2024.02.15

「仰々しい」の意味とは?正しい読み方とビジネスでの使い方を例文付きで詳しく解説

「仰々しい」の意味とは?正しい読み方とビジネスでの使い方を例文付きで詳しく解説

「仰々しい態度」「仰々しい人」といったフレーズは、日常での会話やビジネスシーンで聞いたことがあるかもしれません。

何となくマイナスなイメージで使われる言葉であることは知っていても、実際どんな意味を持つ言葉なのか、どんなシーンで使われる言葉なのか知らない人もいるのではないでしょうか。

この記事では「仰々しい」の正しい読み方と意味、使い方を実際に活用できる例文と一緒にご紹介します。「仰々しい」よりももっと身近な類語も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

「気をつける」とはどんな意味?

「仰々しい」とは「大げさであること」を意味します。ある物事を誇張したり、話を盛ったりする様子を表す言葉です。

「仰々しい」の読み方は「ぎょうぎょうしい」です。

「仰々しい」の「仰」は「大げさ」という意味で、「大仰(おおぎょう)」「仰山(ぎょうさん)」といった「大げさ」を指す「仰々しい」の類語にも使われている漢字です。

ほかにも、文脈によっては「仰々しい態度」「仰々しい人」という使い方で「堅苦しい」というニュアンスを持つ場合もありますよ。

「仰々しい」を英語に訳すと?

「仰々しい」は英語で以下のような表現に訳せます。よく使われるフレーズを用いてご紹介します。

  • in a grandiose manner(形)
    ―仰々しい態度で
  • exaggerateoverstate(動)
    ―仰々しく言う
  • He has an exaggerated way of saying things.(形)
    ―彼の言うことは仰々しい。

「exaggerate」には「誇張された」という意味があります。「実際よりも大きく見せる」という意味で「仰々しい」と同様に使われる言葉です。
※参考:weblio英和辞書・和英辞書

「仰々しい」の正しい使い方と注意点

ネガティブな文脈で使う

「仰々しい」は、ネガティブな文脈とセットで使います。たとえば、ある物事が不必要に大げさに表現されているときや、ある人の態度や言動が過度に誇張されているときに用いられることが多いです。

そのため、ポジティブな文脈と併せて使うのは適切ではありません。よく間違えられる使い方として「仰々しい」を「賑やかだ」「派手だ」といった誉め言葉で使う人がいますが、これは誤用なので注意しましょう。

相手を傷つける可能性があることを留意する

上記でも解説した通り「仰々しい」は、相手の態度や言動を批判するときに使う言葉です。

相手に対して直接「仰々しい」を使うと相手が傷ついてしまったり、今後の関係性に影響を及ぼす可能性があります。

使うタイミングや文脈に気を付けたうえで「仰々しい」を用いるようにしましょう。

「仰々しい」を使った例文をご紹介!

ビジネスシーンでも活用できる「仰々しい」を使った例文をいくつかご紹介します。

「大げさ・誇張」の意味で「仰々しい」を使った例文

1. その広告は少し仰々しいと感じました。製品の実際の性能よりもはるかに優れていると主張しているようです。
2. 報告書の結論部分が仰々しく、実際のデータよりも状況を悪化させているように見えます。もう少し客観的な表現に改めた方が良いでしょう。
3. 彼のプレゼンテーションは内容よりも仰々しい演出に重点を置いていて、聴衆が本質的なポイントを見失ってしまったようです。

実際よりも物事を大きく表現しすぎていることを「仰々しい」という言葉に言い換えて使います。

「堅苦しい」の意味で「仰々しい」を使った例文

1. 彼の言葉遣いはいつも仰々しく、直接的なコミュニケーションを取りづらい。
2. 彼女の挨拶はなんだかいつも仰々しい
3. 仰々しいお見送りは、かえって相手の気を遣わせてしまうこともある。

フォーマルすぎる、不必要に厳格であることを「仰々しい」という言葉に言い換えて使います。

「仰々しい態度」「仰々しい言葉遣い」「仰々しい挨拶」は、よく用いられるフレーズのひとつなので、覚えておくとよいでしょう。

「仰々しい」の類語と対義語

「仰々しい」という言葉は、少し硬い印象があるかもしれません。ここでは「仰々しい」の言い換え表現として使える類語と、逆の意味で使われる対義語をご紹介します。

「仰々しい」の類語

「大袈裟(大げさ)」

「大袈裟(大げさ)」は、物事を実際よりもはるかに重要であるかのように表現することを意味します。

日常会話でも馴染みの深い言葉で、過剰な演出や反応などを指摘するときに便利な言葉です。

<例文>

  • 「彼女の反応はいつも大げさで、ちょっとしたことで大騒ぎする。」
  • 「あの人は自分の経験を話すとき、いつも少し大げさに言う傾向がある。」

「大層(たいそう)」

「大層(たいそう)」は「仰々しい」と同様に、大げさな様子を意味する言葉です。

「大層驚いた」「大層おもしろかった」といったように、「大変」「とても」「はなはだしく」という意味で使われることもあるので、併せて覚えておきましょう。

<例文>

  • 「彼女は自分の達成を大層に語るが、実際にはチームの努力が大きい。」
  • 「その広告は大層な効果を謳っているが、消費者のレビューを見ると期待外れの声が大きい。」

「誇大(こだい)」「誇張(こちょう)」

「誇大(こだい)」や「誇張(こちょう)」も、実際の事柄以上に大げさに言ったり考えたりすることを指す言葉です。

2つ目の意味として「自慢すること」「過信すること」という意味も持っているので、シチュエーションに合わせて使い分けるとよいですよ。

<例文>

  • 「商品の効果についての誇大な宣伝広告が問題となっている。」
  • 誇張された表現は時には聴衆の注意を引くが、事実と異なると信用を失う。」

「オーバー」

「オーバー」は英語の「over」から来ており、行動や反応、表現などが必要以上に誇張されることを指します。「オーバーリアクション」というフレーズがよく使われますよね。

カジュアルな文脈でよく使われ、何かが度を超えている状況を簡潔に伝えられます。

<例文>

  • 「彼女は冗談を言うとき、いつもオーバーなジェスチャーを使って笑いを取る。」
  • 「その広告のオーバーな表現は、製品の実際の価値よりも期待を高めすぎてしまっている。」

「針小棒大(しんしょうぼうだい)」

「針小棒大(しんしょうぼうだい)」は「針ほどの小さくて細かいことを、棒ほどに大きく言う」という意味の四字熟語で、些細なことを過度に誇張して大げさに言うことを指します。

日常会話ではあまり使われない言葉ですが「仰々しい」と同じ意味を持つ四字熟語として押さえておきましょう。

<例文>

  • 「彼はよく針小棒大に話を膨らませて、聞いている人を驚かせる。」
  • 「上司の自慢話は針小棒大で、実際の成果よりもはるかに大きく聞こえる。」

「仰々しい」の対義語

「控えめ」

「控えめ」は「仰々しい」とは逆で、でしゃばらず目立たずにふるまうことです。

「仰々しい態度」「仰々しい人」の対義語で「控えめな態度」「控えめな人」という使い方をします。

あまり積極的ではない様子を指すこともあり、受け取る側にとってはマイナスに聞こえてしまう場合もあるので、使う相手やシチュエーションには注意しましょう。

「慎ましい(つつましい)」

「慎ましい(つつましい)」とは遠慮深く控えめで、おしとやかな様子を示す言葉です。

「慎ましいふるまい」「慎ましく寄り添う」といった表現は、謙虚で控えめな人のことを話題にするときによく使われるフレーズです。

ほかにも「質素なさま」「気恥ずかしい」という意味も持っていますよ。

「抑制的」

「抑制的」とは、感情や行動が穏やかで、自己制御に優れている様を表します。

「抑制」には「おさえとどめる」という意味があり「抑制的な人」というと、意識的な努力によって衝動や過剰な表現・思考を避け、落ち着いている人のことを示すことができます。

「遠慮深い」

「遠慮深い」は「目立たない」「消極的な」「でしゃばらない」といった言葉が似た意味にあたり、態度や言動がとても控えめであることを指す言葉です。

「遠慮深い性格」「遠慮深い態度」といったフレーズがよく使われ、ある特定の人物の自己表現が控えめな様子を伝えられます。

まとめ

「仰々しい」の意味と正しい使い方を例文と一緒にご紹介しました。日常での会話やビジネスシーンにおいて、大げさな表現や言動などを指摘するときに活用してみてくださいね。

「仰々しい」という言葉はマイナスなイメージを持つので、使うシチュエーションや相手の心情をふまえたうえで適切に使うようにしましょう。

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