就職試験の問題は?試験の基本的な内容と面接・筆記・作文の対策方法を解説!

就職試験の問題は?試験の基本的な内容と面接・筆記・作文の対策方法を解説!

面接、筆記テスト、作文など、就職試験対策は本当に大変です。疲れ果てて、途中でやめてしまう人も少なくありません。でも、まだ諦める必要はありません。
ここでは「どうやって試験対策をしたらいいかわからない」「苦手分野があって上手くいかない」という方に向けて、ひとつずつ対策を説明します。
試験なしで就職する方法もありますので、ぜひ最後まで読んで下さい。

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就職試験ではどんな問題が出る?

就職試験は、志望する業種、企業によって様々な種類があります。具体的にどんなものがあり、どう対策すればいいかをひとつずつ説明します。

面接試験

面接は、ほとんどの企業、業種が採用している試験方法です。主に「個別面接」と「集団面接」「グループディスカッション」の3種類があります。

個別面接

個別面接は、就職希望者1人に対して面接官が1人~3人程度で行われます。所要時間も30分~60分程で、長い時間をかけて志望者の資質を見極めるのが特徴です。
ここでは、一般常識を問われる質問が出され、時事問題、業界ならではの課題について答えさせるケースもあるので、日頃からニュースを見て情報収集したり、志望する業界について調べておく必要があります。

集団面接

集団面接は、2人~8人程度の就職希望者と共に採用担当者と面談します。
個別面接との違いは3つあり「全員が同じ質問に答える」「他の応募者が答える間の待ち時間がある」「その場で他の応募者と比較される」です。
注意したいのは、他の応募者よりも目立とうとして、たくさん話しすぎてしまうこと。
協調性がないとしてマイナスイメージを与えかねません。周りに惑わされず冷静に自己アピールしなければなりません。

グループディスカッション

グループディスカッションでは、複数人の応募者でグループを作り、ひとつの課題について議論させ、結論に至るまでの過程を審査します。
議題は、一般常識や時事問題など様々です。ここでは、与えられた課題に対する知識よりも「積極性」「協調性」「リーダーシップ」など、個別の面談やテストでは見えない資質が問われます。
組織の中でどんな役割を得て、どう実力を発揮していくかが重要です。グループディスカッションの経験がなければ、何も発言できずに終了してしまうこともあります。

筆記試験

面接以外の試験には、以下のようなものがあります。

  • ・ SPI能力検査
  • ・ SPI性格検査
  • ・ 玉手箱
  • ・ 企業独自の一般試験
  • ・ 作文
  • ・ 動画試験

それぞれ具体的にどんな物か、対策方法などを説明します。

SPI

SPIは9割近い企業で実施されている試験で、能力検査性格検査の2種類があります。
能力検査は、言葉の意味を正しく理解でき、表現できるかを問う「言語分野」と、計算能力、倫理的思考をチェックする「非言語分野」があり、あなたに任せたい業務がこなせるかを見ます。
性格検査は、応募者の人柄をデータ化し、どんな部署に向いているかの指針に使われます。
どちらも限られた時間で多くの問題を解く必要があり、事前に経験しておかなければ、焦って上手く解答できないこともあるので注意しましょう。

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玉手箱

玉手箱は、自宅のパソコンで受けられる「自宅受験型」のWEBテストとして最もシェアがあります。SPIは普及率が高く、対策方法が広まってしまったため、玉手箱を採用する企業が増えてきました。
出題科目は「言語」「計数」「英語」「性格」「意欲」の5種類。SPIと同じように、限られた時間で多くの問題を解く必要があるため、慌てず対応するには慣れが必要です。
性格テストも、企業が求める人物像に合わせようと自分を偽ると、結果に矛盾が生まれ、マイナス点になることもあるので注意しましょう。

企業独自の一般試験

出版、放送局などのメディア系企業は、オリジナルの試験問題を用意していることがあります。
内容は、一般常識を問うものや時事問題などで、SPI、玉手箱と違い内容が公開されていないため対策が難しいのが特徴です。
マスコミ系に就職を希望する場合は、しっかりと日々のニュースをチェックし、幅広い分野の知識を得ておく必要があります。

作文

就職試験で作文の提出が求められたとき、企業が見たいのは「コミュニケーション能力」や「論理的思考」「読解力」です。正しい文章が書けるかどうかよりも、テーマを理解し、自分の意見を相手に伝える力が必須です。
その上で「会社で何をしたいか」「未来の自分はどうありたいか」などの積極性、企業の価値観にマッチしているかもチェックされます。
「言葉では伝えられるんだけど、文章にするのはちょっと」という人にとっては難易度の高い試験で、克服するにはそれなりの経験が必要です。

動画試験

エントリーシートだけではわからない、応募者の資質を見極めるために、動画試験を行っている企業があります。
基本的には、個別面接と同じように自己アピールをさせることが多く、撮影時間は1分~3分程度。「書類じゃなくて、直接会えたら興味を持ってもらえそう」という、対人スキルに自信がある応募者にとっては、またとない機会です。

面接試験の対策方法

面接試験の対策方法

 

「苦手だなぁ」と思っても、採用試験では中々避けて通ることが難しいのが面接。ここでは、面接試験の対策方法について解説します。

よくある質問に対する回答を考える

面接でよく聞かれる質問には、いくつかのパターンがあります。

  • ・ なぜその会社を選んだのか
  • ・ 会社のどこに興味を持ち、魅力だと思ったか
  • ・ どんな仕事がしたいか
  • ・ 学生時代、何に打ち込んだか
  • ・ 成功したこと、失敗したこと
  • ・ 将来の夢、ビジョン

これらの質問は、あらかじめ答えを用意しておくことが可能です。就活に関係のない、いじわるな質問で希望者を慌てさせる企業は多くありませんので、冷静に自己ピーアールできるように準備をしておくことが大切です。

模擬面接を受ける

大事な面接で「絶対に失敗できない」と意気込みすぎると、緊張のあまり言いたいことの半分も伝えられないまま終わってしまいます。
当日慌てないために模擬面接を行い、流れを把握しておくことが重要です。何度も繰り返し練習しておけば自信に繋がり、パニックになって頭が真っ白、という失敗は必ず防げます。

社会人の基本的なマナーを身につける

面接では、ビジネスマナーや所作を厳しくチェックされそうで、とても緊張しますよね。
ノックは3回、指示されるまで着席してはいけない、入り口に近い方が下座で、上座に座ってはいけないなど、細かいルールが多数あり、正しい敬語が使えないのもマイナスの印象を与えてしまいます。

ですが一番大切なのは、相手の目をきちんと見て、はきはきと元気よく答えることです。笑顔で前向きな姿勢を見せれば、他で多少ミスをしても挽回できます。
また、当然ですが遅刻は厳禁。会場には5分前に到着し、受付を済ませましょう。

身だしなみに気を付ける

第一印象は、面接会場に入った一瞬で決まります。そのわずかな時間で、どうやって好印象を与えられるかが重要です。
最も大切なのが、面接官全員の顔をしっかり見て、笑顔で挨拶すること。次は、髪型、服装、持ち物などの身だしなみです。

特に指定がない限り、服装はシンプルな黒のスーツが望ましいでしょう。髪型も、もし派手な色であれば一時的に黒くするなどの対策が必要です。
また、セットしていないボサボサの髪も悪印象。長い爪や派手なネイル、大量のストラップがついた鞄、汚れた靴、無精ひげなども避けましょう。

筆記試験の対策方法

SPI、玉手箱、作文などの筆記試験に、対策方法があるなら知りたい!という方に向けて、個別に解説します。

できるだけ多くの過去問を解く

筆記試験の中には、過去問や問題集が簡単に手に入る物があります。
具体的にはSPIと玉手箱です。もしどちらかを受ける予定があるなら、必ず1冊は過去問を購入して対策しましょう。

試験時に「この問題は見たことがある!」と思うことができれば、自信につながり安心感が生まれます。
心理的にゆとりができると、解答スピードもアップしますし、ミスも減ります。限られた時間で多くの問題を解かなければならないSPIや玉手箱は、慣れと経験が必須です。

模擬試験を受ける

自分のペースでできる過去問と違って、模擬試験は本番と同様の環境、時間制限が設けられています。
つまり、当日と同じ緊張感で挑めるため、上手くこなすことができれば大きな自信に繋がります。
もし時間配分を間違ったり、ミスをしても、同じ過ちを繰り返さないように再チャレンジすることで、本番での成功率をより高めることが可能。絶対に失敗したくない大切な試験があるなら、模擬試験で感覚を掴んでおきましょう。

参考書・問題集に取り組む

企業がオリジナルの試験問題を用意する場合など、SPI、玉手箱の問題集では対策ができない場合も、大丈夫です。
一般常識や、時事問題を扱う参考書があります。筆記試験だけではなく、面接対策にもなるので1冊持っておいて損はないでしょう。

対策講座を受ける

「ひとりで過去問を勉強するのは不安」「誰かにアドバイスして欲しい」という方には、対策講座がおすすめです。
あなたが就職試験でベストを尽くせるように、しっかりレクチャーしてもらえます。営利企業が主催している物の講座に、大学で行われている講座も。大学で受けられる対策講座は格安なので、もし受講できるなら積極的に活用しましょう。

性格検査はありのままで答える

性格検査は質問数が膨大で、ひとつずつゆっくり考えている時間はありません。
直感でどんどん答えていく必要があるので、偽りの自分を演出するのはNGです。

「企業的には、こんな人物が理想だろう」と想像し、余計な時間を使ってしまうこともデメリットですし、解答の中で矛盾が生じたり、面接時に検査結果との印象があまりにも違うと、悪い結果になりかねません。
自分に正直に、自然体で解答することが大切です。

作文の書き方のポイント

作文の書き方のポイント

 

作文は、コミュニケーション能力や論理的思考、人柄、企業の理念と合っているかどうかなど、多方面のチェック項目があります。ですが、事前に対策することで、好印象を与えることが可能です。

指定文字数に対して8割以上埋める

もし作文の指定文字数が1,000文字であれば、最低800文字以上は埋めるようにしましょう。
内容も大切ですが、指定に対して文字数が少なすぎると「主張したいことがない」「やる気がない」とみなされ、かなりのマイナス要素になります。
就職試験の作文は、800~1,000程度の文字数で書かせることが多いです。伝えたいことを、800文字前後の文章でまとめる練習をしておきましょう。

設問の意図を理解し、的確な答えを述べる

就職試験の作文では、文章力よりも「読解力」「コミュニケーション能力」「論理的思考」が試されます。そのテーマを通じて「相手に何を伝えればいいのか」を瞬時に把握しなければなりません。

どんなに美しく文章が整っていたとしても、設問からかけ離れた内容になっていると「相手の話を聞く力がない」「コミュニケーション能力が乏しい」と判断されかねません。もし自信がない場合は、的確な答えをまとめられるように訓練が必要です。

時間配分に気を配る

作文を書くときは、時間配分に気を配る必要があります。
規定時間がもし60分であれば、最初の10分で大まかな構成を決め、40分で書き、残りの10分で誤字脱字のチェックに当てるなど、計画的に進めなければなりません。

最も避けたいのが、文章を書くことに集中しすぎて、規定時間内に終わらなかったという事態です。作文が未完成だと、審査そのものができなくなってしまいます。
もし途中でどうしても書き直したい場所が出てきてしまったとしても、まずは最後まで書き切って完成させることを優先させて下さい。

結論を述べ、その根拠となるエピソードを綴る

作文を書く上で大切なのは「結論をまず書くこと」です。言いたいことがわからず前置きが長い作文は、かなりのマイナスイメージを与えてしまうので要注意。
テーマに対して「自分はこう思う!」という主張をまずしてしまいましょう。
その後に「なぜそう思ったのか」を、具体的なエピソードを添えて説明します。このエピソードがあなた自身のオリジナルであれば、作文の説得力が増し、好印象に繋がります。

まとめ:就職試験の内容を理解して、しっかりと対策しよう!

面接、筆記テスト、作文など、就職試験には様々なタイプがありますが、しっかり対策すれば何も怖いことはありません。それでも「どうしても作文は書きたくない」「試験ナシで就職したい」という場合は、試験なしの求人を探すことをおすすめします。
バイトルNEXTでは、試験なしで就職できる企業を見つけることができ、正社員登用制度がある求人も充実しています。
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