2024.03.12

「ご無沙汰」の意味は?ビジネスで使える「ご無沙汰しております」の正しい使い方を例文付きで解説!

「ご無沙汰」の意味は?ビジネスで使える「ご無沙汰しております」の正しい使い方を例文付きで解説!

ビジネスシーンで、久々に連絡を取ったり会ったりする相手に対して使われる「ご無沙汰しております」という言葉。「ご無沙汰」の意味や、メールや手紙・口頭の挨拶で使う「ご無沙汰しております」の正しい使い方をご存じでしょうか?

この記事では、「ご無沙汰」の意味や、「ご無沙汰しております」の正しい使い方、言い換え表現などを例文付きで解説します。

「ご無沙汰」の意味・読み方は?

「ご無沙汰(ごぶさた)」とは「ある程度の期間、関わりを持っていない状況」を指し、長い間会っていない、連絡を取っていないという意味の言葉です。

久々に合う人に対して、手紙やメール、口頭で「ご無沙汰しております」と挨拶をすることがあります。これは「長い間、連絡が途絶えてしまいに申し訳ありません」という謝罪を込めた挨拶です。

「ご無沙汰しております」は目上の人に使える?

「ご無沙汰しております」の「おります」は、相手に敬意を示し自分をへりくだる表現の謙譲語です。
そのため、メールや文面・口頭問わず、上司や取引先の人など立場が上の相手にも使うことができます。

「ご無沙汰です」「ご無沙汰してます」などの言い方もありますが、こちらは謙譲語に当たる「おります」という部分がありません。プライベートな場面では使っても問題ありませんが、カジュアルな印象を与えるためビジネスシーンでの使用は避けましょう。

「ご無沙汰しております」の使い方・注意点

「ご無沙汰しております」の使い方や、使う際の注意点を確認していきましょう。

久しぶりに連絡する時に使う

先述したとおり、「ご無沙汰しております」は久々に会う人や連絡する人に対して、ビジネスシーンでよく使われる挨拶です。例えば、先週あった人に対して「ご無沙汰しております」という挨拶は、「最近あったばかりなのに」「自分と会ったことを覚えていないのか」など、違和感や不快感を与えてしまうかもしれません。

久々ってどれくらいの期間?いつ頃なら「ご無沙汰しております」を使っていい?と悩みますよね。目安は2~3ヶ月、またはそれ以上の期間会っていないか連絡を取っていない場合は、「ご無沙汰しております」を使っても問題ないでしょう。

相手に自分を思い出してもらえるよう配慮する

ビジネスシーンでは、仕事を通して多くの人と交流があり、久々に連絡をとったり会ったりすることもあるでしょう。普段交流のない相手のことは、どうしても忘れてしまいがちです。

そのため相手が自分のことを覚えていない可能性を考慮し、「ご無沙汰しております。以前○○プロジェクトでご一緒させていただいた○○と申します。」というように、自分が何者なのか、いつどこで会ったのかを伝えることが大切です。

相手へのお詫び・気遣いの意を示す

「ご無沙汰しております」は、一緒に相手に対するお詫びや気遣いの気持ちを示すと、より良いコミュニケーションを取ることができます。

「ご無沙汰しております」は、「長らく連絡せず申し訳ありません」という意味です。すでにお詫びの気持ちが含まれていますが、もっと謝意を伝える場合は、「長らくご無沙汰しており、申し訳ございません」などのように、謝罪の言葉を添えます。

また、「ご無沙汰しております」とセットで「いかがお過ごしでしょうか」「お変わりありませんか」など、相手を気遣う言葉を添えると好印象につながるかもしれません。

「お世話になっております」との併用は注意

「ご無沙汰しております」とあわせて他の挨拶も添えることがあります。ビジネスメールや口頭挨拶では「お世話になっております」がよく使われますが、あわせて使うには注意が必要です。

「お世話になっております」は、基本的に普段交流がある人や面倒を見てもらっている人に対して使います。そのため、「ご無沙汰しております、お世話になっております」という挨拶は、違和感を与えてしまうまおしれません。

例えば、「お世話になっております。大変ご無沙汰しており、申し訳ございません」の順序であれば、時系列的にも問題ありません。以前お世話になったことの感謝と、長い間連絡ができなかった気持ちを示すことができます。

「ご無沙汰しております」を使った例文

「ご無沙汰しております」を使った例文を紹介します。

▼例文

  • 大変ご無沙汰しております。○○株式会社の○○でございます。
  • ご無沙汰しております。以前、○○の件でご一緒させていただいた○○と申します。
  • ご無沙汰しております。昨年の○月に開催されたセミナーでお会いした○○と申します。
  • 昨年、○○の件でお世話になりました。○○株式会社の○○です。あれから大変ご無沙汰しており申し訳ありません。
  • 長らくご無沙汰しておりますが、お変わりございませんでしょうか。
  • ご無沙汰しております、本来ならこちらがお伺いするところ、大変申し訳ございません。

「お久しぶりです」との違いは?

「ご無沙汰しております」と「お久しぶりです」は意味はほとんど同じですが、「お久しぶりです」に連絡が途絶えていたことへのお詫びをするような意味合いはありません。

また、「ご無沙汰しております」は謙譲語なのに対して、「お久しぶりです」は丁寧語。ビジネスメールやフォーマルな場面での挨拶、丁寧な態度を示したい場合は「ご無沙汰しております」が適しています。

「ご無沙汰しております」の類義語・言い換え表現

「ご無沙汰しております」のように、冒頭の挨拶に適した言葉を確認していきましょう。

お世話になっております

「お世話になっております」は、日ごろから付き合いがあり、面倒を見てもらっている・手をかけてもらっている相手に対して、感謝の気持ちを伝える表現です。

  • 平素より大変お世話になっております。
  • その節は大変お世話になりました。

不義理をお許しください

「不義理」とは、礼節を欠いている、義理を欠くという意味です。謝罪の気持ちが強い表現のため、長らく連絡できていなかったことを詫びる際などに使います。

  • 長らく連絡できていなかった不義理をお許しください。
  • ずいぶん前にご連絡を頂いたにもかかわらず、不義理をしてしまい申し訳ございませんでした。

「お久しぶりです」の英語表現

「ご無沙汰しております」を英語で表現する場合は、「お久しぶりです」になります。日本語と違い謙譲語などはないため、この2つに区別はありません。ただし、カジュアルな表現と、ビジネスシーンでも使えるフォーマルな表現があるため、あわせて覚えておきましょう。

■カジュアルな表現
  • Long time no see.
    ・・・久しぶり
  • It’s been a while.
    ・・・しばらくぶりだね
■フォーマルな表現
  • Good Great/Nice to see you again.
  • It is a pleasure to see you after such a long time.
    ・・・あなたに久しぶりに会えて嬉しいです
  • It's been a while, how have you been?
    ・・・ご無沙汰しております、いかがお過ごしでしたか?

まとめ

「ご無沙汰」とはある程度の期間、関わりを持っていない状況を指し、「ご無沙汰しております」は「長い間、連絡をせず申し訳ありません」という謝罪の意味を込めた挨拶です。基本的には2.3か月以上連絡していない、会っていない相手に対して用いられます。

上司や取引先など立場が上の相手など、ビジネスシーンでも使える言葉です。マナーとして、いつでも使いこなせるように、正しい意味や使い方を覚えておきましょう。


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