2023.08.09

【管理職経験】履歴書の自己PR欄で上手にアピールする方法や注意点を解説

【管理職経験】履歴書の自己PR欄で上手にアピールする方法や注意点を解説

30代も過ぎれば、管理職を経験した方も多いでしょう。そんな方が転職などで履歴書の自己PRを書くとなれば、思い浮かぶのは「マネジメント能力がある」という言葉ではないでしょうか。

マネジメント能力があることをアピールする際、ただ「マネジメント能力があります」とだけ書いても、企業の採用担当者に好印象を残すことは出来ません。
そこでこの記事では、管理職経験者の方が持つスキルを深堀りし、自己PRで強調すべきポイントを解説します。また、管理職経験者がやりがちな自己PRのNGポイントも紹介していますので、ぜひ自己PR作成の参考にしてください。

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管理職経験者が自己PRでアピールできる能力とは

管理職経験者がアピールするべき能力は"マネジメント能力"ですが、その中には幾つかの重要なスキルが含まれます。以下、その主要な能力を解説します。

コミュニケーションスキル

管理職の一つの重要な能力は「コミュニケーションスキル」です。部下や同僚、取引先とのコミュニケーションが円滑であることが業務成功の鍵となります。
自己PRでは「聴く力、話す力、柔軟な対応力」などの具体的な経験や実績を挙げてアピールしましょう。

現状分析・問題解決力

管理職には現状分析力と問題解決力が求められます。これらは、現在の状況を把握し、課題や障害に対して効果的な対策や解決策を見つける能力です。
この能力は問題発生時だけでなく、組織の方向性を決める際やスケジュールを設定する際など、日常的に発揮されるものです。

管理職は常に組織の目標や課題を把握し、適切な手段や方針を立てることでチームの成果を向上させなければなりません。
経営の視点や戦略的な思考を持ちながら、現場の課題を解決してきた経験を自己PRに盛り込み、管理職としての能力をアピールすると良いでしょう。

アセスメントスキル

アセスメントスキルとは、人材の適性や強み・弱みを見抜く能力のことです。組織のパフォーマンスを最大化させるためには、適切な人材配置や育成が重要です。
そのためには、人材の特性やポテンシャルを正しく評価し、最適な役割や環境を提供する必要があります。管理職は部下の能力や適性を見極めることで、彼らの成長を促し、チームのパフォーマンス向上につなげなければなりません。
自己PRでアセスメントスキルをアピールする際は、過去の経験や成果を通じて具体的な事例を示すと効果的です。例えば、部下の適性を見抜き、適切なプロジェクトに配属させることで成果を上げた経験や、能力開発のための個別指導やトレーニングを実施した事例などを具体的に挙げましょう。

プロジェクトマネジメントスキル

管理職は組織の目標達成に向けてプロジェクトを立ち上げ、チームを組織して円滑に進める役割を担います。
その中では、プロジェクトマネジメントスキルを活かして、プロジェクトの目標設定、スケジュール管理、リソースの適切な配分などを行い、チームのメンバーと協力しながら成果を上げなければなりません。

自己PRでプロジェクトマネジメントスキルをアピールする際は、過去のプロジェクト経験や成果を具体的に示すと効果的です。
プロジェクトマネジメントスキルは、組織内外との連携やタスクの適切な管理、成果の追求など、管理職に求められる重要な能力です。自己PRにおいて、プロジェクトマネジメントスキルを強調することで、組織の成果に貢献できるリーダーシップを持つ管理職としての価値をアピールできます。

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管理職経験者が自己PRを書く際のコツ

管理職経験者が自己PRを書く際のコツ

管理職を経験した方なら、経験者ならではの自己PRが書きたいもの。
ここでは管理職経験者の方が自己PRで好印象を与えるコツを、3つお伝えいたします。

マネジメントスキルを示すエピソードを盛り込む

管理職経験者が自己PRを書く際のコツは、マネジメントスキルを示す具体的なエピソードを盛り込むことです。過去の経験や成果を具体的に示しましょう。
より正確なイメージを伝えるために、部署の業務内容やマネジメント対象者の属性・人数などを盛り込むことは必須です。そのうえで、具体的なエピソードを伝えます。

例えば、採用時の適性検査や面接での質問を通じて、個々の特性や能力を正確に評価し、最適なポジションへの配置や役割分担を行った、などです。または、チームメンバーとの定期的なミーティングやフィードバックセッションを通じて、コミュニケーションの改善や意見の共有を促した経験なども良いでしょう。
自己PRでは、マネジメントスキルを具体的なエピソードで裏付けることで、自身の能力や貢献度を明確に伝えることが重要です。

具体的な成果や実績を盛り込む

自己PRを書く際には、具体的な成果や実績を盛り込みましょう。数字やデータを用いて、自身のマネジメントスキルがどのような成果や実績を生み出したのかを具体的に示すことで、採用担当者は即戦力として期待できるかどうかの判断がしやすくなります。

マネジメントの具体例としては、部下の育成や業務プロセスの改善によって生じた効率化や生産性向上の実績をあげます。あるいは、組織の課題を見極め、適切な戦略やアクションプランを策定して解決に導いた経験を具体的に示します。
採用担当者は、困難な状況においてどのようなリーダーシップや決断力を発揮できるのかを評価する傾向にあることを覚えておきましょう。

即戦力として求められるその他のスキルを盛り込む

管理職として転職する場合、マネジメント能力に加えて基本的な業務遂行能力を備えていることも期待されます。もちろん、即戦力としても求められていますので、自己PRでは、マネジメントスキルと共に、自身が持つ業務遂行能力についても明示しましょう。
例えば、プロジェクト管理や予算管理、業務プロセスの改善、効果的なリーダーシップなど、自身の得意分野や実績を具体的にアピールします。コミュニケーションスキル、リーダーシップ力があると訴えるのも良いでしょう。

さらに、成長意欲や学習能力も示すことも大切です。管理職は、新たな知識やスキルを積極的に学び、自己成長を続ける姿勢が求められます。
自己PRの中で、自身がどのように学び続けているのか、過去の経験から得た学びや成長を具体的に表現しましょう。

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管理職経験者が自己PRを考える際に注意すべきこと

管理職として経験を積んだ方は、自己PRで伝えたいことがたくさんあるかもしれません。
しかしここで重要なのは、あなたの書いた自己PRは、志望企業のニーズにマッチしたものかどうかです。
以下に、管理職経験者の方ならではの注意点を紹介します。

企業が求めているスキルに合わせてアピールする

自己PRを書く際に注意するべきことは、企業が求めているスキルに合わせてアピールすることです。たとえあなたの実績や経験が素晴らしいものであったとしても、企業が求めているものと合致していなければ、そのスキルは高く評価されないでしょう。
ですから、自己PRを作成する際にはまず、企業が求めているスキルや人物像を十分に理解するところからはじめる必要があります。自己アピールは企業のニーズに合わせて考えましょう。

また、企業の成長段階によっても、管理職として転職する人に期待されるスキルは異なります。ベンチャー企業では柔軟性やイノベーション力が求められる一方、成熟期にある企業では組織マネジメントや戦略的な視点が重視されるでしょう。やはり、企業のニーズにあわせることが重要です。

個人としての能力ばかりをアピールしない

管理職経験者ならではの注意点は、個人としての能力ばかりをアピールしないことです。プレイヤーとして優秀な人は、自身の個人的な能力や実績に焦点を当てがちですが、それではかえって、管理職としての適性を疑われてしまう恐れがあります。

管理職として求められるのは、単に個人としての優れた能力だけではありません。チームや組織をまとめるリーダーシップや、人を育成し能力を引き出すマネジメント力が求められています。そのため、自己PRでは自身の経験や実績を通じて、これらの能力をアピールすることが重要です。

面接での受け答えも想定しておく

自己PRを考える際には、面接での受け答えも想定しておきましょう。面接では、応募書類に記入した自己PRの内容に沿って質問がされる可能性があります。
重要なエピソードを把握し、それに関連する質問や追加の情報はしっかりと整理しておきましょう。また、エピソードを深堀されても答えられるように、事前にシミュレーションを繰り返しておくことが重要です。
自己PRの文面を作成するだけでなく、面接で問われた時の場合も考え、自身の経験や実績に基づいた具体的な回答を用意しておいてください。面接での自己PRは、より効果的にあなたの魅力をアピールできるでしょう。

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管理職経験者が転職する際の自己PRの例

管理職経験者が転職する際の自己PRの例

ここでは管理職として組織をまとめ、成果を上げた経験を含めた自己PRの例文をご紹介いたします。

営業における管理職の実績をPRする際の例文

私は営業において管理職としての経験を積んできました。営業職の経験から培った知識とリーダーシップ力を活かし、組織の成果を最大化するさまざまな取り組みを行ってきました。
1つ目の実績は、チームの目標達成率の向上です。私は担当するチームで、チームメンバーの個々の強みや課題を把握し、適切な業務配分を行いました。また、定期的なミーティングや個別指導を通じてメンバーのモチベーション向上にも取り組みました。その結果、目標達成率は前年比で20%向上し、チーム全体の成果に大きく貢献しました。
三つ目の実績は、顧客満足度の向上です。私は顧客との関係を重視し、長期的なパートナーシップを築くことに力を入れてきました。顧客のニーズを正確に把握し、適切な提案を行うことで、信頼を得ることができました。その結果、既存顧客からのリピートオーダーや口コミによる新規顧客獲得につながりました。
これまでに培った経験と知識を活かし、貴社の営業部門の成長に貢献したいと考えています。

経理での管理職経験をPRする際の例文

私は経理部門で管理職としての経験を積みました。効率化や業務品質の向上を目指し、結果を出しました。
具体的には、経理プロセスの改善です。私が率いるチームでは、業務の効率化を図るためにシステム導入や自動化を積極的に推進しました。例えば、複雑な月次決算業務を効率化するために新しいシステムの導入や業務フローの見直しを行いました。これにより、業務のスピードアップとエラーの削減を実現しました。
また、管理職としてコミュニケーションも大切にし、チームの育成と組織力の向上に力を注ぎました。私はメンバーの成長をサポートするために、定期的なフィードバックや研修プログラムを実施しました。また、チーム内のコミュニケーションを活性化するために情報共有の仕組みを構築し、組織全体の意思統一と協力関係の強化に取り組みました。
貴社においても、経理部門の効率化や業務品質の向上に貢献することができる自信があります。私の経験と知識を活かし、貴社の経理部門の更なる発展に寄与したく存じます。

エンジニアをマネジメントした経験をPRする際の例文

エンジニアリングチームのリーダーとして、メンバーの成長支援や効率的なプロジェクト遂行を実現しました。
まず、メンバーの成長支援に取り組んだ実績があります。私は個別のキャリアパスを設定し、メンバーとの定期的なフィードバックや目標設定を行いました。さらに、適切なトレーニングや技術研修の提供を通じて、メンバーのスキル向上を支援しました。結果として、メンバーのモチベーションとパフォーマンスが向上し、プロジェクトの品質と納期達成率が向上しました。
さらに、チームの協力関係の構築にも力を注いできました。私はコラボレーションを重視し、メンバー間の信頼関係を築くためのコミュニケーションツールやプロセスを導入しました。また、適切な役割分担やタスクの優先順位付けを行い、チームの目標達成に向けた協力体制を構築しました。これにより、チーム全体の効率性と生産性を向上させ、成功裏にプロジェクトを完遂させました。
貴社においても、私のマネジメント経験とエンジニアリングスキルを活かし、チームの成長とプロジェクトの成功に貢献したいと考えています。

自己PRについて、応募職種別、強み別などで詳しくまとめた記事「【履歴書】自己PRとは?作成方法から書き方・各種例文・面接での伝え方まで徹底解説」も是非参考にしてみて下さい。

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まとめ:管理職経験者は自己PRでマネジメント能力をアピールしよう

管理職経験者の方には、基本的な業務遂行能力に加え、マネジメント能力やそのほか即戦力となるスキルがあることが求められていました。
自己PRではエピソードを用いて具体例を伝えるとともに、数字やデータを活用するのが大切でしたね。一方で、個人の能力ばかりを強調するのはマイナスになりかねないこともお伝えいたしました。
管理職を経験したあなたなら、アピールポイントはたくさんあるはずです。コツと注意点に気をつけて、魅力ある自己PRを作成しましょう。
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