2023.08.23

【同業界への転職】履歴書の自己PRの書き方を例文付きで紹介

【同業界への転職】履歴書の自己PRの書き方を例文付きで紹介

転職希望者の中には、同業界の企業への転職を検討している人も多いはず。同業界への転職は、異業種への転職に比べて有利になりやすく、キャリアアップの観点からもおすすめです。
転職を成功させるためには、履歴書や面接での自己PRを活用して、自分の経験や強みをしっかり伝えることが大切です。そこで今回は、同業種に転職する際の自己PRについてご紹介します。書き方のコツや例文、気を付けるべき注意事項、さらに同業種に転職することのメリット・デメリットについても解説します。

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同業界への転職は未経験者と比べて有利になりやすい

同業界とは、同じジャンルの業界のことで、同業界への転職とは、飲食業に勤めていた人が飲食業へ、製造業として働いていた人が製造業へと、同じジャンルの業界に転職することを指します。

中途採用の場合、即戦力として働ける経験やスキルを持っている人、業界に理解があって長く勤めてくれる人を求めています。
そのため、業界を知り尽くしている上、教育コストが削減できる同業界からの転職を希望する人材は、未経験からの場合と比較して有利になりやすいのが特徴です。
ただし、経験年数が少ない場合は未経験と変わらないと判断されることもあるため、注意が必要です。

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同業界の企業に転職するメリット・デメリット

同業界の企業に転職するメリット・デメリット

同業界に転職することは、求職者側にも多くのメリットがあります。しかし、その一方で同業界への転職だからこそのデメリットもあります。
以下、他業界への転職と比較しながら、それぞれご紹介します。

メリット

同業界への転職には、多くのメリットがあります。同じ業界内での転職のため、就業後即戦力として期待されたり、キャリアアップやスキルアップにつながったりと、自身のキャリアビジョンにも有利に働きます。

業界への理解度が高いためスムーズに働ける

同業界への転職の場合、業界への理解度が高いことから、新しい職場であってもスムーズに働き出せるというメリットがあります。
その業界のことをしっかりと把握できているため、業務に順応しやすいのは大きな利点になります。また、基本的なスキルが身についているため、即戦力として活躍することも期待されます。

また、転職者自身もその業界がどのような環境であるかを理解できているため、無理なく仕事に馴染むことができ、他業界への転職よりもストレスが少なく転職することができます。

高い給料が期待できる

同業界への転職の場合、即戦力としての入社になるため、ある程度給料が高く設定されているケースが多いです。
企業としても、一から教育をして数年かけて人を育てるよりも、多少給料が高くてもすぐに活躍してくれる人の方がコストパフォーマンスもよいと考え、経験者を高額な給料で募集する傾向があります。

さらに、役職が付く場合は、役職手当がもらえる可能性もあります。全く未経験の業界への転職と比較すると、給料アップもキャリアアップも望める可能性が高くなります。

業界の専門性がより高まる

同じ業界をいくつか渡り歩くことで専門性が高まるというメリットもあります。
昨今では、同じ会社に定年まで勤めるというよりも、転職してキャリアアップをはかることが当たり前になってきているので、より高い専門性を持った人が重宝される傾向にあります。
また、その業種におけるエキスパートとなることで、未経験からの転職を繰り返すよりもキャリアビジョンが描きやすくなります。

デメリット

上記のように、同業界への転職はたくさんのメリットがあることがわかりましたが、その一方でデメリットも少なからずあり、注意が必要です。

前の会社の就業規則などに違反してしまう可能性がある

企業によっては「競業避止義務」という、競合する同業他社への転職を一定期間禁止する規則が設けられている場合があります。これは、他の会社に技術やスキルが流れてしまわないための企業の防衛措置です。

就業規則で同業企業への転職を禁じられているにも関わらず、同業界の別企業に転職してしまった場合、退職金の返還を請求されるかもしれません。
また、前職の会社に不利益・損害を与えてしまった場合は、損害賠償請求の対象になることもあります。
同業界での転職を検討する際は、現職または過去に勤めていた会社に「同業種への転職禁止の規則がなかったか」「あった場合はどれくらいの期間禁止されていたか」をよく確認しておきましょう。

前職での人間関係に悪影響を及ぼす可能性がある

同業他社への転職は「裏切り行為」「不誠実な行為」ととらえられて、中には快く思わない人もいます。特に共通した顧客がいる場合、前職の人はもちろん、かつての顧客からも不信感を抱かれてしまう可能性があります。
場合によっては、前職で築いた人間関係や人脈を失ってしまうかもしれません。
同業他社への転職は、前職で築いた人間関係に悪影響を及ぼすかもしれないという認識が必要です。

転職先で不当な扱いを受ける可能性がある

同業界の転職では、転職先で不当な扱いを受ける可能性もゼロではありません。
あまり考えられないケースではありますが、悪質な企業に転職してしまうと、前職で身に着けたスキルやノウハウのみに価値を見出されてしまいます。

その場合、それらを手に入れた後は閑職に回されたり、最悪の場合解雇されてしまったりというリスクがあるかもしれません。
前職で得た特別なスキルやノウハウが武器だと思っている人は注意が必要です。例え同業界の転職であっても、自身のオリジナルの持ち味や実力を武器にするようにしましょう。

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同業界に転職する場合の自己PRのコツとは

同業界に転職する場合の自己PRのコツとは

同業界への転職は、これまでの経験とこれからの目標を上手にアピールすることが大切です。そのためにも、自己PRを上手に活用して「自分が企業にどのような貢献ができるか」を伝えることが重要です。
以下に、同業界への転職時に自己PRを書く際のコツを紹介します。

前職で培ったスキルを伝える

同業種への転職では、前職でどのような経験をしてきたかが重要になります。業界で何年働いたかは履歴書や職務経歴書でわかりますが、それだけでは具体的なスキルをアピールすることはできません。

そこで、自己PRを活用して、自分が前職でどのようなことを行ってきたか、どのような業績を上げたかなどを記載するのがおすすめです。その際「〇年間経験しました」「〇%アップしました」など、具体的な数値やエピソードを記載することで、説得力が増します。

企業への貢献度をアピールする

同業界への転職では、実際に入社した後の、企業への貢献度をアピールすることも大切です。
その業界を経験しているからこそ、企業がどのような人材を求めているか、正確に把握できるはず。だからこそ、自分が求められている人材であることを、効果的にアピールすることが重要です。
入社後に貢献できることや達成したいことなどを、具体的な目標などを盛り込みながら記載するのもおすすめです。

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【例文】同業界に転職する際の自己PRの書き方

同業界に転職する際の自己PRには、前職の業績や数値、エピソードを示しつつ、企業にどのように貢献できるかを記載します。
文章は簡潔に、伝わりやすくすることを心がけることが大切です。以下に、具体的な例文をご紹介します。

<例文>

私の長所は、傾聴力があることです。

前職では、生命保険の法人営業に携わっておりました。保険という商品の特性上、ただ商品を提案するだけでなく、相手のお話をよく聞くことで、お客様にとってより適切な保障を提案することができると考えております。相手に寄り添うような営業スタイルに変えたことで、昨年は前年比130%の売上実績を上げることができました。

仕事で注力したのは、ただ契約を取るだけではなく、保険の請求機会を見逃さないことです。お客様と日常会話をしていると、保険の適用事案があったことに気付くことがあります。保険を適切にお使いいただくためにも、ご契約後もお客様のお話をよく聞くことが重要だと思います。また、そのことが信頼につながるのだと考えております。

前職では、保険募集人とFP2級を取得し、業務に役立ててまいりました。貴社は、契約者に寄り添った保険商品が多く、魅力を感じております。入社後も資格と経験を活かし、お客様から頼りにされるようにますます努力していく所存です。

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同業界の企業に転職する際に気を付けるべきこと

同業界の企業に転職する際には、いくつか気を付けなければならないことがあります。自身の行動や対応が誤っていた場合、業界や職場に居辛くなったり、最悪の場合は罪に問われたりすることもあります。
以下に、同業界に転職する時に特に注意すべきことを3つご紹介します。

前職の企業秘密を漏らさない

同業界での転職でもっとも配慮すべきポイントは「守秘義務違反」です。企業によっては機密情報の扱いについて厳格に取り決められている場合もあり、特に注意しなければなりません。
不用意に前職の機密情報を漏えいさせると「不正競争防止法」の違反行為となる可能性も。その場合、自身だけでなく、就職先の企業にも迷惑がかかる場合があります。
「競業避止義務」が会社で規定されている場合は、特に注意する必要があります。

モラルある行動を心がける

どのような転職であってもそうですが、同業界に転職する際は特に、モラルのある行動を心がけるようにします。
前職で世話になった方たちへの感謝の意を持ち、競業避止義務規定には十分注意をします。また、例え「競業避止義務」がない場合であっても、同業であれば前職の方たちとはセミナーなどで顔を合わせる可能性もあります。気まずい思いをしなくても済むように、仕事は円満退職し、転職後もモラルのある行動を心がけましょう。

前職のやり方にこだわりすぎない

同業界であっても、業務内容・業務形態は異なることが多々あります。前職と全く同じ働き方は難しいことを自覚し、転職先の企業のやり方に合わせることが大切です。
前職のやり方にこだわりすぎてしまうと、職場に馴染めず、孤立したり居心地が悪くなったりする可能性があります。
たとえ、前職からのスキルや経験があっても、一度リセットした気持ちで素直に仕事に取り組むことが大切です。

その他、自己PRについて応募職種別、強み別などで詳しくまとめた記事「【履歴書】自己PRとは?作成方法から書き方・各種例文・面接での伝え方まで徹底解説」も参考にしてみて下さい。

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まとめ:自己PRのコツを把握して同業界への転職を成功させよう

同業界への転職は、前職の経験やスキルを活かすことができ、仕事に馴染みやすく即戦力として活躍できるというメリットがあります。
また、高い給料や管理職待遇で迎えられることも多く、キャリアアップという観点でも高い期待ができる転職です。
その一方で、同業界への転職が一定期間禁止されていたり、前職からの人間関係に悪影響を及ぼす可能性があったりと、注意すべきこともたくさんあります。
メリット・デメリットを把握した上で自己PRを行い、ぜひ同業界への転職を成功させてください。
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