「普遍的」の意味や使い方を例文付きで分かりやすく解説！類義語・対義語、「不変的」との違いは？

小説やドラマなどで時々耳にする「普遍的」という言葉。話の流れから何となくニュアンスは汲み取れても、実際に詳しい言葉の意味は知らない、ということもあるのではないでしょうか？

この記事では、「普遍的」の意味や、使い方、類義語・対義語を、例文を用いて解説します。

「普遍的」ってどういう意味？
普遍的の使い方・例文
「普遍的」と「不変的」はどう違う？
「普遍的」の類義語・対義語
- 「普遍的」の類義語
- 「普遍的」の対義語
まとめ

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「普遍的」ってどういう意味？

「普遍的（ふへんてき）」とは、以下のような意味があります。

すべて（極めて多く）の物事にあてはまるさま
広く行き渡るさま

「普遍的」とは、すべてのものに当てはまることを指し、時代や場所を超えて、変わらずに当てはまる性質や価値観などに用いられます。例えば、科学の原理や数字の法則、平和や人権といった道徳的な概念は、さまざまな文化や宗教を超えて共有されています。

「普遍的」といっても、社会の変化に伴い評価が変わることもあります。
例えば文学・哲学・美術などは、時代や文化の変化に影響されず長期間受け入れられ、しかしその時の社会の情勢により評価を変えていく「普遍的」なものの1つです。価値観や道徳観にも同様のことが言えます。

普遍的の使い方・例文

「普遍的」を用いて、具体的な例文を見ていきましょう。

「愛は普遍的な価値を持つ」

人間関係を築き維持する上で不可欠な役割を果たす愛は、家族・友情・恋愛などさまざまな形があり、どの文化や時代にも共通して大切だとされています。文化や歴史を問わず全ての人にとって基本的かつ重要な価値をもった、普遍的な人類共通の感情であると言えます。

「人間が生きる意味を追求するのは、普遍的なテーマだ」

人生の意義や目的を見つけること、人生の意味を問うことは、人間にとって普遍的なテーマです。このテーマは哲学、文学、宗教など多くの領域で議論されていて、人々が自己理解を深め、より充実した生活を送るための指針を提供することもあります。

「生き物がいずれ死ぬのは、普遍的な事実だ」

生命が有限であるという、全ての生物に共通する事実を述べています。死は不可避であり、この普遍的な事実が、人間が時間の価値を認識して生を最大限に生きる動機を与えることがあります。
また、この死の普遍性は、文化や時代を通じて人々が生命の意味や死後の存在について考え、宗教観や価値観を形成する基礎となっています。

その他、「普遍的」を使った例文

彼の作品は、愛や平和をテーマにしており、普遍的な魅力がある
世界遺産は、国や文化を超えて人類にとって普遍的な価値を持っている
ビジネスの普遍的な本質とは、人の悩みや不満を解消することだ
時代を問わず多くの人に受け入れられ、本来の役割を果たし続けているデザインこそ「普遍的なデザイン」と言える

「普遍的」と「不変的」はどう違う？: 「普遍的」と混同しやすい言葉に、同音異義語の「不変的」があります。

「不変」とは「変わらないこと」を意味します。「普遍的」は広く行き渡る様子、「不変的」は変化しない様子を意味するため、それぞれ異なる意味を持った言葉です。

例えば「普遍的なデザイン」と言ったら、国や時代、多くの人々に広く受け入れられているデザインを指します。対して「不変的なデザイン」は、時を経ても変化せず、同じデザインを保つことを意味します。

似ているようで異なるニュアンスをもつ「普遍的」と「不変的」、2つの言葉の違いを覚えて、使いこなせるようになりましょう。