2023.09.14

【履歴書】「教員」の志望動機の書き方|小学校・中学校・高校教員の例文をご紹介!

【履歴書】「教員」の志望動機の書き方|小学校・中学校・高校教員の例文をご紹介!

「教員の志望動機ってどう書けばよいの?」と迷われる方は少なくありません。教員採用試験において志望動機は、志願者の人柄や熱意などを判断するための重要な書類です。小学校や中学校、高校のそれぞれで指導方針は異なるため、志望動機で伝える内容も変える必要があります。

この記事では、教員向けの志望動機の書き方について解説します。小学校・中学校・高校と学校種別の例文も紹介します。教員採用試験で合格をつかみたい方はぜひ参考にしてみてください。

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教員の志望動機の書き方

教員の志望動機の書き方について解説します。一般的な職種の志望動機の書き方については「【履歴書の志望動機】職種・業界別の例文完全まとめと好印象な書き方の鉄則」の記事でくわしい説明や書き方を紹介していますのでご覧ください。

求められている教員像をチェック

教員の志望動機を書くときは「うちの学校にきてほしい」と思ってもらえるように、求める教師像に自分があてはまることをアピールすることが大切です。
もし完全に合致していなくても、求める教師像に少しでも近づけられるように努力することを伝わるように書くと心象は悪くなりません。

文部科学省では2005年10月の中央教育審議会答申で優れた教師の条件として、以下の3つの要素を掲げています。

  • 教職に対する強い情熱
  • 教育の専門家としての確かな力量
  • 総合的な人間力

(文部科学省:「1.教員の資質能力の向上に関する基本的な考え方等」)

これらの3つの要素にくわえて、各自治体や学校によっては独自の「求める教師像」が掲げられています。
学校の公式サイトや「自治体名+求める教師像」で検索をすると、各自治体が求める教師像を確認できるのでチェックしてください。

人に教えた経験を盛り込むと効果的

教員の志望動機を書くときは、人に教えた経験を盛り込むことがポイントです。
教員に近い経験を積める塾講師家庭教師スポーツインストラクターなどのアルバイト経験は評価されます。

これらは生徒一人ひとりへのアプローチ方法を考えて、それぞれの能力を伸ばすための指導力が必要とされる仕事です。
教員になる前に、指導力を養える経験を得ているということは自己成長や指導力を示すための材料となります。

ただ経験を並べるのではなく、経験から何を学んだのか自分の言葉で書くことが大切です。
どんな苦労があり、それに対してどのように解決をしたのかまで書くと熱意を伝えることができます。

将来の展望を伝える

志望動機には「こういう教員になりたい」という自分が目指す教員像を明確にして、将来の展望を伝えることがポイントです。
ここでも志望校が掲げる「求める教員像」がベースとなります。

教員として将来的にどうなりたいのか夢や目標を達成するための計画を伝えることで、教員として働く熱意を伝えることができます。
ほかにも自身の担当科目や学年指導に対する専門性を高めるといった内容も、教師の資質として求められる学び続ける姿勢を示すことができるため歓迎されるでしょう。
将来のなりたい自分の姿をイメージしながら、考えてみてください。

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教員の志望動機を書く際の注意点

教員の志望動機を書く際の注意点

教員の志望動機はほかの志望者と書く内容が似てしまうときがあります。ここでは被りやすい内容をもとに書くときの注意点について解説します。

「好きだから」という理由だけでは不十分

教員の志望動機は「子どもが好き」「教えるのが好き」という理由以外に、もっと深い要素に着目して考えて書くことが大切です。
ほかの志望者も同じように「子どもが好き」で「教えるのが好き」だから教員採用試験を受けています。教員の資質として必要なものですが、志望動機に書いても印象を残すのはむずかしいでしょう。

ほかの志望者と差別化を図るなら、これまでの経験をもとに人を育てることへの責任感や覚悟などが明確に伝わるように書くことが大切です。

「公務員だから」はNG

公立学校の教員採用試験の場合「公務員として安定した収入を得られるから」とは書いてはいけません。
公務員の安定性を理由に志願している人は少なくありませんが、公務員は経済的な利益よりも社会的な貢献が求められる職種です。

そのため「収入が安定している」といった利益に着目した言動は、自分の都合だけで教育に関する熱意が感じられないと判断されてしまいます。

志望動機に公務員の安定性や待遇面について書くと心象が悪くなり、ほかでよいことを伝えても評価されない可能性も考えられるため注意してください。

恩師とのエピソードだけに終止しない

教員を目指すきっかけとして「恩師」とのエピソードを書くときにも注意が必要です。「恩師のような教員になりたくて」といった内容から見えるのは「恩師への憧れ」だけで、選考する側は志望者自身がどういう教員になりたいのか見えません。

もし恩師とのエピソードを書くなら、恩師の人柄や考え方など理想の教員像を具体的に提示することがポイントです。
あわせて自身が考える教師像や将来の目標をアピールすることで、自分らしさを伝えることができます。

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小学校教員の志望動機のポイント

小学校教員の志望動機のポイントについて紹介します。「子どもが好き」をはじめ、小学校教員の仕事内容や特徴などを押さえて書くことがポイントです。

「子どもが好き」プラスアルファが重要

小学校教員の志望動機は「子どもが好き」が有効ですが、ほかの志望者と差別化するにはプラスアルファの要素が欠かせません。
子どもたちを指導する立場として、自分が生徒や学校に対して、どのような価値を提供できるのかを伝えます。

採用後に活躍する姿をイメージしてもらえるように、具体的に書くことがポイントです。
小学校教員なら生活指導力も問われるため、子どもたちのために考えている生活指導案について書いてみてもよいでしょう。

小学校ならではの特徴をおさえる

小学校教員は中学校や高校と違って、担任として子どもたちと深く関わることが特徴です。
小学校は成長過程にある小学生にとって、勉強だけではなく人格形成や基礎的な能力、人間関係などを学ぶ場所でもあります。

こうした小学校ならではの特徴を押さえて「なぜ小学校の教員なのか」を明確に説明できるようにしておくことがポイントです。
どのような指導をおこなうのかについて、自身がもっているスキルなど活用できるものがあれば、それらもしっかりとアピールしてください。

小学校教員の志望動機の例文

志望動機を書くときの基本的なルールを確認します。

  • 文字数は一般的に200~400文字程度(ただし履歴書に応じて臨機応変に)
  • 志望動機の使いまわしはNG
  • 企業研究をおこなう
  • 自身のスキルや経験は具体的な内容を示す
  • 面接で実際にプレゼンすることを意識する
  • 将来像をもとに活躍する意思を伝える

ではこれらのルールをふまえたうえで小学校教員の志望動機の例文をご紹介します。

<例文>
私が小学校の教員を志望した理由は、子どもたちが楽しみながら学力をつけられるような授業ができる教師になりたいと思ったからです。パソコンが得意なので電子黒板やタブレットなどを授業に積極的に取り入れていきたいと思っています。

学生時代に学童でアルバイトをしていたときに、自作の動画教材が子どもたちにたいへん喜ばれました。子どもたちに理解してもらうため、見せ方などを工夫するなど苦労したところも多かったのですが、学習に役立ったと子どもたちから聞いたときはうれしかったです。子どもたちへ勉強の楽しさと学習する意欲を育めるようなICTを活用した教育活動を目指しています。

どのような教育活動をおこなっていきたいのかが、過去のエピソードも含めて具体的に示されています。
また、ICTを活用した指導力は小学校の教員にも求められているものです。タブレットなどを活用した指導能力があることは十分なアピールポイントとなります。こうした自身の能力はしっかりアピールしてください。

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中学校教員の志望動機のポイント

中学校教員の志望動機のポイント

中学校教員の志望動機を書くときのポイントについて解説します。多感な子どもたちにどのような指導をしていきたいのか、自分なりの言葉で伝えることが大切です。
例文もあわせて紹介します。

なぜ「中学校教員」なのかを明確にする

中学校教員の志望動機を書くときは、小学校や高校ではなく、なぜ中学校教員を志望しているのか明確に示しておくことがポイントです。
「子どもが好きだから」という理由があてはまる人もいると思いますが、それなら小学校でも高校でもいいわけです。「なぜ中学校教員を志望したのか」志望したきっかけを思い出してみてください。

  • 中学時代の担任がすばらしい人格者だった
  • 部活動の顧問より受けた指導に感銘を受けた
  • 中学校教員として働く親を見て影響を受けた

こうした「中学校教員を目指すきっかけ」から、志望動機につなげることが可能です。

「思春期」がキーワード

中学校教員の志望動機を書くときは、多感で不安定な思春期の子どもを教育するという視点で考えることがポイントです。
人格形成においても影響を受けやすい年齢のため、接し方がむずかしいのは言うまでもありません。

こうした「むずかしい時期」の子どもたちが多い中学校教員を目指す理由を、面接官は知りたがっています。
中学校の3年間でどのようなことを子どもたちに指導していきたいのか、自信をもって答えられるように自身の教育観を明確にしておくことが大切です。

中学校教員の志望動機の例文

中学校教員の志望動機の例文を紹介します。

<例文>
私は中学生時代に学級委員を務めていました。クラスメイトの困りごとを解決するなかで、教育の重要性について理解しました。人にものを教える楽しさに気がつき、担任からの勧めもあって中学校教員を目指しました。
教員になったら、子どもたちが社会で生き抜く力を養えるように一人ひとりに寄り添いながら、豊かな人間性を養える教育者を目指しています。そのためには自身の専門知識を高めることも必要になるため、教員になっても主体的に学び続けながら、子どもたちの夢を応援していきたいです。

教員を目指すきっかけとして、学生時代のエピソードを盛り込んで伝えています。
どのような教育者になりたいのか、自身の教育観と将来の目標も書かれており、採用後の活躍がイメージしやすい志望動機です。
学びへの主体的な姿勢は、文部科学省でも求める教師像として掲げられています。こうした意欲面はしっかりとアピールしてください。

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高校教員の志望動機のポイント

高校教員の志望動機を書くときのポイントを解説します。
志望校の教育方針を把握するのはもちろん、専門科目に関する知識をアピールする方法も効果的です。志望動機の例文もあわせて紹介しますので、参考にしてみてください。

志望先の学校が何に力を入れているのか把握する

高校からは義務教育ではありません。難関大学への進学を目指している学校や優れた人格形成を目指している学校など、各学校で教育方針などに違いがあるのが特徴です。

自身の教育観が志望校の教育方針と異なる場合、子どもたちに対して理想の指導をおこなうことはできません。そのためにも、事前に志望先の学校の教育方針を把握しておくことがポイントです。
学校の教育理念や教育方針を盛り込むことで、求める教員像に合致していることをアピールできます。

専門科目に深く精通していることをアピールする

高校になると小学校や中学校とは異なり、各教科の専門性が高くなります。
高校教員の志望動機を書くときは、自分が担当する教科の専門科目に深く精通していることがわかると心象がよくなります。

自身の専門性をアピールするには、専門科目に関する魅力が伝わる内容を書くのがポイントです。
たとえば国語の高校教員を志望している場合、専門科目には古典探求で、古典の魅力を子どもたちにどのように伝えたらよいのか、考えてみてください。
専門科目に深く精通していなければ、こうした解説はできません。面接官にも伝わるように、理想の教育活動を考えてみてください。

高校教員の志望動機の例文

高校教員の志望動機の例文を紹介します。

<例文>
私が御校を志望した理由は、学生時代に経験した塾講師のアルバイトの経験を活かしたいからです。英語を担当していましたが、授業を重ねるたびに生徒たちが理解を示してくれたことがやりがいにつながっていました。集団塾だったため、全員が同じように学力を身につけてもらうには、教材や教え方などの工夫が必要でした。
高校教員の仕事は塾講師以上に責任もあり、苦労することも多いとは思っています。それでも、多くの生徒が楽しめるような授業をつくっていくことが目標です。

塾講師のアルバイト経験をもとに、教員の志望動機が書かれています。
指導するやりがいや苦労した点を盛り込んでおり、責任感のある人物であると印象を与えることができます。
また、高校教員としてどのような指導をしていきたいのか目標も書くことが大切です。

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まとめ:教員の志望動機は生徒と学校の視点で考えよう!

教員の志望動機を書くときは、志望する小学校や中学校、高校が掲げる「求める教師像」をチェックし、これまでの経験を盛り込むなどポイントをふまえることが大切です。
自身の教育観や理想の教師像をしっかりと盛り込めば、面接官へしっかりとアピールできます。

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