2023.02.17

履歴書への英検(実用英語技能検定)の書き方のポイント

履歴書への英検(実用英語技能検定)の書き方のポイント

英語力を測る試験としてポピュラーな実用英語技能検定(英検)ですが、履歴書ではどの級であればアピールポイントになるのかわからない方も多いのではないでしょうか。また、英検の難度やTOEICとの違いを知らない方もいるかもしれません。 そこで今回は、英検を履歴書に記入する際の注意点や評価の基準について解説します。英語のスキルを生かした仕事に就きたい方は、ぜひ参考にしてください。

履歴書作成関連記事

英検(実用英語技能検定)の正式名称や概要

英検とは、公益財団法人日本英語検定協会が主催する英語力を測るための資格試験です。正式名称は「実用英語技能検定」ですが、一般的には「英検」の略称で呼ばれています。

国内では小学生から社会人まで幅広い層の日本人が受験しており、リーディングやライティング、リスニングやスピーキングのテストを通して、総合的な英語力を試します。

主催者である日本英語検定協会は、英検を通して英語能力を測定するだけでなく、実用英語の研修や教育事業への取り組み、英語の普及、能力の向上につながる事業への助成も行なっています。

英検は、日本に数ある検定のなかでも長い歴史と知名度を持ち、第1回は1963年の8月に実施されました。歴史のある検定だからこそ多くの方に認知され、受験者数も多いといえます。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

英検は何級以上で履歴書に書いてもいい?

履歴書の資格欄に英検を書く場合、記入する資格の目安は2級以上です。

履歴書では、学歴と比べて低い英語レベルの資格を記入してもアピールポイントにはなりません。自分の学歴と取得資格を比較し、アピールポイントになりうる場合に記入するようにしましょう。

英検は1級~5級まで7つの資格に分かれており、英語力の目安は以下のとおりです。

■英検の種類と英語力の目安

資格 英語力の目安
5級 中学(初級)
4級 中学(中級)
3級 中学卒業程度
準2級 高校(中級)
2級 高校卒業程度
準1級 大学(中級)
1級 大学(上級)
 

一般的に、2級以上であれば高校卒業程度の英語力があると判断され、一つのスキルとして履歴書に記入できます。

しかし、2級以下だからといって履歴書に記入してはいけない決まりはありません。高卒の方は準2級、中卒の方は3級を書いておくと、英語の勉強に積極的に取り組んだというアピールになります。

ただし、準2級や3級では、ビジネスで英語を使えるレベルではないため「入社後に積極的に勉強していきたい」という意思を併せて伝えることが大切です。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

履歴書に英検を書くと採用でどれだけ有利になる?

英検は、応募者の英語力を判断する指標の一つです。では、英検を資格欄に書くことで、採用ではどのように評価されるのでしょうか。

英検が評価対象になるかどうかは、応募先の企業によって異なります。

例えば、社内に外国人が多い企業であれば、会議や業務で英語の使用は必須となります。このような企業では、英検を取得していない人よりは取得している人のほうが評価されやすいといえます。

ただし、日本では募集要件として、英検ではなくTOEICのスコアを記入している企業が多くあります。そのため、国内の就職活動という観点だけで見れば、英検よりもTOEICのほうが評価されやすいという現実があります。

また、日本では知名度が高い英検ですが、世界的にはほとんど知られていません。これは、英検があくまで日本人向けの検定であるためです。世界的に知られている英語力の検定としては「TOEFL」や「Linguaskill Business」などが挙げられます。

英検とTOEICの違いとは?

日本の就職活動では、英語力を評価するために「TOEIC」のスコアが重視される傾向があります。TOEICは「Test of English for International Communication」を略したもので、英語を使った国際的なコミュニケーション能力を測るテストです。

TOEICのテストにはいくつかの種類がありますが、履歴書にTOEICを記入する場合は、リーディングとリスニングに焦点をあてた「TOEIC Listening & Reading(TOEIC LR)」のスコアを用いるのが一般的です。TOEIC LRは、ビジネスシーンを意識した問題が多く出題されるマークシート形式のテストです。

なお、英検は資格欄に「実用英語技能検定試験 ◯級」と書きますが、TOEICは取得した点数を記入します。そのため、TOEICは応募者の英語力を相対的に評価しやすいと考える企業もあります。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

英検の難度から見る履歴書上での評価

英検は、級によって難度が大きく異なります。ここでは、級ごとの取得難度や履歴書での見え方を解説していきます。

級ごとの取得難度

・3級
3級は、中学校卒業レベルの英語力が必要とされています。この級からライティングテストが1次試験に、面接形式のスピーキングテストが2次試験に課されるようになります。

・準2級
準2級の難度は、高校中級程度(高校1~2年生で習得するレベル)とされています。高校の授業の予習・復習をこまめに行なっていれば、容易に取得できます。

・2級
2級では、高校卒業程度の英語力が求められます。5,000語以上の単語が出題範囲となるため、しっかりとした対策が必要になります。

・準1級
準1級を取得するには、大学中級程度(大学1~2年生)の英語力が必要とされています。とはいえ、社会生活で求められる英語を十分理解し、かつ使用できる力が要求されるため、英語を専攻する学生でなければ、合格するのが難しいレベルといえます。

・1級
1級の難度は、大学上級程度(大学卒業時)といわれています。しかし、合格率は10%と数ある検定試験のなかでもかなり低く、TOEICで900点台を取得するよりも難度が高いといわれています。

級ごとの履歴書における評価

・3級
3級は、中卒の応募者であれば、学校でしっかり英語の勉強をしたという印象を与えられるでしょう。しかし、3級を取っているからといって、英語を使うポジションに就ける可能性はきわめて低いといえます。また、高卒以上の応募者では、3級を取得していてもアピールポイントにはならないため、書く必要はありません。

・準2級
準2級を取得していれば、高校で積極的に英語の勉強に取り組んだと評価されるかもしれません。とはいえ、ビジネスの現場で英語を使うにはスキル不足です。そのため、大卒以上の応募者では書く必要はないといえます。

・2級
2級は、積極的にアピールできるレベルです。英語の会話に対応できるほどの能力とはいえませんが、文法力がある程度保証されるため「戦力として最低ラインの英語力はある」と判断されるでしょう。

・準1級
準1級を取得していれば、実戦的な英語力を持っているという印象になります。外資系の企業や海外赴任を希望する場合にも、準1級は十分なアピールポイントとなるでしょう。

・1級
英検1級を取得していれば、英語のスペシャリストという印象を与えられるでしょう。英語を使う業務を積極的に割り当てられる可能性があります。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

英検を履歴書に書くときのポイント

では、実際に英検を履歴書の資格欄に書く際のポイントを確認していきましょう。

■履歴書の資格欄における英検の書き方見本

■履歴書の資格欄における英検の書き方見本

正式名称を記入する

略称である、英検が一般的な呼び名だからといって、履歴書でも英検と書いてはいけません。正式名称に試験を付けた「実用英語技能検定試験 ◯級」と記入します。また、免許や資格を記入する際には、その名称だけでなく、後ろに「取得」「合格」といった言葉を添える必要があります。英検の場合は、名称の後ろに「合格」という言葉を使用するのが正しい書き方になります。

合格した年月に関係なく記入できる

履歴書の免許・資格欄には、取得した年月を記入するスペースがあります。英検には、資格の有効期限はありません。そのため、2級以上であれば、取得した年月に関わらず、自信を持って記入しましょう。ただし、あまりに古い取得年月の場合は、評価の対象にならないこともあります。

取得年月を忘れた場合の確認方法

英検に合格すると、合格証明書が発行されます。合格証明書を見れば、英検資格を取得した日付を確認できます。もしも、合格証明書を失くしてしまっても、再発行することが可能です。再発行には手数料が1,100円かかりますが、履歴書に資格を記入する場合は取得年月を書くのがルールです。取得年月を忘れてしまった場合は、日本英語検定協会に再発行を依頼しましょう。

自分に合ったバイトが見つかる!

特徴から仕事を探す

英検2級以上は大きなアピールポイントになりうる

履歴書の資格欄に英検を書く際のポイントを解説してきました。低い級の英検を取得していても、大きなアピールポイントにはなりません。しかし、2級以上を取得しているのであれば、英語の基礎的な能力があると判断されるため、積極的にアピールしていきましょう。
また、外資系の企業などでは、世界的な知名度のあるTOEICなどのスコアが重視される傾向があります。英語力を生かして仕事をしたい方は、英検以外の試験を受け、履歴書に記入するとよいでしょう。

5つのSTEPでキミのバイト応募をサポート!バイトGET完全マニュアル

さっそくお仕事を探してみよう

カテゴリ一覧