ウィズコロナで変わった!面接の新常識

ウィズコロナで変わった!
面接の新常識
ウィズコロナで変わった!面接の新常識

新型コロナウイルスはいまだ終息せず、ウイルス感染を防ぎながら日常を回していく”ウィズコロナ”が定着してきたように感じます。ウィズコロナの今、私たちの仕事選びや採用選考・面接方法は大きく様変わりしました。
対面がほとんどだった採用面接ではオンライン(Web)での実施が増え、売り手市場は買い手市場へ。採用面接で当たり前とされてきたマナーも変化しています。
新型コロナウイルス対策が日常になる中、面接や仕事選びはどう変わったのか。各種最新データも交えてお伝えします。

コロナ禍で変わった?私たちの仕事選び

新型コロナウイルスの流行は、仕事選びの傾向や採用面接の常識にも変化をもたらしました。

仕事選びでは正社員の志向が高まる

新型コロナウイルス対策での長引く自粛、東京オリンピックの延期――。急激な経済状況の悪化を受けて、非正規雇用から正社員へと、安定した雇用を望む志向が高まっています。
ディップ総合研究所が調査した結果、アルバイトではおよそ3割の方、派遣社員ではおよそ5割の方が正社員を希望していることがわかりました。アルバイトをしている10代~30代の男性に限れば、実に6割もの方が正社員を希望しています。

(参考)
ディップ総合研究所「アルバイト就業者の3割強が正社員を希望、10~30代男性は6割!未経験にチャレンジ派、経験を活かす派は二極化

ディップ総合研究所「派遣社員の3割が待遇の改善を実感、5割が正社員を希望、4割が新型コロナウイルスにより正規雇用化への希望強くなる

アルバイトとして働く方はなぜ正社員を希望するのでしょうか。アンケートで理由を調査したところ、上位から順に「給与アップ」「雇用の安定」「福利厚生の充実」といった理由が並びました。
アルバイトの方が正社員になることで給与アップを図りたいと考える背景には、休日が多い月は収入が減ってしまうことや年齢を重ねるほど雇用形態の違いによる収入や待遇の格差を感じてしまうことがあるようです。
一方で派遣社員として働く方にも同様のアンケート調査を行ったところ、正社員を希望する理由は上位から順に「給与アップ」「将来が安心」「福利厚生の充実」が並ぶ結果となりました。
コロナ禍で未来が見通せなくなっている中、安定した雇用形態を選ぶことで不安を減らしたいと考える人が増えています。

テレワークでできる仕事が人気に

感染予防のためにテレワークの急速な普及が進んだことや、ステイホームが全国的に叫ばれたことから、自宅に居ながらにして働ける仕事が好まれるようになりました。
新型コロナの影響が小さかった2020年2月時点と、緊急事態宣言が出された4月時点の検索ワードの動向を比べると、在宅・リモート・テレワーク・内職といったステイホームの仕事を探す人が増えていることがわかります。

検索データに見られる需要変化 グラフ

(参考)ディップ総合研究所「『【検索Vol.に見る仕事探しの傾向~アルバイト編~】緊急事態宣言解除以降に「仕事探し」ワードは上昇、“デリバリー”は昨対比200%超』より検索データに見られる需要変化
仕事選びの条件にも「テレワーク可能かどうか」が検討されるようになってきています。

出典:ディップ総合研究所

アルバイト・パートの就業実態、就業希望調査
https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=422
https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=423

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新型コロナはどう影響した?2020年の採用市場

ニュースイメージ
新型コロナウイルス感染拡大防止に起因する経済情勢の悪化が続いています。2021年度の新卒採用や中途採用への影響を心配する声も聞かれます。現時点で、採用市場はどのような状況になっているのでしょうか。

まずは21年卒への影響を見てみましょう。

新型コロナはどう影響した?2020年の採用市場・新卒編

2021年卒の12月1日時点の内定率は93.4%となっています(※リクルートキャリア調べ)。新型コロナ対策の影響で採用活動のスケジュールが遅れ、例年では就職活動を終える学生が増える8月や9月に入っても就職活動を継続している学生が多かったようですが、例年とほぼ変わらない数値の着地となりました。

2020年2月時点の調査では1.72倍だった大卒求人倍率は、6月の調査では1.53倍まで落ち込みました(※リクルートワークス研究所調べ)。前年の2020年卒の求人倍率は1.83倍でした。短期間で求人倍率が大きく落ち込んだことがわかります。

ところでリーマンショックや東日本大震災に影響を受けた、2011~2014年当時の大卒求人倍率はおよそ1.3倍でした。2010年代前半と比べると、2021年卒の新卒採用現況は就職氷河期ほどの冷え込みではありません。短期的には苦しい状況に直面している企業も、中長期的には人手不足になることを見越して採用活動を継続しています。

新型コロナはどう影響した?2020年の採用市場・中途編

一方の中途採用・転職状況はどんな影響を受けているのでしょうか。

厚生労働省が発表した2020年12月の有効求人倍率は1.57倍。前月と同じ水準となっています。また、正社員有効求人倍率は1.13倍と、こちらも前月からと同様の水準となりました。倍率が大きく下回った夏頃と比較すると、安定した数値と言えるでしょう。

しかし、2019年は求職者の立場が強い”売り手市場”と言われていましたが、新型コロナの影響を受けて”買い手市場”に変わってしまいました。

ただし業界によって影響の程度は違いますし、採用活動を継続している企業は多くあります。求人広告数は2020年5月に底を打ち、6月、7月と月を追うごとに緩やかに増加していきました。
(参考)公益社団法人全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果(2020年12月分)

新卒採用と同じく、中長期的な人手不足やアフターコロナでの企業活動を見据えて、多くの会社では採用活動の継続が不可欠なのです。

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新卒採用では8割がWeb面接を経験

2021年卒の新卒採用では、採用面接の方法が大きく変わりました。

新型コロナ感染防止対策のため、多くの企業でオンライン面接(Web面接)が導入され、Web面接の割合が多いという学生は全体の6割を占めています。Webと対面半々と答えた学生まで含めると8割以上となっています(※株式会社ジェイック 2020年8月調査)。

コロナ対策の観点から2020年2月頃から2021年2月現在まで、リクナビやマイナビなど各社が開催している合同説明会のイベントは中止に。ほとんどの企業説明会がオンラインでの実施に切り替えられました。

新卒・中途いずれの採用でも、1次・2次面接だけでなく最終面接に至るまで、採用選考過程のすべてをオンラインで完結する企業もみられました。

Web面接を経て内定を受けた学生や転職希望者からは、「コロナ対策に配慮している企業の姿勢に安心した」「社員を大切にしていそう」といった声が聞かれた一方で、Webのみで就職先を決めることに不安も感じているようです。

Web面接ではその会社の雰囲気がつかみにくく、いざ入社したときに違和感を覚えるのではないかといった不安を感じるのは仕方のないことかもしれません。

採用選考の過程でオフィスを訪ねることができない学生や転職希望者のために、企業側も動いています。企業説明の動画コンテンツを用意したり、オンラインでオフィス見学を実施したりと、自社の雰囲気を何とか伝えようと試行錯誤しているのです。

入社を検討している会社の雰囲気を知りたいと思ったら、応募者側からも積極的に働きかけてみましょう。オンラインで職場の様子を見せてもらったり、面接官以外の社員とオンラインで話す場を設けてもらったりするなど、採用担当者に相談すれば、きっと快く応じてくれるはずです。

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受ける前におさえておくべき!Web面接のメリット・デメリット

パソコンやスマホの画面を通した採用面接は、通常の対面面接よりも難しいと言われています。筆者の知人のキャリアコンサルタントも「通常の面接と比べてWeb面接は通過率が落ちる……」と嘆いていました。

Web面接は対面面接とどう違うのか、そのメリットやデメリットを押さえておきましょう。

対面面接と比べたらこんなに違う!Web面接のデメリット

・緊張がほぐれにくい
・目線が合いづらい
・反応が伝わりにくい
・話すタイミングが同時だと聞き取れない(混線する)
・会社や場の雰囲気がわからない
・ツールや通信環境の影響を受けやすい

画面越しでの会話では、細かい表情やニュアンスがなかなか伝わりません。そのためオーバーリアクションやはっきりとした発声を心がけるようにしましょう。

ただ、ここに挙げたWeb面接のデメリットはあくまでもWeb面接に慣れていない場合に起こることばかりです。Web面接を導入している企業では、オンラインでコミュニケーションをとるためのノウハウをかなり蓄えてきています。オンラインに慣れていない候補者もいることを考慮して、Webや対面といった面接方法の違いで差がつかないように評価をしています。

そのため応募者側はWeb面接のデメリットについて、必要以上に神経質になることはありません。面接前にオンラインでコミュニケーションをとる練習や準備をして、リラックスして採用面接に臨めるようにしましょう。

Web面接がどうやったらうまく乗り切れるのか、具体的な方法は以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

Web面接をうまく乗り切るコツはこちらをチェック!

見逃せない!Web面接のメリット

・移動時間がゼロ
・交通費や宿泊費がかからない
・遠方の企業の面接を受けられる
・たくさんの面接を受けられる
・効率よく就職(転職)活動ができる
・自分の好きな場所でリラックスして面接に臨める

なんといっても移動時間やコストが大きく削減できるのが、Web面接の最大の魅力です。スケジュールや費用の都合で応募や面接をあきらめていた企業でも、Web面接に切り替わったことで応募できた、内定を得られたという事例がよく聞かれるようになりました。

先に挙げたWeb面接のデメリットは、応募者や企業がオンラインでの面接に慣れていけば自然と解消できることばかり。

いち早くWeb面接の作法に慣れて、そのメリットを大いに活用しましょう。

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マスクをしたままでOK?対面面接のウィズコロナ・マナーとは

マスク着用の面接風景イメージ
コロナ禍でWeb面接の導入が進んだとはいえ、Web面接を導入しない企業もまだまだあります。Web面接を導入している企業でも、役員など経営クラスがオンライン面談を好まないとか、最後は実際に会って判断したいといった意向から、選考の終盤の面接は対面で行うというケースは少なくありません。

ウィズコロナの今では、従来の対面面接でも、これまで当たり前とされてきた面接マナーが少し変化してきています。具体的にどんなマナーが変わったのでしょうか。

ウィズコロナの対面面接・新マナー

これまで:マスクは外すのが基本
ウィズコロナ:マスクは外さないのが基本

[解説]
花粉症や軽度の風邪などでマスクを着けていても、採用面接の場では外して臨むのがこれまでのマナーでした。マスクをつけたままでは表情が分かりにくいし、声がこもって聞き取りにくくなりがちです。余程の理由がない限り、マスクをつけたままで面接に臨むのは相手に失礼にあたるという風潮がありました。そのため、どうしてもマスクをつけたままにしておきたいときは、最初に理由を話しておくのがマナーとされていました。
ところがウィズコロナの今は、どんなシーンでもマスクをつけているのが義務のようになっています。面接の場でも、特別な指示がない限りマスクを外さないのがマナーです。
面接官もマスクを装着していることがほとんどで、お互いの表情を読み取るのが少し難しいかもしれません。面接の際は、オーバーリアクションや聞き取りやすい発声を心がけましょう。
マスクが思わぬトラブルで汚れてしまったり、万が一忘れたりしても慌てないように、面接時に持っていくかばんには予備のマスクを複数準備しておくと安心です。
特に女性の場合は、マスクを長くつけていることで化粧崩れが起こりがちです。鼻のファンデーションやリップがすべてとれていた、ということはありがちなもの。何かの拍子に採用担当者からマスクを外すよう依頼されても対応できるように、面接直前に化粧室でメイクを直してからマスクを着けておくとよいでしょう。

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これまで:清潔感のある服装、外見で臨む
ウィズコロナ:清潔感のある外見に加え、マスク装着は必須。検温や手指の消毒などに配慮し、企業側の感染防止対策のルールに従う

[解説]
清潔感はこれまで通り必須条件ですが、マスクは必ずつけて臨むようにしましょう(社会情勢が変化したらその限りではありません。)特に指示がなくても必ずつけるようにします。
感染防止への姿勢がみられないと、危機管理ができない人だと評価されてしまいかねません。
また手指の消毒を必須としている企業がほとんどです。企業ごとに感染防止対策を講じており、そうした対策のルールにはしっかりと従いましょう。ルールを軽視したりおざなりにしたりすると、組織に適応できない人材だとみなされます。
(※2021年2月時点。)

これまで:多少の体調不良なら面接に行く
ウィズコロナ:37.5℃以上の発熱や明らかな体調不良時は面接をキャンセル

[解説]
採用面接は多忙な中でスケジュールを調整して組まれています。再調整はお互いに負担が大きいので、体調が少し悪い程度なら面接に行くのがこれまでの暗黙のルールでした。
ウィズコロナでは感染リスクを低減させるのが最優先です。そのため自動で検温するシステムを建物の入口や受付に導入して、発熱している人の入場を断る企業もあります。
面接に行く前に検温をして、37.5℃以上の発熱があれば面接に行くのは控えるようにしましょう。体調がすぐれない場合も無理はしないようにしましょう。事情を企業側に伝えて、日程を再調整するか、オンラインでの実施に切り替えてもらうようにします。

これまで:オフィス内見学やOB/OG訪問も積極的に
ウィズコロナ:ソーシャルディスタンス、限られた人数での接触

[解説]
自ら情報収集したり、積極的に企業とコンタクトをとろうとしたりする姿勢は、これまでもこれからも必要なことです。ただし感染防止対策のために、採用選考で候補者と会う人数を最小限にしたり、できるだけ距離をとって話したりする措置をとっている企業が大半です。
積極的に情報収集をして志望する会社をもっと知りたいと考えるなら、オンラインの手段も検討しましょう。オンラインでのOB/OG訪問や、バーチャルなオフィス見学であれば、感染リスクがおさえられます。企業側も可能な限り協力してくれるでしょう。

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まとめ

ウィズコロナはどこまで続くのか、いつ終わるのかは誰にもわかりません。ただ言えるのは、一定数の企業や働き手の私たちが、新型コロナをきっかけにテレワークやWeb面接のメリットに気がついたという事実です。Web面接やテレワークは、採用方法や働き方の新たな選択肢としてきっと定着していくことでしょう。

新型コロナがあってもなくても、移動のための時間やコストを削減できるWeb面接やテレワークは、私たちに住む場所の自由度を広げ、複数の企業で働く”複業”やプライベートとのよりフレキシブルな両立など、働き方の新たな可能性を示してくれています。

最初は戸惑っても、オンラインのコミュニケーション・ツールはどんどん進化しています。使いこなす人から大きなメリットを得られるはず。ぜひ失敗を恐れず、ご自身の働く可能性を広げるためにも、Web面接に果敢にチャレンジしてください!

出典:ディップ総合研究所

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https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=422
https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=423

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