適性検査とは、企業が応募者に対しておこなう検査であり、SPIはその検査の一種です。応募者の個々の資質（性格・能力）を定量的に、そして客観的に分析するのが目的です。
適性検査の結果は、選考のための目安や入社後の配属先を決める際に参考にされます。

適性検査が行われるのは、主にエントリーシート（ES）の提出のタイミングや、一次面接のあとなど、選考の比較的早い段階です。
9割ちかくの企業が、適性検査を選考過程で実施しているそうです。

適性検査はSPI以外にも、さまざまな種類があります。

適性検査の詳しい内容は、「適性検査とは？就活・転職時に行われる理由や検査内容、攻略ポイントなども紹介」の記事をご覧ください。

SPIは、Synthetic　Personality　Inventoryの略で、人材サービス会社である、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが提供している総合適性検査の名称です。業界シェアは非常に高く、約15,500社が導入しています。

ここで、SPIの提供企業やテスト形式、所要時間、試験内容について、一覧表にまとめました。

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玉手箱とは、日本エス・エイチ・エル株式会社が実施している適性検査のひとつで、形式はWEBテストのみで行われています。全体実施時間が短く、受検者への負担の少なさも魅力です。
応募者が少ない中小企業よりも、応募者の絶対数が多い、一般消費者を相手としているような大手のBtoC企業の利用が多い傾向があるようです。

GABも、日本エス・エイチ・エル株式会社が実施している適性検査のひとつです。新卒総合職の採用を目的に開発されており、論理的思考力の測定に特化しています。

CABも、日本エス・エイチ・エル株式会社が実施している適性検査のひとつです。IT職への適性を測定するもので、特に、IT職の未経験者採用を実施する企業で多く導入されています。

TG-WEBは、株式会社ヒューマネージが提供する適性検査です。採用過程での人材の見極めから、育成シーンにまで幅広く活用できるのが、TG-WEBシリーズの特徴のひとつです。
キャリア採用（経験者採用）向けのものもあり、難解といわれています。

Compassとは、株式会社イングが実施している適性検査です。特に「ストレス耐性」や「対人コミュニケーション」、「抑うつ傾向」など、今の時代に注目度の高い問題を解決するために開発されました。

適性検査の対策としては、信頼できる問題集を1つ選び、繰り返し解くことがおすすめです。

就職・転職活動中はやらなければいけないことも多いので、複数の問題集をやるよりは、1つの問題集を繰り返し使って、やり込む方が効果的でしょう。

おすすめの問題集は、解説が丁寧でわかりやすいものや、忠実にテストが再現されているものです。
また、事務職や一般職の採用で使われている事務処理テストを掲載した本や、SPI3以外に、SCOA、CAB、GAB、玉手箱、TG-WEBといった複数社の問題を幅広く掲載しているものなどもあります。

また、問題集ではなく手軽に使えるアプリなどもあります。

適性検査は、種類によって難易度が違いますが、現在の能力を測るテストですし、基本的には勉強しなくても解ける問題がほとんどです。

一方で、昔から数学が苦手、読解の問題は時間がかかってしまうなど、苦手な分野が明確な人は、そこを重点的に対策するのがポイントです。
苦手分野を徹底的に練習して、スムーズに解答できるようにしておくと良いでしょう。

基本的に適性検査では、一度に大量の問題を解かなくてはならないため、本番と同じように時間を意識したスピード感も身につけておく必要があります。
ゆっくり考えればわかるという訳にはいかず、単純に解答スピードが遅ければ、得点は低くなってしまいます。

練習時から、問題集を使う際に制限時間をつけて取り組むなど、常に時間を意識することが大切です。
適切な時間感覚を身につけておけば、実際のテストもスムーズに進められ、時間に追われて焦ることもないでしょう。