協調性とは?面接や履歴書で役に立つ、自己PR・長所での使い方を解説します!

協調性とは?面接や履歴書で役に立つ、自己PR・長所での使い方を解説します!

就職活動において「協調性」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。協調性とは、周囲と協力しながら目的を達成するための能力で、会社や業界を問わず社会人として必要とされる性質です。

この記事では、協調性がある人の特徴や職場で必要とされる理由、面接などで協調性をアピールする際のポイントなどを解説します。

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協調性とは?

協調性とは?

 

そもそも「協調性」とは、どのような性質や能力を指すのでしょうか。協調性がある人の特徴や具体的なエピソードを紹介します。

協調性がある人の特徴

協調性とは、周囲のさまざまな人とうまくコミュニケーションを取って協力し、物事を円滑に進める能力のことです。協調性がある人の特徴を長所と短所で分けると、以下のようになります。

長所となる特徴

  • チームワークが得意
    協調性がある人は、人と協力して円滑に物事を進められるため、チームでの作業が得意です。周囲の状況を的確に把握できるため、チームをまとめるリーダーとしての立場にも向いています。
  • コミュニケーション能力が高い
    他人の気持ちや場の空気を敏感に察知できるといったように、コミュニケーション能力が高いことも特徴です。自分の意見にこだわりすぎず、相手が自分とは異なる考えや価値観を持っていても柔軟に受け入れ、友好的な関係を築けます。
  • 人の悪口や不満を言わない
    他人の気持ちをよく考えているため、誰かを傷つけるような悪口や不満は言いません。トラブルが起きてチームの和が乱れることを避けるため、よく言動に気を配っています。

短所となる特徴

  • 自己主張が苦手で人の意見に流されやすい
    周りに合わせることが得意な一方で、自己主張が苦手で本音を言えず、他人の意見に流されやすい面があります。
  • 決断力や主体性に欠ける
    周りの意見を必要以上に気にしてしまい、自ら物事を決断することが苦手です。自分から行動するよりも、基本的に受け身になる傾向があります。
  • 周りから八方美人だと思われる
    相手の意見を尊重するあまり、自分の意見を言わず周囲の人に話を合わせすぎると、人によって話した内容に矛盾が生まれ、八方美人だと思われてしまうことがあります。

協調性の具体的な例

ただ「協調性がある」とアピールしても、漠然としていて相手に伝わりづらいものです。そこで、協調性についての具体的な例を紹介します。

  • 周囲の人と協力して何かをやり遂げたり、成果をあげたりしたことがある
  • 周囲のさまざまな意見を取り入れてうまくまとめ、問題の解決へ繋げられる
  • 気配りが得意で他人から好かれやすく、相手によらず良好な関係を築ける

このような経験や特徴がある人は、就職活動で協調性を強みとしてアピールしやすいでしょう。

協調性はなぜ社会人に必要?会社で求められる理由は?

協調性は社会人にとって必要な要素とされています。ここでは、会社が協調性がある人を求める具体的な理由を解説します。

自分よりも組織全体を意識できるから

会社に所属して仕事をするうえでは、自分個人のことよりも組織全体を考えることが重要です。そのため、周囲のことを意識できる人は重宝されます。

自分のことで手一杯になってしまう人よりも、全体のなかで自分が何をすべきかを理解している人のほうが、会社への貢献度は高いはずです。また、そのような人にはチームで仕事をする際にも、意見をまとめるリーダーとしての役割が期待できます。

必要なコミュニケーションを取れるから

会社に所属する以上は他人とのコミュニケーションが必須です。コミュニケーション能力が高い人は、社内の人たちと円満な関係を築けるため、おのずと評価も上がるでしょう。

社内の上司や部下、取引先の担当者など、仕事においてコミュニケーションを取る相手はさまざまで、意見や価値観が異なる人とも上手に付き合う必要があります。相手によらずに一人ひとりと良い関係を築くことで、業務がスムーズに進みます。

サポートにも回れるから

協調性がある人は、周りの状況を瞬時に把握する洞察力が優れているため、サポート能力も優秀です。

トラブルが起きたときなど、素早く周囲の状況や自分の役割を理解し、ほかの人が働きやすいよう的確なサポートができます。自己主張も強すぎず周りを尊重できるため、人や仕事を選ばずに能力を発揮できるでしょう。

会社側からすれば、さまざまな場面で柔軟にサポートに回れる人材は魅力的です。

協調性を面接でアピールするときの効果的な伝え方のポイント

協調性を面接でアピールするときの効果的な伝え方のポイント

 

就職活動において自己の協調性をアピールしたい場合には、どのようなことに気を付けるべきでしょうか。効果的な伝え方のポイントを解説します。

協調性を定義する

「協調性がある」と伝えるだけでは、具体性がなくあいまいです。まずは、自分がアピールしたい「協調性」とはどういうことなのかをしっかり定義しましょう。

協調性のなかでも、周りに気を配ってサポートに回るのが得意だったり、チームをまとめるのが得意といった、それぞれの持ち味があるはずです。先ほど紹介した「協調性がある人の特徴」も参考にしながら、自分が特にアピールしたいのはどういう「協調性」なのかを振り返ってみてください。

自分が持っている長所のうち、どのような部分を「協調性」としているのかを明確にすることで、会社側へアピールポイントが的確に伝わり、人材としての強みを感じてもらえます。

協調性がどう仕事に活かせるのか具体的な経験を出す

協調性を面接でアピールするには、その能力が仕事においてどのように活かせるのかを、なるべく具体的に伝えることが重要です。実際に協調性が長所として活かされた自分の経験を交えることで、会社側は入社後の活躍を想像しやすくなります。

自分がアピールしたい能力を活かして目的を達成したり、人から高く評価されたりした成功体験を伝えてください。なるべく面接を受ける会社の業務内容にマッチしている内容を選び、仕事でどのように協調性を活かせるのか具体的に伝わるように話すことがポイントです。

企業が求める協調性を考える

協調性はどのような会社でも必要とされる性質ですが、具体的に求めている能力は会社によって異なる場合があります。何を求められているのかを事前に会社研究などを行なって就職活動に臨みましょう。

チームワークを重視しているのか、コミュニケーション能力を重視しているのかなど、職種や業界、業務内容によって会社の人材ニーズには違いがあります。重視しているポイントから外れた自分の強みを伝えても、会社とかみ合わずにフィットしない人材だと思われてしまいます。

業務内容や社風などをよく分析し、それぞれの会社に合わせてポイントを絞ったアピールをすることが重要です。

面接の自己PRや長所で協調性をアピールする例文

ここまでご紹介したポイントを踏まえ、実際の面接では「協調性」をどのように企業へアピールすれば良いのでしょうか。自己PRと長所・短所の例文を挙げてご説明します。

自己PR

協調性を自己PRでアピールする際の例とそのポイントをご紹介します。

<例文>

私は、目標に向かってチームをまとめ上げられる協調性のある人材です。

学生時代に約50人が所属するダンスサークルの代表を務めた経験があります。活動の集大成となる発表会では、観客動員500人を達成することが目標でしたが、メンバー同士で意見がぶつかったり、コロナ禍であったりと問題が山積みでした。

そこで、一人ひとりの意見を聞いて良い案をまとめ、発表会のオンライン同時配信という新しい試みに挑戦しました。その過程でメンバーの不満を解消し、一人ひとりに適した役割を担ってもらうことで、結果としてチームの団結力が高まりました。発表会ではオンライン視聴を含めて観客が600人にのぼるという大成功を収めました。

貴社では、チームでプロジェクトに取り組む機会が多いと存じております。私が入社した暁には、この経験と強みを活かし、チームの一員として周りの状況や自分の役割を的確に把握してチームに貢献します。また、将来的にはチームをまとめ上げる立場で活躍したいと考えております。

ポイント
自己PRでは、入社したらどのように仕事で貢献できる人材であるかを具体的にアピールする必要があります。協調性を活かして目標を達成したり、問題を解決したりといった実際のエピソードを盛り込み、さらにその経験や強みが会社でどのような活躍に繋がるのかを会社側にイメージしてもらうことがポイントです。

長所・短所

自身の長所や短所を協調性と答える際の、例とそのポイントをご紹介します。

<例文>

私の長所は、協調性を大切にし、人の気持ちを考えて気配りができるところです。

学生時代から友人が悩みやトラブルを抱えていたらすぐに気付き、相談に乗っていました。そのため、周りからは「相談しやすい」と信頼を得ていました。

また、アルバイト先でも常に周囲の状況に気を配って、進んで仕事を引き受けたり先回りして人を手伝ったりすることを心がけています。そのため、「〇〇さんがいると助かる」と働きぶりを評価していただけています。

しかし、周りに気を配るあまり、自分の本音が伝えられないという短所にもなっています。話を聞く側に回ることが多く、周囲の人たちから「八方美人」と言われてしまったこともあります。

人の話にじっくりと耳を傾けられるのは私の長所ですが、ときには自分の意見をはっきりと伝えることも大切だと気付きました。今後は、人の気持ちを考えつつ、業務のために伝えるべきことはきちんと伝えながら仕事を進めたいと考えています。

ポイント
自己PRが「仕事で貢献できる強み」を伝えるのに対し、長所は「人間性の良い部分」を答える必要があります。自分の主観だけではなく、客観的な周りの評価などを交えてアピールしましょう。

短所は、長所の裏返しで考えるのがおすすめです。今後克服するための姿勢や心がけていることにも触れ、前向きな印象を与えるようにします。

面接で「協調性がある」と答えるときの注意点

面接で「協調性がある」ことをアピールする際には、いくつか注意点があります。注意点ごとのNG例と併せてご紹介します。

便利な言葉として使わない

協調性は使い勝手の良い言葉に思えるかもしれません。しかし、長所や強みが特に思い付かないから、という意識では使わないほうが良いでしょう。

「協調性」は汎用性が高い反面、あいまいな言葉です。具体的な特徴やエピソードを持たずにアピールしても、会社側は入社後の活躍をイメージできません。「人と仲良くできる」などのぼんやりしたイメージで受け答えするのはやめましょう。

また、業務内容によっては協調性よりも、自分の意見をはっきりと主張したり、決断して物事を強く進めたりする力が求められる場合もあります。会社が人材に求めるポイントをしっかりと調べてから就職活動に臨んでください。

<NG例>

「私には協調性があります。人と仲良くすることが得意です。」

「周りに流されやすい人」と思われないように注意

周りの意見を尊重する点は協調性がある人の長所ですが、アピールの方法によっては逆効果になる可能性もあります。特に「主体性がなく周りに流されやすい人」と思われないよう工夫が必要です。

社会人としての協調性とは、周りに合わせるだけの「イエスマン」のことではありません。周囲の状況を的確に把握したうえで異なる意見にも耳を傾け、うまく取りまとめて成果につなげる能力を指します。

面接では受け身の面を強調するのではなく、自分が主体的に行動した経験を話すことがポイントです。協調性とともに主体性が備わっていることを交えたアピールを心がけましょう。

<NG例>

「私は、人の意見に合わせることが得意です。周りの意見をよく聞き、自分よりも周りを優先することができます。」

仕事に活かせない経験は回答しない

具体的な経験やエピソードを盛り込むことは大切ですが、仕事にまったく関係のない話をしても面接官の印象には残りません。会社が面接で自己PRなどを質問する目的は「この人は入社後にどのような活躍をしてくれる人材か」を見極めることです。

過去のエピソードを聞かされるだけでは、面接官は入社後の活躍像を描けないでしょう。

一見仕事に関係がない経験でも、言い方次第では仕事に活かせるエピソードとして使えます。思い付いたエピソードをそのまま話すのではなく、その経験がどう仕事に活かせるのかまで考えておきましょう。

<NG例>

「私には協調性があり、大学では友人を500人作りました。」

まとめ:協調性は社会人にとって必須な能力!面接では工夫してアピールしよう

協調性は周囲と協力しながら目的を達成するための能力で、社会人にとって必須とされています。

就職活動では、できるだけ具体的に協調性について定義し、会社の人材ニーズに合わせた強みとして伝えることがポイントです。質問には、入社後の活躍がイメージできるようなエピソードや経験を交えて答えましょう。また「周りに流されやすい人」という印象を持たれないよう、主体性が伝わる要素を交えることも大切です。

面接で自己PRや長所・短所として協調性をアピールする際には、この記事でご紹介した例文やNG例をぜひ参考にしてみてくださいね。面接に向けてしっかりと準備することが、採用への近道です。バイトルNEXTには様々な企業の求人が掲載されていますので、自身の協調性が活かせる職場をぜひ探してみてください!

 

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