前提として、面接で緊張しない人はほとんどいません。緊張するのは自然なことで、面接官もそれを理解しています。

むしろ、適度な緊張は集中力を高める影響があるともいわれており、緊張を感じること自体は悪いことではないといえるでしょう。

このことを心に留めておけば、少しは気持ちが楽になるかもしれません。これを踏まえた上で、本記事でご紹介する「バイト面接時の緊張を和らげるためのコツ」を試してみてくださいね。

面接前に緊張してしまう大きな原因が「これで本当に大丈夫かな……？」「どんな質問をされるんだろう……」などの不安によるものです。

実際、どのような質問をしてきて、あなたにどのような印象を抱くのかは面接官によっても異なるため、不安に思うのも当然といえます。

しかし、面接前の不安は事前準備をしっかり行うことで減らすことができます。

例えば、よくある質問をチェックして自分なりの回答を用意しておいたり、服装や言葉遣いなどの面接マナーを確認したりといった具合です。

入念に準備しておけば、「これだけ対策したのだから、これ以上は何もできない」と思うことができ、少しリラックスして面接に臨めるでしょう。

履歴書などの必要書類はもちろん、よくある質問の回答や服装などは前日までに必ず準備しておきましょう。

バイト面接の事前準備に関しては以下の記事で詳しく紹介しています。

＜履歴書の書き方＞
履歴書の書き方・作成方法-マニュアル完全版-

バイト面接で緊張しないコツの2つ目は、本番をイメージして面接の練習をする方法です。

面接本番と同じように、実際に入室・面接・退室までの一通りの動作を行うことで、自身がまだ対策できていない部分を明確にすることができます。

理想は、誰かに面接官役になってもらい、模擬面接をする方法ですが、一人で行っても十分な効果があるのでやってみてください。

面接前の「大丈夫かな……」という緊張も、「練習したから大丈夫！」と思えるようになり、心に余裕が持てるようになるでしょう。

入退室のマナーやよくある質問は、以下の記事で確認できます。

面接で緊張しないコツの3つ目は、時間に余裕を持った行動を心がけることです。

面接時間ギリギリに到着するように家を出てしまうと、「あれ、間に合うのかな？」と心配になってしまい、本来であれば必要のない焦りを生んでしまいます。

時間に余裕を持って面接に向かうことで、面接対策や質問の答え方の振り返りができるので、先ほどと同じように安心感を持てます。

また、電車で面接に向かう場合は、遅延や乗り換えのミスなども考えられるため、常に「～かもしれない」を意識して行動しましょう。

面接時間の30分前には付近に到着し、5分前には面接会場に到着することを心がけると、余裕を持って面接に臨めます。

＜バイト面接の到着時間＞
【バイト面接Q＆A】バイトの面接は何分前に到着するのがベスト？早すぎるとだめ？

バイト面接で緊張しないためのコツ4つ目は、失敗のパターンを知っておくことです。

失敗のパターンを知っておくことで、自分が同じ言動を取らないようにできます。ぜひ以下の失敗のパターンを覚えてください。

スマートフォンが鳴ってしまう

面接中、スマートフォンなどの携帯電話は、マナーモードやサイレントなどの音の鳴らない設定にするのがマナーです。

面接で好印象を持ってもらえそうなのに、SNSなどの通知音が鳴ってしまい、面接官に「最低限のマナーも守れない人」と思われてしまってはもったいないですね

もしも、スマートフォンが鳴ってしまった場合は、「すみません、マナーモードに設定しておくのを忘れておりました」と謝罪して、すぐに音がでないよう設定しましょう。

面接には適していない服装・髪型で行ってしまう

バイト面接は、お店や会社が労働者を雇用するためのれっきとしたビジネスの場です。

正社員の面接ほどあらたまった服装や髪型にする必要はありませんが、最低限のマナーを守った身だしなみにするのが無難です。

服装や髪型は清潔感を第一に意識し、襟付きのシャツなどを着用して「仕事を任せられる」というイメージを持ってもらえるようにしましょう。

印象のいい挨拶ができない

アルバイトに限らず、挨拶は非常に重要なマナーです。

面接開始時と終了時の挨拶はもちろん、従業員とすれ違った際や、受付で話をする際など、面接以外でも挨拶が必要な場面があります。

油断して挨拶をしないでいると、面接官の耳に入り「きちんと挨拶ができない人なのではないか？」と思われる可能性があります。

言葉遣いが不適切

先に書いた述のとおり、バイト面接は立派なビジネスの場ですので、その場に適した言葉遣いをしなければいけません。

必ずしも正確な敬語である必要はありませんので、敬意を持った言葉を選んで話すようにしましょう。

言葉遣いがなっていないと、挨拶と同じように「お客様を不愉快にさせてしまうのではないか？」と思われ、不採用となる可能性が高くなってしまいます。

寝坊して遅刻

電車の遅延や事故に巻き込まれたなど、やむを得ない理由での遅刻であれば理解してもらえることもありますが、寝坊で遅刻をしてしまったときは不採用になる可能性が非常に高いです。

面接や電話で「寝坊しました」と言わなくても、遅刻を告げる電話での声のトーンや焦り具合などから、「寝坊なのかな？」と気付かれてしまうことがあります。

出勤日に寝坊をするとお店にもその他のスタッフにも迷惑がかかるので、面接で寝坊してしまうと採用はされないと考えてください。

到着が早すぎる

先ほど、「時間に余裕を持った行動を心がけよう」と説明しましたが、面接会場への到着が早すぎるのも実は良くありません。

面接を担当する面接官は、通常の業務のなかから面接時間を確保していることが多いため、あまりに到着が早すぎても対応できず、かえって困らせてしまう可能性もあります。

早すぎても不採用になるわけではありませんが、到着は面接時間の5分前を目安とするようにしましょう。

質問にきちんと回答できない

緊張や対策不足から面接での質問にきちんと回答できない場合も不採用の可能性が高くなります。

特にお店で働く場合は接客をともなうことが多いので、お客様からさまざまな質問をされます。

お客様からの質問に的確に答えられるかどうかは、お店や会社のお客様満足度にもつながるので、重視している面接官も多いといえます。

履歴書が汚い・折れ曲がっている

履歴書はあなたの経歴や志望動機などを確認する重要な書類です。

そんな重要な書類が汚い字で記入されていたり、折れ曲がったりした状態で提出されると、面接官の印象が悪くなるのは言うまでもありません。

履歴書はなるべく丁寧な文字で記入し、クリアファイルなどを利用して折れ曲がらないように注意して持参しましょう。

＜参考記事＞
【履歴書】封筒の書き方や面接での渡し方を解説！手渡し・郵送のマナーとは？

ここまで、緊張しないコツやポイントについてご紹介してきました。

しかし、実際に面接直前になるとやはり緊張してしまいますし、その緊張から上記のような失敗をしてしまうこともあるかと思います。

そこで最後に、もしも面接中に失敗してしまったと自分で気が付いたときにできるリカバリーの方法をご紹介します。

失敗しても気にせず集中を続ける！

重要なのは、失敗に気を取られずに最後まで面接に集中することです。

「あ、今失敗してしまった……」「さっきの回答は失敗だったな……」と考えていると、ほかの失敗を引き起こす原因になります。

失敗をなかったことにはできませんので、すっぱりと諦めて今されている質問や回答に集中しましょう。

面接の反省をするのは、面接が終わってからで問題ありません。

最後の逆質問でしっかりアピール！

面接でされる質問は、聞かれたことに対して的確に答えることが重要です。

そのため、失敗をリカバリーしようとするあまりに、今質問されていること以外の回答をしてしまうのはマイナスポイントにつながります。

無理に質問以外の回答を織り交ぜようとせず、最後に行われる逆質問の時間でアピールすると良いでしょう。

逆質問とは、面接官が一通りの質問を終えたあとに聞く「なにか質問や、アピールなどはありますか？」という質問のことです。

特にバイト面接では定型文の質問しかしないことも多いため、最後の逆質問で面接官の印象に残るような熱心なアピールができると採用されやすくなります。

面接途中で失敗したときは、この最後の逆質問でしっかりとアピールし、失敗を帳消しにできるように頑張りましょう。

逆質問のポイントは、実際に働くときのイメージを持っているような質問をすることです。

例えば、「このお店で長く働ける人の特徴はありますか？」や「〇〇さん（面接官）はこのお店のどのようなところが好きですか？」など、勤務に向けて前向きに考えていることをアピールします。

逆に、バイト募集の求人に書いてあるようなことや、常識のような質問をしてしまうとかえってマイナス評価になるので、気を付けてください。

面接で緊張してしまうのは、それだけその面接に真剣であることの証明です。

緊張は誰でもするものであり、面接官も承知しているため、恥ずかしがる必要はありません。

とはいえ緊張のしすぎで本来の自分を出せないと、面接に失敗してしまうこともあります。

緊張しないためには事前の準備をしっかり行い、時間と心に余裕を持つのがコツですので、今回ご紹介した内容を参考にしてから面接に臨んでみてください。

【免責事項】この記事で紹介している内容は、面接での緊張を緩和するための一助となることを目的としており、その効果や面接の合否を保証するものではありません。

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