2024.02.26

「拝受しました」の「拝受」の意味とは?ビジネスで使える例文付きで詳しく解説!

「拝受しました」の「拝受」の意味とは?ビジネスで使える例文付きで詳しく解説!

「拝受しました」というフレーズは、ビジネスメールでよく使われる表現です。見たことはあるけれど、実際に自分で使えるほどちゃんと意味を理解できていない人も多いのではないでしょうか。

ビジネスメールで「拝受」の正しい使い方ができると、メールを受け取った側からの印象もよくなるかもしれません。

この記事では「拝受」の正しい意味と読み方を解説します。実際にビジネスシーンで使うイメージが湧きやすい「拝受しました」を使った例文もご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

「拝受しました」の「拝受」とは?

「確かに拝受しました」「まずは拝受の御礼までにご連絡申し上げます」といったフレーズをビジネスメールで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

まずは「拝受しました」の「拝受」の意味を解説します。

「拝受」の意味

「拝受」の意味は「受け取ること」で、目上の人に対して使う謙譲語にあたる表現です。「拝受」の読み方は「はいじゅ」です。

<漢字から「拝受」の意味を読み解く>

  • 「拝」...訓読みで「おがむ」/おじぎする
  • 「受」...訓読みで「うける」/向こうからくれるものを受け取る

「拝受しました」は、資料や書類・メールなどを受け取ったときにビジネスシーンでよく使われるフレーズです。ただ「受け取った」と言うのではなく、相手への敬意を示しつつ「受け取りました」ということを伝えられますよ。

「受領」との違い

「拝受」と似た言葉で「受領」があります。

「受領」とは「金品など重要なものを受け取る」という意味で、どちらも「受け取る」という意味を持つ点は共通しています。

ただし、「受領」は敬語表現ではない点が「拝受」との違いです。そのため、職場の上司や取引先の相手などに対して使うときは「受領しました」ではなく「拝受しました」が適切です。

特に資料や書類・メールなどを受け取ったことをメールで伝えるときは「拝受」と「受領」を間違えないように注意してくださいね。

「拝受」の正しい使い方と注意点

「拝受しました」をビジネスシーンで使うときに注意したいポイントを3つご紹介します。

「拝受しました」は目上の人にのみ使う

「拝受」は「受け取る」の謙譲語なので、目上の人に対して使うのが基本です。職場の上司や取引先に使うのは適切ですが、職場の同僚や部下には使いません。

どんな人に対してもていねいな言葉遣いで話したいからと言って、同僚や部下に「拝受しました」と使うのは違和感があり、人によっては不快な思いをさせてしまうかもしれません。

したがって、目上の人ではないときは「受領しました」を使いましょう。

「拝受いたしました」は二重敬語

「よろしくお願いいたします」と同じように、「拝受しました」をよりていねいな表現にしようとして「拝受いたしました」とするのは適切ではありません。

「受ける」の謙譲語「拝受」と、「する」の謙譲語「いたす」をセットにしてしまうと、2回謙譲語が続いて二重敬語になります。

「拝受しました」が正しい敬語表現なので、覚えておきましょう。

「ご拝受ください」「拝受をお願いします」とは言わない

自分が資料やメールを送ったときに、相手に「ご拝受ください」「拝受をお願いします」とは言いません。

「拝受」は自分をへりくだって相手への敬意を示す謙譲語なので、相手の「受け取る」という行為に対しては使えない言葉です。

送付した資料や書類・メールを受け取ってほしいときは「お受け取りください」「お受け取りいただけますと幸いに存じます」などが適切ですよ。

【例文】ビジネスシーンでの「拝受」の使い方

ここでは、送付されたものを受け取ったときに「拝受しました」を使い、送り手にメールを送るときの例文をいくつかご紹介します。

相手から「ご査収ください」と受け取りの依頼メールが来たときの返信にも使えるので、以下の例文を参考にしてみてくださいね。

1. 「先程のご連絡に関する資料、無事に拝受しました。いただいた内容をもとに、必要な準備を進めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。」
2. 「お送りいただきましたプロジェクト計画書を拝受しました。詳細にわたり検討し、次回の会議でご報告させていただきます。」
3. 「ご指導のメール、心より感謝申し上げます。拝受した内容につきましては、早急に改善策を検討させていただきます。」
4. 「お忙しい中をお送りいただいたご案内、確かに拝受しました。頂戴した情報に基づき、適切なアクションを取らせていただきます。」
5. 「ご提案に関するドキュメント、ありがとうございます。拝受しましたので、内容を確認し、改めてご連絡させていただきます。」
6. 「緊急のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。無事に拝受し、関連部署と共に対処方法を協議中です。」
7. 「お送りいただいた最新の市場調査レポートを拝受しました。この貴重な情報を元に、戦略の見直しを図ります。」
8. 「ご親切にお寄せいただいたフィードバック、拝受しました。頂戴したご意見は今後の改善に活かさせていただきます。」
9. 「お送りいただいた会議の議事録、拝受しました。記載内容を確認の上、次回の会議の準備を進めさせていただきます。」
10. 「ご案内いただいたイベントに関する情報を拝受しました。参加の可否につきましては、確認の上、改めてご返信申し上げます。」

送付された資料や書類、メール、議事録などを受け取ったことを目上の人に伝えるシーンで「拝受しました」はよく使われます。

ビジネスメールを書くときは、何を受け取ったのか具体的な内容を記載して、送り手が理解しやすいように配慮しましょう。

また、例文のように受け取ったものを確認したあとのアクションを一言述べるとよいですよ。

「貴信拝受しました」の「貴信(きしん)」とは?

「貴信(きしん)」とは「相手からの連絡(便り)」という意味です。

「貴信拝受しました」と言うと、連絡を無事に受け取ったことを相手に対してていねいに伝えられますよ。

<例文>

  • 貴信拝受しました。ご丁寧にご説明いただき、心より感謝申し上げます。」
    ―プロジェクトの計画書や概要書を受け取ったとき
  • 貴信拝受しました。提案された条件については、社内で検討を重ねた上で改めてご連絡申し上げます。」
    ―契約に関する条件変更を提案するメールや資料を受け取ったとき

取り急ぎ受け取ったことを報告するときに便利なフレーズ

相手から送られてきたものを無事に受け取ったことをメールで手軽に伝えたいときは、以下のようなフレーズをメールに付け加えるといいでしょう。

<例文>

  • 「取り急ぎ、拝受の御礼まで」
  • 拝受の御礼までにご連絡申し上げます」
  • 「まずは拝受のご連絡のみにて失礼いたします」

「拝受」を言い換えた類語表現

「拝領(はいりょう)」

「拝領」の「領」には「重要なもの」という意味があります。「拝領」は、相手から重要なものを受け取る/もらうという意味で使われる言葉です。

漢字が一文字共通している「受領」は敬語表現ではありませんが、「拝領」は謙譲語なので目上の人に対しても使えますよ。

<例文>

  • 「お送りいただいた書類を拝領しました。」
  • 「貴重な記念品を拝領し、大変感激しております。」

「査収(さしゅう)」

「よく見て調べる」という意味の「査」と、「取り入れる」という意味の「収」が合わさった言葉です。

資料や書類・メールなどを送る人が、受け取る人に対して「ご査収ください」と使うことが多く、「間違いがないか確認したうえで、受け取ってください」という意味があります。

上司や取引先など目上の人に対して使うときは「ご査収のほどよろしくお願いいたします」の方がよりていねいです。会話では使わず、主にビジネスメールで用いられる点も覚えておきましょう。

<例文>

  • 「先ほどメールで企画書をお送りしました。ご査収のほどよろしくお願いいたします。」
  • 「先月分の請求書を送付いたしますので、ご査収くださいませ。」

「賜る(たまわる)」

「賜る」は「もらう」の謙譲語で、「拝受」と同じ意味を持つ言葉です。「くださる」をさらにていねいにした表現で「(目上の人から)品物や厚意を受け取る」という意味を持ちます。

特別な感謝を表すときに使える硬い表現なので、多用しすぎには注意してください。

<例文>

  • 「平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」
  • 「この度は貴重なアドバイスを賜り、心より感謝申し上げます。」

「頂戴(ちょうだい)」

「頂戴」は、目上の人から何かをもらうことをていねいな謙譲語で伝える表現です。「拝受」と同じ意味で使うので、どちらの表現も覚えておきましょう。

「賜る」と同じように、資料や書類、メールなどの物に限らず、相手の時間や相手からの厚意を受け取ったときにも使えますよ。

<例文>

  • 「ご意見を頂戴し、非常に参考になりました。」
  • 「お忙しいところ大変恐縮ですが、30分ほどお時間頂戴できますと幸いです。」

「頂く」

「頂く」は「もらう」の謙譲語です。「拝受」と同じく、物や言葉、厚意を受け取ることをへりくだった言い方になります。

ビジネスシーンのみならず、日常会話でもよく使われる身近な表現です。

<例文>

  • 「お手数ですが、明日その企画書を頂けますか。」
  • 「貴重なアドバイスを頂き、誠にありがとうございます。」

「拝受しました」のメールに返信は必要?

資料や書類、メールなどを送付した相手から「拝受しました」と連絡が来たとき、返信するかどうか迷いますよね。

結論から言うと、返信は必須ではありません。ただし、相手によりよい印象を持ってもらいたい場合は、簡単に以下のようにメールで返信するとよいでしょう。

<例文>
「ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございました。」

まとめ

ビジネスシーンでよく登場する「拝受」の意味と、「拝受しました」というフレーズを使った例文をご紹介しました。

「拝受しました」は目上の人にも使える敬語なので、上司に送るチャットや取引先に送るビジネスメールで活用してみてくださいね。

また「拝受」以外にも同じ意味で使える言葉がいくつかあるので、さまざまなバリエーションを覚えておくとビジネスメールが単調になりにくいですよ。

5つのSTEPでキミのバイト応募をサポート!バイトGET完全マニュアル

特徴・勤務地から仕事を検索

検索

人気の検索

人気の検索

検索

カテゴリ一覧