2022.05.17

パートが退職するときに必要な手続きや退職届について解説【退職Q&A】

パートが退職するときに
必要な手続きや退職届について解説

パートが退職するときに必要な手続きや退職届について解説

パートが退職する際に必要な手続きの流れ

パートが退職する際、いきなり退職を伝えるだけではトラブルになりかねないため、適切にステップを踏むことが重要です。パートが退職する際に必要な手続きと流れは、次のとおりです。

上司や店長に退職の意思表明を行なう

パートを退職すると決断したら、まずは上司や店長に退職の意思表明を行なってください。退職意思を伝える際には、基本的に退職理由を聞かれます。退職理由次第ではトラブルになる可能性があるので、伝える際には細心の注意が必要です。

例えば、親の介護や子供の世話などの理由は、ある程度理解してもらえるケースが多いでしょう。一方で、「○○さんとは合わない」といった個人的な理由の場合は、今後の人間関係に影響をおよぼす可能性があります。

人間関係が悪化すると仕事の引き継ぎがスムーズに行なえなくなるので、できれば前向きな内容の退職理由を伝えるのがおすすめです。家庭の事情の他、退職理由として許容されることが多いものとして以下があります。

● キャリアプラン形成のため
● 資格取得や将来への勉強のため
● 転職先が見つかったため
● 体調不良のため

ただし、あからさまな嘘をつくと、あとでばれたときに心証が悪くなるため注意してください。

退職のタイミングや引き継ぎについて話し合う

退職意思を表明するタイミングは、法令上では退職希望日の2週間前までとなっています。ただ、実際に退職2週間前に申し出られると、企業側は引き継ぎや人員確保に困るかもしれません。

特に、ある程度重要な業務を任されていたり、1人で行なっていた業務を引き継いだりする場合、2週間では間に合わないケースが大半です。そのため、退職する意思が固まった時点で雇用先に意思表明し、退職のタイミングを決定することが重要といえます。このようなことから、現実的な退職のタイミングは、退職の1~2ヵ月前が一般的です。

引き継ぎの際は、引き継ぐ方や同僚などのことも考えてスケジューリングする必要があります。また、業務内容やレベルにもよりますが、複雑な業務の場合はマニュアルを用意することも重要です。マニュアル作成の必要性や、誰がマニュアルを作成するのかなどは、企業側としっかりと話し合っておく必要があります。

必要に応じて退職届を作成する

正社員として企業に雇用されている場合、退職届を提出するのが一般的です。しかし、パートやアルバイト契約の場合は、基本的に退職願や退職届などの書類提出は必要ありません。口頭で退職することを伝えるだけでも、法律的にも問題はないとされています。

ただし、企業側から退職届の提出が求められる場合もあります。なお、混同されがちな退職願と退職届の違いは、次のとおりです。

● 退職願:退職させてほしいという意思を会社に伝える書類
● 退職届:退職が確定したあとで会社に提出する書類

退職の意思を伝えるのが退職願であり、退職が認められた段階で提出するのが退職届となります。

源泉徴収票を受け取る

退職してから1ヵ月以内に、源泉徴収票を受け取ります。源泉徴収票とは、1年間で自分自身に対して給与がいくら支払われて、税金がいくら徴収されたかを記載した書類のことです。

企業は、退職後1ヵ月以内に源泉徴収票を発行することを法律で義務付けられているため、原則として、こちらから要求しなくても企業側が用意してくれます。もし、退職してから1ヵ月経っても源泉徴収票が入手できない場合は、企業側に問い合わせて発行時期を確認してください。

なお、年内での転職が決まっている場合は、転職先に源泉徴収票を提出しなければなりません。転職先での年末調整に必要になるからです。年内に新しい仕事に就いていないケースでは、源泉徴収票をもとに自分で確定申告をします。

いずれにせよ、源泉徴収票はとても重要な書類なので、入手したうえで大切に保管してください。

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パートでも退職届は必要?

画パート契約の場合、口頭で上司に退職の意思を伝えるだけでも、法律的には問題ありません。ただ、企業によっては、双方の認識の食い違いを防ぐために退職届の提出を求められるケースがあります。

退職時には、従業員が口頭で退職の時期を明確に示しているのに対して、会社側がその時期を受け入れてくれないなどのトラブルが発生しがちです。そのため、退職届を提出することで、退職の意思や退職時期などを明確にしておくことが重要といえます。

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職届の書き方・渡し方

職届の書き方・渡し方

退職届には書き方や渡し方に一定のルールがあります。ここでは、退職届の書き方や渡し方について詳しく解説します。

退職届の作成に必要なもの

退職届を作成する際に必要になるものは、次の3つです。

● 用紙
● 封筒
● 筆記具

使用する用紙はB5かA4サイズが一般的で、手書きの場合は白い便箋がベストです。罫線入りの用紙を使う場合は、ビジネス用のシンプルなものにしましょう。

封筒は郵便番号枠がない白無地で、B5の場合は長形4号を、A4の場合は長形3号を選びます。
筆記具は、黒ボールペンか万年筆を使います。油性か水性は特に問われないので、書きやすいものを選んでください。

退職届の例文と作成のポイント

退職届は、手書きかつ縦書きで作成するのが一般的です。

まず、一番右の行の上側に「退職届」と記載し、次の行の一番下に「私事」もしくは「私儀」と記入してください。本文には「一身上の都合により」という退職理由とともに退職日を記載します。「このたび、一身上の都合により、令和○年○○月○○日をもって、退職いたします。」などのような、シンプルな文で問題ありません。

そのあとに、退職届を提出する日付(和暦)と退職日時点での所属部課、自分の氏名を記載し、押印してください。最後に、左端に会社の正式名称と社長の氏名を記載すれば完成です。

退職届の入れ方、渡すタイミング

退職届を封筒に入れる際にもマナーがあり、用紙は書き出しが右上方にくるようにして三つ折りにするのが鉄則です。封筒の表面に「退職届」と記入し、裏面に所属部署と名前を記入します。そして、用紙の書き出し部分が上部にくるように封入し、のりで封をしたあとに〆マークを記入してください。

作成した退職届は、退職するタイミングなどを調整したあとで上司に提出するのが一般的です。ただ、企業によっては提出先が異なることがあるため、必ず提出前に確認してください。

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まとめ

パートが退職する際には、正社員と違って退職届が必須ではなく、口頭での申し出でも法律上は問題ありません。ただ、円満に退職したいのであれば、自分のわがままばかりを通すのはおすすめできません。

今回紹介したステップを参考にして、しっかり企業側と話し合い、スムーズに退職手続きを進めてください。


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