはポイントを確認し、採用者に興味を持ってもらえる魅力的な自己PRを作成しましょう。
以下に、専門的なスキルを自己PRする際のコツについてご紹介します。

具体的な実績やエピソードで補足する

専門的なスキルを持つ人は、実際に関わったプロジェクトや経験などを、数値を使って具体的に説明することが大切です。
プロジェクトの規模や任された役割・業務、経験年数や資格の有無など、課された役割を正確に伝えましょう。達成した数字や評価されたことなどを加えると、よりわかりやいアピールになります。

前職での経験を具体的に提示することで、採用担当者に、入社後に活躍するイメージを持ってもらえます。

スキルを磨くための努力もアピールする

自分が持っている専門的なスキルを磨くための継続的な努力は、自己PRでアピールできる重要な要素です。業務外でスキルアップのために勉強などをしている場合は、併せて記載しましょう。
特に、継続的に情報を収集していると伝えることは、ITや法律関係のように日々知識をアップデートする必要がある業種では必要です。
普段から努力をしている姿勢は、専門スキルだけでなく、社会人としても魅力ある人と評価してもらえます。積極的にアピールしましょう。

専門用語を使いすぎない

例え専門的なスキルを持つ職種への応募であっても、専門用語を多用する自己PRはNGです。
自己RPを書く時は、採用担当者が専門分野に詳しい人とは限らないことを考慮しなければなりません。
特に大企業の場合は、人事の社員が採用担当の可能性が高いため、専門用語がわからないことを前提で記載する必要があります。
自己PRは誰にでも伝わる内容で、簡潔で分かりやすい説明を心がけることが大切です。

志望企業やポジションで求められているスキルを確認する

専門的なスキルを持っていたとしても、入社後に活かせる場がなければ興味を持ってもらうことはできません。
応募する前に、募集要項にしっかりと目を通しておきましょう。
また、企業研究などを行ったりして、企業が求めている人材のポジションやスキルをしっかり把握することが大切です。
その上で、自分の持つスキルや経歴とマッチしているか、共通点はあるかなどを確認しておきましょう。

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【職種別】専門的なスキルをアピールする際の自己PRの例文

専門的なスキルを自己PRでアピールするコツを把握したら、実際に自己PRを作成してみましょう。
ここでは、そのまま活用できる自己PRの例文を、専門的なスキルがアピールできる職種別にご紹介します。

ITエンジニア

ITエンジニアにはいくつかの分野があり、これまでの経験や習得している知識・スキルを伝えなければなりません。
また、技術や情報の更新頻度が高いため、今後も継続的にスキルのアップデートに努めるという姿勢を見せることが重要です。

【例】
私は、相手が理解しやすいように伝えることが得意です。
現職では社内SEとして、社内インフラの整備や営業システムの改善業務を担っております。営業が使用しているシステムは機能も多く複雑なため、操作確認や使い方の質問も多く寄せられます。それらの問い合わせに対応する際は、専門用語を控えたり動作を一緒に確認したりと、相手にわかりやすくサポートするよう心がけています。質問が多い項目に関して動作マニュアルを作成して配布したところ、わかりやすいと新人教育用の資料として導入されることになりました。
貴社でも実際に使う社員の目線に立ち、より使いやすい社内システムへ改善できるよう貢献したいと考えております。

経理

経理は経験者が求められることが多く、使用ソフトや経験・スキルをわかりやすくアピールすることが重要です。
資格を持っている場合はそれらも記載し、経験に生かせていることを伝えましょう。また、経理業務ではミスなくこなせることも大きな武器になるため、積極的にアピールするのがおすすめです。

【例】
私は日商簿記検定2級を所持しており、社員数100名の企業で、5年間経理業務に携わってまいりました。前職では経費の入出金の管理、決算書類の作成など行っておりました。使用ソフトはExcelと「弥生会計」です。
業務で心がけたことは、スピードを維持しながらも、ミスをせずに入力することです。入力後もダブルチェックを必ず行い、正しくて当たり前という精神で業務に取り組んでまいりました。また、決算という期限がある仕事に携わっていることから、しっかりとスケジュール管理を行い、納期を厳守して仕事を行っておりました。
貴社でもこれまでの経験を活かし、ミスのない業務の遂行につとめてまいりたいと存じます。

エンジニアをマネジメントした経験をPRする際の例文

法務では、業務内容と経験年数に加え、どのような書類をどのくらい作成してきたかなどが重要な経歴になります。具体的な数字を交えながら実績をアピールしましょう。

【例】
私が仕事で常に心がけていたのは、相手に合わせたコミュニケーションをとることです。
現職では法務として、コンプライアンス業務に2年、契約業務(月間契約書審査件数200件)に2年携わってまいりました。企業の法律を守る立場として、社員にNGの指摘をする場面も多かったのですが、法律に詳しくない社員でもわかりやすい説明するよう努力しておりました。また、相手の事情や業務内容にも配慮し、社員が円滑に業務をすすめられるようにサポートしてまいりました。最近では、業務の理解をより深めるために、ビジネス実務法務検定2級も取得致しました。
これまでの経験を活かし、貴社でも即戦力として活躍できるよう、努力してまいります。

人事

人事では、採用や労務など、携わってきた経験によって保有スキルが異なります。そのため、自分の経歴や実績をわかりやすくまとめてアピールすることが大切です。

【例】
前職では約10年間人事部で勤務し、直近5年間は新卒採用を担当しておりました。
ESからの選定から会場の運営、入社試験の作成や面接の準備・実行、新入社員の入社手続きまで一貫して任されておりました。近年、入社目標人数の未達成が問題となっていましたが、私が担当になってからは
・企業情報や説明会情報をSNSで発信する
・訪問する大学を2倍に増やす
・会社説明会をクイズ形式で行う
などの対策を行い、3年前からは応募者が125%に増加、入社目標人数も20名を達成することができました。
貴社ではより広く人事業務に関われると思い、求人に応募致しました。これまでの経験を活かしつつ、新しい知識も吸収しながら業務に邁進してまいります。

自己PRについては、応募職種別、強み別などで詳しくまとめた記事「【履歴書】自己PRとは?作成方法から書き方・各種例文・面接での伝え方まで徹底解説」もありますので、是非参考にしてみて下さい。

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まとめ:専門的なスキルを効果的に自己PRで伝えよう

ITエンジニア、経理、法務、人事など、専門的なスキルや経験を持つ職業の人の転職では、自己PRをうまく活用してこれまでの経歴や資格などをアピールすることが効果的です。
自己PRを作成するためのコツを押さえながら、自分の強みを上手にアピールすることが、転職成功のポイントになります。
専門的なスキルや経験を持つ人の転職には、バイトルNEXTの活用がおすすめです。バイトルNEXTでは、専門職や経験者優遇の求人も多く掲載されており、専門的なスキルを持つ人でもスムーズに応募企業とマッチングすることができます。

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