2020.08.26

退社と退職、どちらが適切?履歴書の職歴欄の正しい書き方

退社と退職、どちらが適切?
履歴書の職歴欄の正しい書き方

退社と退職、どちらが適切?履歴書の職歴欄の正しい書き方

退社と退職は、どちらも仕事を辞めるという意味の言葉です。しかし、その使い分けを聞かれたら迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
転職経験がある場合、履歴書の職歴の欄には辞めた会社を書かなければなりません。そのときに、退社と退職のどちらの言葉を使用するべきか、それぞれの言葉の意味を解説するとともに、職歴欄の具体的な書き方についてご紹介します。

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履歴書では退社と退職、どちらを使うべき?

退社は「社を退く」と書き、退職は「職を退く」と書くため、どちらも同じような文脈で使われがちですが、この2つの言葉には大きな違いがあります。
履歴書では、どちらの言葉を使うべきなのでしょうか。退社と退職、それぞれの言葉の意味を踏まえながら解説します。

退社の言葉の意味と使い方

退社には「仕事を辞める」という意味だけでなく、「その日の業務を終えて会社を出る」という意味もあります。そのため退社は、会社を辞めたのかどうかを判断しにくい言葉ともいえます。

表現例:
佐藤は17時に退社しました。

退職の言葉の意味と使い方

一方の退職は、「仕事を辞める」という意味のみで使われます。退社のように複数の意味がないため、認識違いが起こる心配もありません。このような理由から、履歴書では退職という表現を使うのが好ましいといえます。

表現例:
佐藤は3月に退職する予定です。
佐藤は先月末をもって退職しました。

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職歴欄における退職理由の書き方とは?

履歴書の職歴欄を書くうえで気がかりなのは、退職理由です。ネガティブな理由で辞めた場合、退職理由を書きたくない方もいるかもしれません。
基本的に履歴書には、退職理由を書かなければなりません。ここでは職歴欄における退職理由の書き方について解説します。

立場や状況別の退職理由の書き方

履歴書の職歴欄に書く退職理由は、原則、定型文を記入すればよいということになっています。しかし、その定型文は立場や状況によってそれぞれ異なります。

・正社員の場合
正社員が退職する理由は、みずから希望して退職する「自己都合」と、会社の業績悪化や倒産といった「会社都合」の2つです。それぞれの定型文は以下のようになります。

<自己都合で退職する場合>
一身上の都合により退職

<会社の都合で退職する場合>
会社都合により退職

・契約・派遣社員の場合
契約社員や派遣社員の場合、入社時に契約期間が決まっています。そのため、契約期間の満了とともに退職した場合と、それ以外のタイミングに退職した場合で書き方が異なります。

<期間満了で退職する場合>
契約期間満了により退職

<満了日前に自己都合で退職する場合>
一身上の都合により退職

・アルバイトやパートの場合
アルバイトやパートの経験を職歴欄に書く場合、退職理由は添える必要はありません。シンプルに「勤務終了」や「退職」とのみ記入すればよいでしょう。

<アルバイトやパート先を退職する場合>
勤務終了もしくは退職

・病院や学校などの団体・法人の職員の場合
退職という表現は、病院や学校、役所など、会社ではない職場を辞める場合にも使用できます。ただし、所属先都合の場合は、会社都合の代わりに、その所属先(勤務先)都合と明記するのがよいでしょう。

<自己都合で退職する場合>
自己都合により退職

<所属先都合で退職する場合>
所属先(勤務先)都合により退職

退職日が決まっている場合の退職の書き方

現職の退職日が決まっている状態で転職活動をしている方は、その日付を記入しておくといいでしょう。
具体的には、記入した職歴の1行下に「現在に至る」と書き、さらに、カッコ書きで退職予定日を加えます。
さらに1行下には右詰めで「以上」と記入しましょう。

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退職理由をより具体的に書いたほうがいいケース

前述したように、退職理由は基本的に定型文で済ませることができます。しかし、具体的に理由を書いたほうがいいケースもあります。

転職回数が多い

転職を何度も繰り返している場合、「この人を採用してもすぐに辞めてしまうのではないか?」という懸念を抱かせてしまいます。加えて、離職期間が長いことも、採用担当者を不安にさせる要因です。そのため、「配偶者の転勤に伴い退職」や「出産・育児のために退職」のように、具体的な理由を添えるといいでしょう。

職歴に一貫性がない

職歴に一貫性がない場合、「この人はスキルや経験がなさそうだ」とマイナスイメージを与えかねません。このような場合には、職務経歴書を使って詳しい経歴を補足するのもおすすめです。一見すると関連性のなさそうな職歴でも、理由がわかれば採用担当者も納得しやすいといえるでしょう。
また、面接では退職理由を深掘りされる可能性もあるため、質問された際に答えられるように準備しておきましょう。

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履歴書は常に読む相手のことを考えて書く

退社と退職の違いや、退職理由の書き方などについて解説してきました。履歴書では誤解を防ぐためにも、「退職」という表現を使うのがおすすめです。

もちろん、「退社」という言葉を使ったからといって、不採用になるわけではありません。しかし、書面によるやりとりは誤解が生まれやすいものです。そのため、常に読む相手のことを考えて書くことが大切になります。履歴書を作成する際には、採用担当者が読みやすく、わかりやすい書き方を常に心がけましょう。

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