2024.02.01

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味は?使い方や例文を紹介!

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味は?使い方や例文を紹介!

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、主にビジネスや正式な場面の文書やメールで使われる言葉です。

文書やメール、案内状や招待状は、時候のあいさつから始まるのが一般的ですが、特に「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」というあいさつはよく使われる表現です。

この記事では、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味や使い方、使う際の注意点などについて、例文を用いて詳しく解説します。

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」意味と読み方

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、ビジネスのメールや手紙で使われます。あまり聞きなれない言葉もありますが、それぞれ以下のような意味があります。

単語 意味
時下(じか) 現在、この頃
ますます さらに、より一層
ご清栄(ごせいえい) 繁栄や健康
お慶び 喜び祝うこと

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、「この頃、より一層あなた(の会社)が栄えていることを喜びお祝いします」という意味になります。相手、または相手の会社の繁栄を祝うあいさつです。とても丁寧に敬意を示す表現で、正式な場で使用されます。

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の使い方

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を使う際のポイントについて解説します。

正式な場で使われるあいさつ

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、ビジネスのメールや手紙、招待状・案内状など、正式な場面で主に使われるあいさつです。

程よく丁寧な表現かつ正式な場面に適しているため、重要な取引先や人物などに対して、敬意を示すことができます。

式典などフォーマルな場での冒頭あいさつに使われることもありますが、基本的には書面などの文面での表現です。

時候のあいさつの代わり

「時下ますます」は、すでに何度かやりとりがあるため前置きのあいさつは手短に済ませたい、という時にも使えるあいさつです。

正式な書面やかしこまった手紙・メールでは、時候のあいさつから始まります。例えば1月なら、「厳寒(げんかん)の候」、「新春(しんしゅん)の候」など、さまざまな表現を用いた時候のあいさつがありますね。

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の「時下」は、「現在、この頃」という意味で、季節に関係なく時候のあいさつに代わって使うことができます。「厳寒の候、時下ますます~」だと、時候のあいさつが重複することになるため避けましょう。

使う際は「拝啓」や「謹啓」と一緒に

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を使う際に覚えておきたいのが、「時下」は書き出しに使われないという点です。「時下ますます~」は時候のあいさつを省略した形になるため、前には必ず「拝啓」「謹啓」という頭語を置きましょう。

基本的には、以下のような形になります。セットで覚えておくと安心です。

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。


~~~本文~~~

敬具

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」使う際のNGや注意点

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を使う際の注意点について説明します。

  • 喪中・お悔やみごとでは使わない
  • 体調不良の人、お見舞いの連絡には使わない
  • 通常の会話では使わない
  • 結びのあいさつには使わない

喪中・お悔やみごとでは使わない

「ご清栄」は相手の繁栄や健康を祝う言葉です。そのため、喪中やお悔みごとに用いるあいさつにはふさわしいとはいえません。

体調不良の人、お見舞いの連絡には使わない

上記と同様、病気やけがをしている場合など体調がすぐれない人に対しても、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は不適切です。

通常の会話では使わない

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、あらたまった手紙や招待状、メールなどで使われる丁寧な表現です。日常での会話や通常業務など日頃使うあいさつではないため、使うシーンはしっかり見極めましょう。

結びのあいさつには使わない

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」は、時候のあいさつの代わりに冒頭で使う言葉です。結びの言葉としては不適切のため、使い際は注意しましょう。

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を使った例文

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」を用いた例文を紹介します。

「ご清栄」は個人や団体・企業に対して使用できます。「ご清祥」「ご多幸」などの言葉は、個人に向けた場合に使用するのが一般的です。

▼団体(企業)・個人に向けたあいさつの例文

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

(本文)

末筆ではございますが、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

敬具

▼個人に向けたあいさつの例文

拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

○○様にはいつも温かいお心遣いをいただき、大変感謝しております。

(本文)

最後になりましたが、○○様のますますのご多幸をお祈り申し上げます。

敬具

▼お礼状の例文

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

また平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたびは、○○をいただきまして、ありがとうございました。いつもながらのお心遣いに感謝申し上げます。

(本文)

まずは略儀ながら書中にてごあいさつを申し上げます。

敬具

▼招待状の例文

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

日頃は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。

さて、弊社は本年で創立○周年を迎えることとなりました。これもひとえに皆様のご厚誼・ご支援の賜物と、深く感謝申し上げます。

つきましては お世話になった皆様への感謝を込めまして、ささやかな披露宴を催したいと存じます。

ご多用中のところ誠に恐縮ですが、何卒ご出席いただきますようお願い申し上げます。

(本文)

敬具

「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の言い換え表現

ここでは、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の言い換え表現を紹介します。

「ご清栄」の言い換えは「ご発展」「ご健勝」「ご盛栄」

それぞれの意味や使い方を解説します。

「ご発展」

発展は「物事が勢いよく伸びて、盛んになること」を意味します。企業や団体に向けて、相手の会社の繁栄や成功を願う際に使われる言葉です。

▼例文

  • 貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
  • より一層のご発展をお祈りしております。

「ご健勝」

健勝は「健康がすぐれて元気なこと」を意味します。相手の健康や元気を願い、またはその状態を認める際に使用する言葉です。冒頭のあいさつだけでなく、締めの言葉としても使用されます。

▼例文

  • ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
  • 益々ご健勝のことと存じます。
  • 皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

「ご盛栄」

盛栄は「商売などが盛んになる」という意味です。 商売をしている個人や法人に向けて使われるのが一般的。相手の発展と繁栄を祈る気持ちを伝えることができる言葉です。こちらも締めの言葉としても使用されます。

▼例文

  • ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
  • 皆様のご盛栄をお祈り申し上げます。

「時下」をつけない場合は時候のあいさつを!

先述した通り、「時下ますます~」の「時下」はどの季節でも使える時候のあいさつです。「○○の候 時下ますます~」では時候のあいさつが重複するため避けましょう。

反対に、時候のあいさつの代わりとなる「時下」ではなく、「貴社」や「皆様」などに変えた場合の表現を紹介します。合わせて覚えておくと便利です。

▼例文

  • 早春の候 貴社ますますご清栄の御事とお喜び申し上げます。
  • 残暑の候、皆様におかれましてはご清祥のこととお慶び申し上げます。
  • 厳寒の候、貴殿におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

まとめ

この記事では、「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」の意味や使い方、例文について詳しく解説しました。

この言葉を用いたあいさつは、相手への敬意を表した丁寧な表現です。日常ではあまり使わず、初めての相手は久々の相手、特に重要な取引先など、フォーマルな場面で使うのが一般的です。

正式な書面やメールや、スピーチの場面でいきなり要件を伝えるよりも、冒頭のあいさつ文で相手の繁栄や健康などを気遣う気持ちを伝えることができれば、よりいいコミュニケーションがとれるでしょう。

正しい意味や使い方を覚えて、ぜひ活用してみてください。

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