2020.08.26

第一印象を左右する履歴書用写真の決まりと撮影時のポイント

第一印象を左右する
履歴書用写真の決まりと
撮影時のポイント

第一印象を左右する履歴書用写真の決まりと撮影時のポイント

採用担当者が履歴書を見たとき、最初に目に入る写真。文字要素で構成されている履歴書の中で、唯一の異なる存在である写真は、応募者の第一印象を決定付けるといっても過言ではありません。
とはいえ、どのような写真を準備したらいいのか不安に思う方も多いのではないでしょうか。写真の撮り方や貼り方によっては、「ルールを守れない人」「だらしない人」といったマイナスのイメージを与えてしまう可能性もあります。ここでは、どのような写真を準備すべきかといった決まりのほか、撮影時のポイントなどについて解説します。

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なぜ履歴書に写真を貼る必要があるのか?

履歴書の写真には、面接時の人物照合として利用する以外に、次の2つの点を評価する役割があります。

ルールを守って物事を進められるか

履歴書には、作成するうえでさまざまなルールがあります。そして、それは写真も同様です。採用担当者は、履歴書に貼られた1枚の写真から、ルールを守って物事を進めることができる人物かどうかを判断します。

基本的なマナーが備わっているか

ビジネスの場では、さまざまな相手とやりとりをすることになります。ですが、見た目をきちんと整えていない人を雇えば、相手に不潔な印象を与えたり、不安を抱かせたりする可能性も少なくありません。
そのため採用担当者は、応募者が「同僚や取引先に不快な印象を与えない身だしなみである」といった、基本的なマナーを備えた人物かどうかも判断しています。

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履歴書用写真における基本ルール

履歴書に貼る写真の役割を理解したところで、写真に関する基本的なルールを確認しましょう。採用担当者から「ルールを守れる人物」であると評価されるためは、以下の項目について理解し、適切な写真を準備する必要があります。

写真の基本的なサイズを確認する

履歴書に使用する写真の一般的なサイズは、縦40mm×横30mmです。これは、履歴書がA4サイズの場合でも、B5サイズの場合でも同様です。企業側から特に指定がない場合は、このサイズの写真を準備しましょう。
証明写真機で撮影する場合には、「履歴書用」を選択すれば、このサイズで撮影することができます。

<関連記事>
アルバイト応募の際の履歴書に貼る証明写真のサイズとは?
履歴書に貼る写真のサイズは?Webエントリー時の注意点も解説

有効期限内の写真を使用する

履歴書の写真の有効期限は、「履歴書の提出日から3カ月以内」が原則です。
履歴書の写真に有効期限があるのは、時間が経つと髪型の変化や体重の増減、加齢などで顔の印象が変わることがあり、面接時の人物照合が難しくなる可能性があるためです。
また、写真を撮影してから面接までのあいだに髪型を大幅に変えた場合、写真と実際のイメージがすっかり変わってしまうことがあります。面接官が混乱するおそれもあるため、撮影から面接までのあいだは、大きな相違が生じないよう気を付けたほうがいいかもしれません。

<参考記事>
証明写真、何ヶ月前の写真まで使ってOK?

写真の裏には氏名などを記入する

履歴書に貼った写真は、何かのはずみではがれてしまうことがあります。その場合、多くの応募者から履歴書を受け取っている採用担当者は、「この写真はどの応募者のものだろう?」と困ってしまうかもしれません。このような事態を避けるために、証明写真の裏に氏名と生年月日を記入しておきましょう。生年月日を記入するのは、万が一応募者に同姓同名がいた場合の混乱を避けるためです。
なお、記入する際には、にじんだり消えたりしないよう、細めの油性のサインペンを使用するといいでしょう。

写真の背景色は「白」「青」「グレー」を選ぶ

写真館や証明写真機で撮影をする場合、背景をいくつかの色の中から選べる場合があります。なかには派手な背景色もありますが、履歴書用の写真では、「白」「青」「グレー」の3色から選ぶのがおすすめです。
背景色によって、人物の見え方は異なってきます。例えば、一番背景として選ばれることが多い「白」は、人物がはっきりと見えるだけでなく、フレッシュさや前向きさを演出しやすい色といわれています。「青」は、白い肌の方の白浮きを防ぎ、清潔感が出せる背景色として利用する方が多いようです。また、「グレー」は落ち着きや堅実さを演出できるため、金融系や事務職などを希望する方に向いている背景色といえます。 自身の魅力を最大限に引き出せる背景色は何色なのか、考えてみるといいでしょう。

撮影時は姿勢やアングルに注意する

写真は、背筋をしっかり伸ばした状態で、胸から上を真正面のアングルで撮影します。特に、姿勢については注意が必要です。
普段の癖から猫背ぎみだったり、片方の肩が上がっていたりといった状態の写真を履歴書に使用してしまう方を見かけます。姿勢やアングルに不具合のある写真を使用したからといって、それだけで不採用との判断をされることはないですが、採用担当者にマイナスのイメージを与える可能性はあるでしょう。撮影前はもちろん、でき上がった写真を客観的に見て、少しでも不具合があるようであれば、撮り直すことをおすすめします。

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好印象を与える写真を撮影するためのポイント

好印象の履歴書用写真を撮影するには、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか?
服装や髪型などの項目において、履歴書用の写真にふさわしい身だしなみについて解説します。

<参考記事>
バイトの合否は見た目が大事!?アルバイトの証明写真はきれいに撮ろう
第一印象を左右する履歴書用写真の決まりと撮影時のポイント
履歴書写真で印象が変わる!好印象を与える履歴書写真の撮り方・マナー

■履歴書に貼る写真の見本

履歴書に貼る写真の見本

服装

  • 男性の場合
  • 黒やネイビーなど、落ち着いた色味のスーツの着用が基本です。シャツは白地の物にして、ボタンダウンシャツの着用は避けましょう。また、着用するネクタイは、色は青や紺などのネイビー系、柄はストライプ、無地、レジメンタル、チェックといったものを選ぶのが無難です。
  • 女性の場合
  • 服装の基本はスーツです。黒やネイビーなど、落ち着いた色味のスーツを選ぶようにしましょう。ブラウスの色は白が望ましいといえますが、転職活動の方であれば、薄い色付きのブラウスでも問題ありません。派手な色のスーツやブラウスは厳禁です。また、ジャケットなしもNGです。

髪型

  • 男性の場合
  • 男性の場合、長髪だとだらしないイメージを与えてしまいます。すっきりとした髪型を心掛けましょう。ポイントは「前髪」「襟足」「耳回り」の3箇所を短めに整えることです。また、ワックス等の整髪料の付けすぎも印象が良くありません。少なめの整髪料で、ほど良くまとめる程度の利用にとどめましょう。
  • 女性の場合
  • 髪型で一番大切なのは、髪で顔が隠れないようにすることです。前髪は眉や目が隠れないようにカットもしくは分けるなどしましょう。また、サイドの髪は耳にかけ、長い場合は後ろに束ねるようにしましょう。

姿勢

人によっては普段の姿勢の癖から、カメラに対して真正面に構えたつもりでも、左右のどちらかに偏ってしまっていることもありますので、注意が必要です。また、顎が上がっていたり猫背だったりすると見栄えが悪くなりますので、気を付けましょう。

表情(笑顔)

履歴書用の写真だからといって、あまりに固い表情で撮影するのは良くありません。口は閉じたままで口角を上げ、自然に見える笑顔を心掛けましょう。歯が見えてしまうほどの笑顔は、履歴書にはふさわしくありません。

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【採用担当者直伝】良い印象を与える写真撮影のアドバイス

普段から数多くの履歴書を見ている採用担当者は、実際、写真のどのようなところに注目し、どう判断しているのでしょうか。
評価するポイントと良い印象を与えるための撮影のコツを採用担当者に聞いてみましたので、ぜひ参考にしてください。

男性は服装のわずかな乱れに注意する

服装のわずかな乱れが、採用担当者の印象を悪くすることにつながります。例えば、シャツのボタンが外れていれば、「細部に気を配れない粗雑な人物なのだろうか?」といった印象を持たれてしまう場合があります。シャツは第一ボタンまでとめ、さらにネクタイも緩みがないように注意しましょう。
また、眉毛が薄いことで悩んでいる男性もいるかもしれません。眉は薄いと精悍さに欠けたイメージを与えてしまうことがあります。派手になりすぎない範囲で眉を描くこともおすすめです。

女性は印象を大きく左右するメイクの仕方に注意

女性の場合、メイクによって写真から受ける印象が大きく変わります。ノーメイクはもちろん避けるべきですが、濃すぎるメイクも良くない印象を与えます。履歴書の写真撮影の際は、ナチュラルに見える薄めのメイクを心掛けるといいでしょう。
具体的にはサーモンピンクやベージュの口紅、コーラル系の肌の色に近いチークなどを使用するのがおすすめです。また、アイシャドウは茶系など控えめな色を使用し、涙袋は作らないほうがいいでしょう。アイラインも過度な垂れ目やはっきりわかるキャットラインではなく、自然に見えるような入れ方をしましょう。
なお、ピアスやアクセサリーは非常識な印象を与えるため、撮影前に必ず外すようにしましょう。

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撮影前に確認したい10個のチェックポイント

履歴書の写真を撮影する際のチェックポイントを10個まとめました。好印象を与える写真を撮影するために、ぜひこのリストを活用してください。

  • 落ち着いた色のスーツを着用しているか
  • スーツにしわやヨレがないか
  • 髪型は整えられ、前髪は目にかかっていないか
  • 派手なメイクをしていないか(女性の場合)
  • 口角が上がった明るい表情であるか
  • 真正面を向いて撮影できているか
  • 顎を引き、背筋を伸ばしているか
  • 左右対称で撮影できているか
  • 襟やネクタイなどが乱れていないか
  • アクセサリーを外しているか

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履歴書用の写真はどこで撮影すべき?

証明写真を撮影できる場所には、写真館のほかに証明写真機があります。また、最近では自撮り写真を考える方もいるようです。ここでは、各撮影方法のメリット・デメリットのほか、撮影する際の注意点をご紹介します。

<参考記事>
コンビニエンスストアを活用して履歴書用の写真を入手しよう
履歴書用写真もスマホで撮る時代?上手な撮影方法などを解説
履歴書用の写真はデータ化して、賢く利用しよう
履歴書の書き方

写真館:仕上がりの質が安心できる

写真館では、プロのフォトグラファーが撮影してくれるため、きれいに仕上がるというメリットがあります。また、撮影の際には、表情や姿勢についてアドバイスをもらえることもあります。そのため、ネクタイが曲がっているといった服装の乱れや、片方の肩が上がっているといった姿勢の不具合を回避することができ、ルールに則った適切な写真を撮ることができます。
さらに、写真館によっては、撮影した写真をデータとして受け取れる店舗もあります。複数の企業に応募する方や、履歴書をメールで送信する必要がある方には、便利かつ最適な選択肢となるでしょう。

とはいえ、かかる費用や時間を考えると、足が遠のく方もいるでしょう。写真館によって異なるものの、1回あたりの費用が3000~15000円程度、所要時間は15~60分程度かかるからです。また、就職活動のシーズンは利用者が増えることから、予約がなかなか取れなかったり、写真の受け取りに日数がかったりする場合もあります。
写真館での撮影を考えている方は、あらかじめ金額と時間を確認し、早めに予約を取るのがおすすめです。

証明写真機:安価で素早く写真が撮影可能

スーパーの店頭や駅前などに設置されている証明写真機は、スピーディーに撮影できることがメリットです。所要時間は長くても10分程度と、写真館よりも圧倒的に早く撮影を済ませることができます。また、コストは800円前後と、比較的安価なことも利用しやすい点のひとつでしょう。
さらに近年では、肌を美しく見せる美肌補正機能などが搭載されている機種も登場しており、使い勝手はますます良くなっているといえます。

このようなメリットがある一方で、写真館に比べてクオリティが落ちてしまうという側面は否めません。また、撮影の際に、第三者から服装や姿勢についてアドバイスをもらえないといったこともデメリットといえるでしょう。
そのため、証明写真機を使う場合には、服装や姿勢に細心の注意を払って撮影に臨むことが重要です。

自撮り写真:履歴書に使用できる?

応募者の中には、スマートフォンを使った自撮り写真を履歴書に使用しようと考える方もいるようです。
自撮り写真は、きれいに撮影するのが難しいだけでなく、採用担当者に「証明写真すらきちんと準備できない」と、マイナスのイメージを与えかねません。場合によっては、採否の判断に影響する可能性もあるため、履歴書に使用するのは避けるべきでしょう。
何らかの理由で、自撮り写真しか準備できない場合、明るさ調整やピントなどを調整する写真アプリを利用して加工するといった手もあります。ただし、きれいに仕上げるために加工しすぎた場合、面接した際に印象が悪くなる可能性もありますので注意が必要です。

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履歴書用写真の貼り方における注意点

履歴書用の写真は、紙の履歴書に貼る場合と、データの履歴書に貼り付ける場合の2つがあります。ここでは、それぞれの貼り方に関する注意点をご紹介します。

紙の履歴書に写真を貼る場合

紙の履歴書に写真を貼る際には、両面テープがおすすめです。のりを使用する場合には、紙がふやけてしまいやすい水のりではなく、スティックのりを使用しましょう。四隅まできちんと塗って、写真が浮かないようにするのもポイントです。
また、シールタイプの証明写真であれば、そのまま貼り付ければOKです。いずれの場合も、証明写真がはがれないようにしっかり貼ることが大切になります。

WordやExcelで作成した履歴書に写真を貼る場合

WordやExcelで作成した履歴書をメールで送信する必要がある場合、証明写真も画像データとして持っていなければなりません。
写真館であれば、事前にデータ化してほしい旨を伝えておけば、CDやUSBメモリーにデータを入れてもらえる場合があります。ただし、データ化に際して、追加料金が発生することもあります。
また、紙の証明写真が手元にあれば、自宅やコンビニのスキャナーでデータ化することも可能です。スキャナーで取り込んだ写真を画像加工アプリで正しいサイズにトリミングすれば、履歴書用のデータとして利用することができます。
さらに、証明写真機の機種によっては、スマートフォンのアプリと連携して撮影データを保存できるサービスがあります。証明写真機を利用する際には、専用のアプリケーションがあるか確認してみるといいでしょう。

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ルールや撮影時のポイントを理解し、好印象を与える写真を撮影しよう

履歴書用写真のルールや、撮影時のポイントを解説してきました。1枚の写真とはいえ、多くのルールや気を付けるべきポイントがあることをご理解いただけたのではないでしょうか?
この記事で学んだことを生かし、採用担当者に好印象を与えることができる写真を撮影しましょう。

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