2024.02.19

「三々五々」とは?意味や使い方、言い換え表現を例文付きで解説!

「三々五々」とは?意味や使い方、言い換え表現を例文付きで解説!

「三々五々」の読み方や意味を知っていますか?聞き馴染みがない方は検討もつかない言葉ではないでしょうか。また聞いたことがあっても、どのシチュエーションで使うかわからない人も多いでしょう。

本記事では「三々五々」の読み方・意味・由来などの基本情報から使うシーン、使う際の注意点に至るまでを丁寧に解説。また、類語や言い換え表現、反対語・対義語も紹介します。

「三々五々」の読み方・意味・由来

「三々五々」の正しい読み方、語句の意味、由来について解説していきます。

「三々五々」の読み方

「三々五々」は「さんさんごご」と読みます。

「三三五五」と表記されることもあります。

「三々五々」の意味

「三々五々」の意味を辞書で引いてみました。デジタル大辞泉には、以下のように書かれています。

■「三々五々」の意味
三人、五人というような小人数のまとまりになって、それぞれ行動するさま。
(参考:デジタル大辞泉

「三々五々」の由来

「三々五々」は中国の盛唐期の詩人、李白の漢詩『採蓮曲』に由来するという説があります。

「三三五五映垂楊(さんさんごごすいようにえいず)」という詩の一節は、三人五人が枝垂れ柳の影にちらほらと見え隠れしているという意味です。この様子を「三三五五」と表現し、それが後に「三々五々」として日常用語に取り入れられたとされています。

他にも「あちらこちらに散らばること」を意味する漢語表現の「三五」からきている説もあり、「三五」を繰り返した熟語が「三三五五」となり、一般的に「三々五々」と書くようになったとされています。

「三々五々」を使うシーン

「三々五々」を使うシーンには以下のようなものがあります。

■「三々五々」を使うシーン

  1. 1. 集合や解散の際
      例えば、会社の飲み会やイベントが終わった後、参加者が一斉にではなく、少しずつ帰っていく様子。
  2. 2. 人々が散らばっている風景
      公園やビーチなどの広い場所で、人々がグループごとにまばらに散らばっている光景。

「三々五々」は副詞

「三々五々」は形容詞ではなく副詞です。

「三々五々」という言葉は、人々の動きや行動の様子を説明する際に使用されます。例えば「人々が公園に三々五々集まる」という文では、「三々五々」という部分が「集まる」という動詞を修飾して、人々がどのように集まるか(ばらばらに、少しずつ)を表しています。

副詞のため「三々五々に」「三々五々と」のように後ろに「に」などを付けるのは厳密には誤りです。

【補足】

  • 形容詞
    形容詞は名詞を修飾します。つまり、物や人の性質、特徴を表す言葉です。
    例えば、「青い空」の「青い」は空の色を表しています。
  • 副詞
    副詞は動詞、形容詞、他の副詞、または文全体を修飾します。
    例えば、「とても速く走る」の「とても速く」は走る動作の様子を表しています。

「三々五々」を使った例文

このセクションでは、「三々五々」という表現の使用例を紹介していきます。日常生活の中でこの表現をどのように活用できるか、具体的なシーンを通して理解を深めましょう。

【例文】
「週末の午後、カフェには客が三々五々集まり、それぞれがコーヒーを楽しんでいた。」

「レストランでは、友人たちが三々五々到着し、にぎやかな夕食会が始まった。」

「美術館の庭園では、訪問者が三々五々散策しており、穏やかな午後を過ごしていた。」

「夏祭りが終わり、人々は三々五々、帰宅の途についた。」

「パーティーが終了し、ゲストは会場から三々五々出て行った。」

例文を通して「三々五々」が意味する「小人数のまとまりになって、それぞれ行動するさま。」の理解は深まったでしょうか。

「三々五々」を使う場合のポイント

以下のポイントを意識し「三々五々」という言葉を適切に使いましょう。

自然な動きを表す場合に適している

人々が自然に、無理なく動いている様子を表現したいときに適しています。

集まりや解散のシーンで効果的

人々が集合したり、散ったりするシーンで使うと、その流動的な動きがよく表現できます。

少人数のグループを想像させる

「三々五々」は少数の人々がバラバラに行動している様子を連想させます。大勢が一斉に動く場面には適していません。

「三々五々」は四字熟語ではない

「三々五々」は副詞であり、四字熟語ではありません。四字熟語は漢字4文字で成り立っており、各文字が独立した意味を持ちつつ、合わせて一つの意味や概念を表します。

一方で、「三々五々」は「三」と「五」を繰り返しており漢字4文字ではないため、伝統的な四字熟語の定義には当てはまりません。

「三々五々」は比喩表現として使われることもある

「三々五々」はその文字通りの意味に限らず、比喩的な使い方をされることもあります。この表現は、文字どおりに人々がばらばらに集まる様子を描写するだけでなく、より広い意味で「事物が散在している」という状況を表すのにも使われます。

例えば、考えや意見がまとまらず、多方面に散らばっている状況を「三々五々の意見」と表現することができます。

「三五」だと相手に意味が伝わらない可能性がある

「三々五々」を略して「三五」と言うことがあります。しかし、「三々五々」の方が一般的な表現のため、「三五」だと相手に意味が伝わりにくくなる可能性があります。

「三五」と略さずに「三々五々」を使う方が良いでしょう。

三々五々の類語・言い換え表現

以下の表現も「三々五々」に似た意味を持ち、少数の人や物がばらばら、あるいは断続的に存在している状況を表現するのに使用されます。文脈やニュアンスによって、表現を使い分けると良いでしょう。

【「三々五々」の言い換え表現】

  • 三三両両/三々両々(さんさんりょうりょう)
  • ちらほらと
  • ちらちらと
  • ぽつぽつと
  • ぱらぱらと
  • ばらばらと
  • 点々と
  • まばらに

三々五々の反対語・対義語

「三々五々」は、散在する様子や少数がばらばらにいる様子を表す言葉です。それに対する反対語や対義語は、集団が密集しているか一斉に行動している状態を指します。

以下に「三々五々」の反対語・対義語をいくつか紹介します。

【「三々五々」の反対語・対義語】

  • 一同に
  • 一斉に
  • 一丸となって
  • 勢ぞろい
  • びっしりと
  • ぎっしりと
  • どっさりと

まとめ

  • 「三々五々」は「さんさんごご」と読む
  • 「三々五々」の意味は、三人、五人というような小人数のまとまりになって、それぞれ行動するさま
  • 「三々五々」は中国の盛唐期の詩人、李白の漢詩『採蓮曲』に由来するという説がある
  • 「三々五々」を使うシーンには、集合や解散の際や人々が散らばっている風景など
  • 「三々五々」は形容詞ではなく副詞
  • 「三々五々」の言い換え表現は「ちらほらと」「ぽつぽつと」などがある

本記事では「三々五々」について、その読み方、意味、由来から使い方を幅広く解説しました。

「三々五々」は人々が少人数のまとまりになって、ばらばらに集まる様子や散る様子を表現するのに適した言葉です。

この言葉の使い方や注意点についても触れましたので、日常会話や書き言葉で活用する際にはこれらのポイントを参考にしてください。

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