2026.06.24

バイトを辞めた後の給料はどうなる?バックレや手渡しの場合についても解説【退職Q&A】

バイトを辞めた後の給料はどうなる?バックレや手渡しの場合についても解説

アルバイトを数日で辞めたり、給料日前に辞めたりした場合、働いていた分の給料はどのように扱われるのでしょうか。

法律では、アルバイトであっても、働いた分の給料は必ず支払われなければならないと定められています。ただし、アルバイトを無断欠勤したり、バックレたりした場合は、給料が減額されたり、損害賠償を請求されたりする可能性もあるので注意しましょう。

この記事では、アルバイトを辞めた場合の給料の取扱いや、アルバイトを無断欠勤やバックレした場合の対応、アルバイトをトラブルなく辞める方法を解説します。

アルバイトを辞めようと考えている人はぜひ参考にしてください。

アルバイトを辞めても勤務した分の給料は当然支払われる

アルバイトを辞めても勤務した分の給料は当然支払われる

労働による賃金の支払いは労働基準法第24条に規定があり、これによると、すでに働いた分の賃金は当然支払われなければならないとされています。つまり、アルバイトを数日で辞めたり、給料日前に辞めたりした場合でも、退職前に働いた分の給料は必ず支払われます。

退職後の給料はいつ振り込まれる?締め日と支払日の関係

アルバイトを辞めた場合は給料明細や振込口座を確認し、確実に給料が支払われているかをチェックしておきましょう。ただし、職場の締め日や支払日のタイミングによっては、退職してから実際に支給されるまでに期間が空く場合もあるため注意が必要です。

締め日とは給料計算の対象となる期間の最終日のことで、支払日は実際に給料が支払われる日のことです。例えば、「毎月20日締め・翌月1日払い」の職場で、24日にアルバイトを辞めたとします。会社の通常の給与サイクルであれば、締め日である20日までの給料が翌月1日に、締め日を過ぎた21日から24日までの給料は翌々月1日に支払われることになります。

ただし、労働基準法第23条により、退職した労働者から請求があった場合、会社は給料日に関わらず「7日以内」に未払いの給料を支払わなければならないと定められています。もし「翌々月まで待てない」「早く受け取りたい」という場合は、アルバイト先に早期支払いを請求することが可能です。

アルバイトを辞めたあとは、こうした締め日・支払日のルールや法律上の権利を把握したうえで、給料が確実に支給されているか確認するとよいでしょう。

給料が手渡しの場合はどのように支払われる?

アルバイト先によっては、給料が手渡し(現金支給)のルールになっている場合もあります。基本的には通常の支払日に直接店舗へ足を運んで受け取ることになりますが、必ずしも取りに行かなければならないわけではありません。

もし「気まずくてどうしても店舗に行けない」「すでに別の場所に引っ越してしまった」という場合は、アルバイト先に連絡し、銀行振込への変更や、現金書留での郵送を依頼してみましょう。

手渡しが原則の職場であっても、退職を理由に給料の支払いを拒否することは法律で禁止されています。どうしても手渡しでの受け取りが難しい旨を誠実に相談すれば、柔軟に対応してもらえるケースがほとんどです。

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無断欠勤やバックレで辞めたアルバイトの給料はどうなる?

無断欠勤やバックレでアルバイトを辞めた場合、給料はどのように処理されるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

法律上、勤務した分の給料はもらう権利がある

アルバイトを無断欠勤やバックレで辞めた場合であっても、働いた分の給料はもらえます。給料が支払われなかった場合は、アルバイト先に問い合わせてみましょう。

ただし、就業規則のなかで無断欠勤や退職時の反則金について明記されている場合、支払われる給料が減額される可能性もあります。就業規則などを調べ、該当する項目がないか確認しておいてください。

就業規則で反則金について明記されている場合

就業規則によってペナルティの減給処分を受ける場合でも、給料のすべてがなくなることはありません。労働基準法第91条では、引くことができる罰金額について「1回あたり」と「1ヶ月の総額」の両面に以下の厳しい上限を設けているからです。

  • 1回あたりの上限:平均賃金の「1日分の半額」まで
  • 1ヶ月の総額の上限:その月の給料総額の「10分の1」まで

【制裁規定の制限】
第九十一条:就業規則で、労働者に対して減給の制裁を定める場合においては、その減給は、一回の額が平均賃金の一日分の半額を超え、総額が一賃金支払期における賃金の総額の十分の一を超えてはならない。

引用:デジタル庁. "労働基準法". e-Gov法令検索. https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049/20200401_502AC0000000013,(最終アクセス:2026年6月24日)

もちろん、無断欠勤した「働いていない日」の分の給料自体は支払われませんが、それとは別に課される罰金(減給の制裁)は、このルールによって守られています。

例えば、今月の給料総額が6万円(日給換算2,000円)の人が1日無断欠勤した場合、ペナルティとして引かれる罰金は「1回の上限」である1,000円までです。
また、仮に何度も無断欠勤を繰り返してペナルティが重なったとしても、「1ヶ月の総額の上限」があるため、引かれる罰金のトータルは6万円の10分の1である6,000円までとなります。

このように、2つの上限でダブルロックがかかっているため、「バックレたからペナルティとして今月の給料を全額没収する(0円にする)」ということはありません。「無断欠勤したから給料は全額カットだ」と言われた場合は労働基準法違反にあたるため、しかるべき機関へ相談しましょう。

給料が支払われなかった場合は専門家へ相談

給料が支払われなかった場合、支払い忘れや手続きのミスが原因の可能性もあるので、まずはアルバイト先に問い合わせてみましょう。

アルバイト先に確認しても給料が支払われなかった場合は、労働基準監督署や労働局・弁護士・司法書士などの専門家に相談するのがおすすめです。そのなかでも、労働基準監督署は無料で相談できるので、まずは労働基準監督署へ相談してみましょう。

労働基準監督署は、労働基準法などに基づき、労働条件の確保や改善指導を行なう公的機関です。労働基準監督署に相談して申告(通報)すると、企業に指導勧告してもらえる場合があります。

ただし、給料が未払いである証明ができない場合は、労働基準監督署に対応してもらえない可能性があります。また、証拠をそろえて対応してもらったとしても、請求手続きは自分で行なわなければなりません。

未払いの証拠がなく、労働基準監督署に動いてもらえない場合は、弁護士などへの相談も検討してみましょう。

損害賠償や罰則を受ける場合もある

無断欠勤やバックレをした場合でも、働いた分の給料を支払ってもらう権利はあります。しかし、無断欠勤などで退職すると、民法の「不法行為」に該当する可能性があり、場合によっては損害賠償を請求されることもあるかもしれません。

実際に損害賠償請求に至るケースはほとんどありませんが、そうなる可能性も頭の片隅に置いておきましょう。

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アルバイトをトラブルなく辞めるポイント

アルバイトをトラブルなく辞めるポイント

アルバイトを辞める際はできるだけトラブルなく、スムーズに辞められるのが理想的です。アルバイトをトラブルなく辞める方法を解説します。

退職までの計画を入念に立てる

退職でのトラブルを避けるため、事前にアルバイトを辞めるまでの計画を立てておきましょう。

特に、辞める意思をいつアルバイト先へ伝えるのかは、早めに決めておくことが大切です。退職を伝えるタイミングが遅れると、アルバイト先に迷惑になってしまいます。

辞める意思を伝える際は、メールやLINEで事前にアポを取り、店長に直接伝えます。その際、退職に必要な手続きや最後の給料の受け取り方法、貸与品の返却方法、引継ぎのスケジュールなども相談しておくとよいでしょう。

退職理由を考えておく

退職を検討する際は、退職理由を決めておくことも大切です。退職理由が明確だと、アルバイトを辞めたいのに引き止められてなかなか辞められないというトラブルを防げます。

また、退職理由を伝えるときは誠意をもって、正直に話しましょう。嘘をつくと相手の心証が悪くなり、退職日までの勤務に支障が出るかもしれません。また、人間関係や仕事内容を理由に辞める場合でも、できるだけ相手に失礼のないように配慮しましょう。

退職希望日の2週間前までには意思表示する

退職を決めたら、できるだけ早くアルバイト先に伝えましょう。急に退職してしまうと、シフトの調整や新しいアルバイトの雇用など、アルバイト先に大きな負担がかかってしまいます。

民法第627条では、雇用期間に定めのない場合の解約の申入れは、退職の2週間以上前に行なうこととされています。とはいえ、アルバイト先の負担を考えると、退職の1ヵ月以上前に退職の意思表示をするのがよいでしょう。

また、数ヵ月や1年など、期間を定めて雇用されている場合は、退職の数ヵ月前までに申入れが必要なこともあります。退職の申入れについては就業規則に記載されている場合もあるので、就業規則をよく確認しておきましょう。
参考:e-Gov法令検索『民法第627条』(最終アクセス:2026年6月24日)

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まとめ

アルバイトを給料前に辞めても、働いていた分の給料は全額支払われます。ただ、最終の支払いは退職日の数ヵ月先になる場合もあるので、事前にアルバイト先に確認しておくとよいでしょう。

無断欠勤やバックレで辞めた場合でも働いた分の給料は支払われますが、職務規定に定められていれば、減給される可能性もあります。最悪の場合、損害賠償請求をされることもあるので注意してください。

退職を円満に進めるには、退職までのスケジュールを決めておくことが大切です。退職希望の2週間以上前には退職の意向を伝え、退職理由を誠実に話し、スムーズな退職を心がけましょう。

【免責事項】
※本記事の情報は一般的な内容であり、個別の案件については専門家や管轄の労働基準監督署へご相談ください。

バイトルマガジン編集部

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