就活で資格なしは不利?免許・資格なしの就職活動のコツや履歴書の書き方なども解説!
資格や免許がないため、就職活動が不利になるのでは?と不安に思っている人は多いようです。実際にはどうなのでしょうか?また、資格や免許がない場合、履歴書にはどのように記載すればいいのでしょうか。
今回はそんな不安を抱えている人のために、資格や免許がない場合の就職活動のコツや履歴書の書き方について解説していきます。
目次
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就活で資格なしは不利になる?
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就職活動で、資格がないことを気にする求職者は多いかもしれませんが、実際に資格や検定試験の結果を重視する企業はどのくらいあるのでしょうか。
少々古いですが2015年の調査では、採用にあたって資格・検定を重視する企業の割合は、正社員の新卒採用で20%、中途採用で37.3%、非正社員の採用では18.5%と、全体的には高くない傾向にあります。20代の採用ではポテンシャルが、中途採用では経験やスキルなどが、資格の有無よりも重視されます。
しかし一方で、運送業では運転免許の有無を、医療、福祉、建設業などでも資格の有無を重視する傾向にあり、業界によって資格の有無が重視されるかどうか違いがあると言えます。
資格取得が必須の企業は少ないですが、業務に関連する資格であれば、資格取得がマイナス評価になることはなく、やる気や勉強熱心であるというアピールにも役立ちます。そのため、応募したい企業や職種に合わせて取得を検討するといいでしょう。
(参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「企業における資格・検定等の活用、大学院・大学等の受講支援に関する調査 p7」)有利になりやすい資格の特徴
就活で有利になりやすい資格には、取得難易度が高いということと、応募している業界の実務で役立つという特徴があります。
取得難易度が高ければ高いほど、就職活動において、他の応募者と差別化することができ、アドバンテージになるでしょう。税理士や行政書士など独占業務ができる資格を持っていれば、なおのこと即戦力として採用される確率が上がります。
また、不動産業界では宅建士、物流業界では通関士など、応募している業界で、実務に役立つ資格を取得していると、応募の熱意や将来性をアピールすることができます。そういった意味で、他の応募者より就職活動を優位に進むことができるでしょう。有利になりにくい資格の特徴
有利になりにくい資格としては、合格率の高い資格と、応募している企業の業界にかかわりがあまりない資格があげられます。
資格試験の合格率が高いものは、多くの応募者が取得しているため、採用側からすれば差別化が測りにくく、有利にはなりにくいでしょう。
また、応募している業界に関わりのない資格を取得していても、即戦力としての能力に説得力がでないため、あまり評価へと繋がりません。
取得にかかる費用や時間を考慮し、目的を持って資格取得に励むことをおすすめします。
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幅広い業界の就活で有利になりやすい免許・資格
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幅広い業界の就活で有利になりやすい免許と資格には、以下のようなものがあります。
- TOEIC
- 簿記
- MOS
- FP
- ITパスポート
それぞれどのようなものなのか解説していきます。
TOEIC(最低でも600点以上)
TOEICは英語コミュニケーション能力を測るもので、合否ではなく、スコアで能力が評価されます。認知度が高く、教材は書店やネットで数多く販売されており、受験しやすいのが魅力です。
グローバル化が進む昨今では、外資系以外でも英語力が評価されており、TOEIC L&R Testを採用の指標にしている企業が増えています。
2021年の学生の平均的なスコアは586点、社会人が640点程です。そのため、TOEICのスコアを履歴書に書くならば600点以上が目安、就職で有利になるのは650から700点と言われています。
(参考:IIBC 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2022」)簿記(できれば2級以上)
簿記とは「お金や財産に関する営業取引を帳簿に記録すること」で、簿記検定とは、企業のお金や物の出入りを管理する知識を問う資格です。取得すると経理関連の業務に活用できます。
日商簿記検定の初級と3級は入門、基本レベルなので、就職に役立てるには、簿記2級を取得するといいでしょう。
1級を取得すれば税理士試験の受験資格が得られるため、将来を見据えたキャリアプランを考えて受験しましょう。MOS
MOSとは「Microsoft Office Specialist」の略で、マイクロソフト社公認の資格試験のことです。スペシャリストとエキスパートの二種類があります。
マイクロソフトオフィス製品である「ワード」「エクセル」などの機能について、理解ができているか、使いこなせるかを証明する資格で、合格すれば認定証がもらえます。
オフィスワークを希望する人は、MOSを取得しておくと一定レベル以上のパソコン技能を持っていると証明できるだけでなく、就業開始後すぐに仕事で役立つスキルが身につきます。
実務の中で得ることができるスキルであるため、特別視されない場合もありますが、業界を選ばず利用するツールの資格といえます。FP技能検定(できれば2級以上)
ファイナンシャルプランナー(FP)とは、お金を通してライフプランを立てる専門家で、クライアントのお金にまつわる悩みや疑問を、貯蓄、投資、税金、保険などの専門知識を駆使してサポートをするのが仕事です。
「FP技能士」には1級から3級まであり、国家検定に合格することで得られる国家資格です。就職で有利になるのは2級以上ですが、2級FP技能検定を受験するためには、3級に合格するか、研修、実務経験2年以上が必要なため、まずは3級をとり、後々2級にチャレンジするといいでしょう。
3級FP技能検定試験は学科試験、実技試験共に合格率は8割以上と高めです。ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を有することを証明する国家資格で、ITパスポート試験とは情報処理技術者試験の1つの区分です。
情報処理技術者試験とは、情報処理に関する知識と技能を認定する国家試験です。ITパスポートの学習によって習得できる知識は、IT化が進む日本において、業界や職種を問わず幅広い企業で求められるものです。
比較的合格率が高い資格のため、就職活動で有利にするためには、ITパスポート単体より、事務職を狙うならばMOSや日商簿記なども合わせて取得しておくと良いでしょう。
また、エンジニアやプログラマーを目指し、IT業界への就職を狙うならば、より専門的な能力を測る「基本情報技術者試験」を合わせて取得したほうが有利でしょう。
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免許・資格が有利に働きやすい業界
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免許や資格が有利に働きやすい業界とそうでない業界があります。
どのような業界で、どういった免許や資格が有利に働くのでしょうか。
ここからは、免許や資格を持っていることが有利に働きやすい業界について解説していきます。不動産業界
宅地建物取引士、通称「宅建」は不動産取引を行う専門家として定められている国家資格です。
不動産取引を行う事務所では「宅地建物取引業法第31条の3」に定められている通り、必ず一定数の宅建有資格者を置く義務があります。そのため、この資格を持っていると不動産業界での就職活動で有利となります。
宅建は難易度が高く、取得に時間がかかりますが、不動産業界だけでなく、建築業界や金融業界でも査定に関する知識が役に立つため、就活でも有利に働くでしょう。金融業界
金融業界には、銀行、証券会社、保険会社などがあります。入社後には膨大な専門用語や商品知識を覚えなければなりませんが、入社前にFP技能士の資格を取得しておくことで、金融業界の基礎知識を身に付けているというアピールになります。
FP技能士は国家検定で認定されるもので、金融、税制、不動産、住宅ローン、保険年金など幅広い知識が必要なため、取得しておけば金融業界全般で役に立つでしょう。IT業界
IT系の業界は、未経験でも採用する企業の方が多いため、資格を持たないまま仕事をしている人も多いようです。しかし、入社前に基本的な知識が身についているということは、業界や職種に関心がある、熱心であるというアピールになるでしょう。
また、未経験者でも採用をする業界ですが、資格を重視していないわけではなく、専門性の高い資格については、入社後に取得サポートをしてくれる会社もあるようです。
ITパスポートは国家資格ではありますが、比較的取得しやすく内容が初歩的なため、エンジニアなどシステム開発の分野で就職を目指すなら、基本情報技術者試験を受験する方がいいでしょう。
基本情報技術者とは、ITの基礎とプログラミングに関する知識を証明できる国家資格で、難易度が高く、ITパスポートより1つ上の資格になります。システム開発の分野では必須としている企業もあるため、取得すれば、有利に働くでしょう。
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免許・資格なしでも不利になりにくい職種
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以下にあげる職種は免許や資格がなくても不利になりにくい職種と言えます。
それらの職種の特徴や魅力について解説していきます。営業職
営業職はどの業種や業界にも必ずある職種で、働く上で必要になる資格は特にありません。
実力主義の傾向があり、コミュニケーション能力や行動力が重視される職種です。自社のサービスや商品を顧客にアピールして、契約、購入につなげるのが仕事であるため、資格の有無よりも、コミュニケーション能力や問題解決能力が必要とされる職種です。
そのため、業界の知識は必要になりますが、資格や免許がないことが就活する上で不利になりにくいと言えます。エンジニアやプログラマー
資格よりも実務経験が重要視されるのがエンジニアやプログラマーです。
資格があると、就職活動では有利にはなりやすいですが、変化の激しい業界であるため、資格取得時の知識に依存するよりも、変化に対応する柔軟さがある人の方が重要視されます。
また、どの業界でもデジタル化が著しい昨今、IT業界は常に人材不足であるため、未経験者や資格がなくても採用活動を積極的に行っているようです。接客・販売職
飲食店やアパレルショップなどの接客、販売職も免許や資格を保有していなくても就活で不利にはなりにくい職種でしょう。この仕事で重要視されるのは、お客様に寄り添い、サポートする力、いわゆるコミュニケーション能力や接客技術であり、専門的で特別な能力は不要です。
お客様を不快にさせない言葉遣いや立ち居振る舞いなどが重要視され、資格や免許を持っていない人でも、活躍している人は多数存在します。
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資格なしで就職活動をする際のポイント
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資格を持っていない求職者は、就職活動でどのようなことに力を入れて準備をするといいのでしょうか、ポイントを解説していきます。
面接対策に重点を置く
まず力を入れたいのが面接の準備です。
面接中に必ず聞かれるのが「志望理由」です。
企業が志望理由を重視する理由には、以下のようなものが挙げられます。- なぜ多くの会社の中で、この会社に応募してきのかを知るため
- 応募者の人柄や意欲を知るため
- 入社後どのように活躍したいのかを知るため
- 会社のニーズにあった人材であるかを判断するため
これらの中でも特に「なぜこの会社に応募してきたのか」が重視されます。志望理由を明確にできるよう自己分析にも力を入れましょう。
また、特に実務経験のない新卒就活生は「ガクチカ(学生生活で力を入れたもの)」を完璧に説明できるよう準備しておきましょう。
採用担当者はこれらのことを質問し、あなたの人柄や、やる気をみることで、就職してからの伸び代、会社のニーズにあった人材であるかを判断し、採用不採用を決定します。
面接という限られた時間内に、応募企業と自身という人材がマッチしていることをしっかり伝えられるよう準備をしてきましょう。企業分析をしっかりと行う
企業に対する熱意を伝えるためには、その企業のことをしっかりと理解していることが重要です。
企業研究を徹底し、使い回しの印象がない「応募企業のみに当てはまる」志望理由を準備するためにも、まずは応募する企業について十分に研究をしておきましょう。
企業研究を深めるにつれ、自分自身の企業に対する熱量も自然と上がるはずです。
その会社の業務内容をよく理解し、一つでも多くの魅力を発見できるようしっかり企業分析をしておきましょう。
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免許・資格がない場合の履歴書資格欄の書き方
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資格がない応募者が作成する履歴書には、以下の二つのケースがあります。
- 免許、資格がなく現在試験に挑戦中のものもない場合
- 現在は免許資格がないが、勉強中の免許や資格がある場合
それぞれの書き方を紹介します。
免許・資格がなく、現在試験に挑戦中でもない場合
資格や免許がない場合、履歴書の資格欄には「特になし」と書きます。
特になしと記入したことで、選考に落ちることはありません。
空欄のままにしておくと、書き忘れと誤解される場合もあるため、必ず書くようにしましょう。また、印象をよくするために虚偽を書いても、面接時の質問などですぐにわかってしまいますので、事実だけを書くようにしましょう。<記入例>
年 月 免許・資格 特になし 免許・資格がないが、現在勉強中の資格がある場合
今は資格や免許をもっていないけれど、今後取得予定のものや、すでに試験を受け、合否の通知待ちである場合、または、受験はまだだが、勉強中の資格がある場合はそれぞれ資格欄に記入しても構いません。やる気や向上心をアピールすることができます。
ただし、面接で必ず指摘されるので、取得しようとしている理由やその資格の活用方法など、採用担当者が納得のいく説明ができるように準備しておきましょう。
すでに受験済みで、合否待ちの場合は「資格名と取得予定」未受験で勉強中の場合は「資格名と勉強中」と書くといいでしょう。
「取得予定」とは、合格の可能性が濃厚な場合に書くことができる表現です、注意しましょう。
免許や資格について書いた後は「以上」の書き忘れに注意してください。<記入例>
年 月 免許・資格 秘書技能検定2級 取得予定 現在、TOEIC公開テストに向け、勉強中、7月受験予定 以上
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まとめ:就活は資格なしでも成功できる!自分の持っているスキルを活かせる業界を探そう!
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資格や免許がなくても就職活動を成功させることは可能です!その場合の履歴書の書き方をしっかり把握したうえで応募書類の準備をしましょう。また、資格の有無が採用に影響しにくい職種、資格が採用に有利になる業界、就職活動を有利にするためにどのような資格を取るべきかなどを解説しました。就職活動に向けて資格取得を考えているひとは、ぜひ参考にしてください。
そして!資格がなくても応募OKの求人を探すなら、バイトルNEXTのご利用をおすすめします。ぜひ仕事探しにご活用ください!【関連記事】
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