2023.10.04

新卒の就活時の参考に!書類選考に欠かせない「履歴書」の基本的な書き方とは

新卒の就活時の参考に!書類選考に欠かせない「履歴書」の基本的な書き方とは

履歴書は、応募者のスキルや能力、適性などを把握するための大切な書類です。履歴書の作成には様々な書き方のルールや気を付けたいポイントがあります。初めての就職活動に必要な履歴書を作成する際には、アルバイト応募などで作成したとき以上の気配りと工夫が必要です。
記入項目一つ一つの書き方をしっかり理解し、新卒採用の書類選考を通過させる履歴書づくりに役立てましょう。

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就活時に活用するエントリーシートとの違い

新卒として就職活動をする際、応募書類として「履歴書」と「エントリーシート」の2つの書類の作成が必要になります。履歴書とエントリーシートの違いは以下の通りです。

履歴書

履歴という名の通り、過去から現代までの自分の経歴を伝えるもの。学歴や職歴、取得した資格などを書く欄が大きく、志望動機や自己PRは数行しか書けない仕様になっている。

エントリーシート

自分の魅力や、入社後にどう貢献できるかなど、企業に対して自分をアピールするためのもの。選考で使用されるものなので、自己PRや志望動機の記入欄が大きく取られている。

どちらも選考に大切な書類ですが、履歴書は人事情報としても扱われる公的書類になります。そのため、虚偽の記載事項があると「私文書偽造」として解雇や不採用の原因になる可能性もあるので、注意が必要です。

■履歴書の見本

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履歴書の「氏名・住所・連絡先」の書き方

履歴書の「氏名・住所・連絡先」の書き方

履歴書には正しい書き方というものが存在します。決められた書き方に沿っていない履歴書は、社会人になるための常識が不十分と判断されかねません。
知識不足から、一生懸命書いた履歴書が評価されないといった事態に陥らないよう、正しい書き方を学び、採用担当者に評価される履歴書を作成しましょう。

ここからは、履歴書の基本情報の正しい書き方について解説します。また、より詳しく解説している記事も紹介しているので、詳しく知りたい方は、ぜひそちらも併せてご覧ください。

氏名はふりがなを書く

履歴書の冒頭には、氏名とふりがなを記入する欄があります。

苗字と名前の間は1文字分あけて書き、ふりがなも同じように苗字と名前の間を一文字あけます。その際「ふりがな」とひらがなで書かれている場合はひらがなで、「フリガナ」とカタカナで書かれている場合はカタカナで記入します。

氏名がひらがなやカタカナの場合であっても、ふりがなを記入しましょう。また、氏名の横に押印が必要な場合は、印鑑を押し忘れないよう注意が必要です。

日付は企業に提出する日付にする

履歴書の上部、住所・連絡先欄の枠外にある日付には、企業に提出する日付を記入します。郵送であれば履歴書を投函する日付、面接官に手渡しする場合には面接当日の日付を書きましょう。「履歴書を作成した日付を書くわけではない」ということを覚えておきましょう。

履歴書に書く日付はいつにすべき?正しい書き方やメールの注意点も解説

写真はサイズを意識する

写真は、履歴書に記載されているサイズに合わせた物を貼ります。一般的な写真のサイズは縦40mm×横30mmですが、企業によってサイズが異なる場合もありますので、撮影する前に確認しましょう。
また、採用担当者の手に届くまでに写真がはがれてしまう可能性もあるため、写真の裏には細めの油性ペンで氏名と撮影日のほか、大学名ならびに学部名を書いておくようにしましょう。

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履歴書に貼る写真のサイズやWebエントリー時の注意点を解説!

住所は省略せずに記載する

住所は都道府県名から書きます。また、マンションなどの建物名も省略せずに書くようにしましょう。なお、番地は「1-1-1」のように数字をハイフンでつないで書くのはNGです。「1丁目1番1号」と記入するのが正しい書き方となります。

ふりがなは、基本的に番地の前まで記入すればOKですが、建物名の読み方が難しい場合やカタカナ・アルファベットが入っている場合には、そこにもふりがなを記入するといいでしょう。部屋番号にはふりがなは必要ありません。

履歴書の住所欄の書き方!「ふりがな」で迷わないための正しいルールを紹介

電話番号は連絡が取りやすい番号を記載する

電話番号を複数持っている場合、日中に連絡がとりやすい番号を記入しましょう。また、履歴書によっては「自宅電話」と「携帯電話」で記入欄が分かれていますが、固定電話がない場合、自宅の電話記入欄は「なし」とし、携帯電話の番号だけ記入すれば問題ありません。

履歴書の住所・電話番号・メールアドレスの書き方を解説

メールアドレスはパソコン用がおすすめ

応募先とのやりとりは、メールで行われることも多くあります。メールアドレスも連絡がとりやすいものを記入しましょう。

ただし、企業からのメールにはパソコンでなければ開けないファイルが添付される可能性があるため、携帯電話会社のキャリアメールのアドレスを書くのは避けるべきです。なお、パソコン用のアドレスは、Gmail、Yahoo!メールといったフリーメールを使用しても構いません。

履歴書の住所・電話番号・メールアドレスの書き方を解説

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履歴書の「経歴・資格」の書き方

経歴や資格の欄は、採用担当者が応募者のことを知ることができる、履歴書の中心となる部分でしょう。学生時代にどのようなことを学んできたのか、どんな社会経験を積んできたか、どんな資格を持っているかなど、応募者の基本的な情報を伝える重要な項目です。

ここでは、履歴書の経歴・資格の概要、書き方を解説します。ここでも、より詳しく解説している記事をいくつか紹介しているので、ぜひそちらも併せてご覧ください。

学歴・職歴の書き方

履歴書は、一般的に学歴と職歴とを一緒に記入するようになっています。まず、記入欄の1行目中央に「学歴」と記入し、2行目から自身の学歴を時系列に書いていきましょう。
職歴は、学歴を記載した最終行から1行空け、中央に「職歴」と記入します。

続いて、正社員の経験がない一般的な大学生であれば、職歴と記入した行の下の行に「なし」と記入し、その下に右詰めで「以上」と記します。

■学歴・職歴欄の書き方見本

■学歴・職歴欄の書き方見本

学歴と職歴欄を書く際には、それぞれ次のような書き方のポイントに注意しましょう。

学歴は中学校卒業から記入する

学歴は、義務教育が終了する中学校の卒業から書き始めます。学校名は省略せず、正式名称で書かなくてはいけません。「高校」も「高等学校」と記入しましょう。
また、高等学校と大学はそれぞれ入学年月と卒業年月を記入しますが、一般的に新卒の就職活動は在学中に行うことになります。そのため在学中の学生は、大学・学部名の後ろに「卒業見込み」と書く必要があります。

入学・卒業年自動計算ツール(年号早見表)|履歴書の「学歴」を書くときの注意点とは
履歴書の学歴はいつから?学歴欄の正しい書き方【学歴早見表・西暦/和暦の変換表】

アルバイトやインターンシップの経験は自己PR欄などに記入

一般的な大学生の場合、職歴は「なし」と記入するのは、先程ご紹介したとおりです。それでも、在学中のアルバイトやインターンシップなどで働いた経験を、履歴書に書きたいと考える方もいることでしょう。
その場合は、自己PR欄などに書いてアピールするといいでしょう。

資格・免許の書き方

採用担当者は、記入された資格・免許から、応募者の能力、スキル、向上心などを判断します。
資格欄の記入は、自動車の普通免許を持っている場合は「普通自動車第一種運転免許」を一番上に書き、それ以外の資格は時系列に記入するのが一般的です。

資格・免許欄の見本

資格は略称ではなく正式名称で記入しなければなりません。「漢検」「英検」「秘書検定」は略称ですので注意が必要です。また、民間資格は資格名称だけでなく、実施団体も記入します。

■資格・免許欄の書き方見本

■資格・免許欄の書き方見本

主な資格の略称と正式名称

略称 正式名称
漢検 日本漢字能力検定
英検 実用英語技能検定
TOEIC TOEIC Listening & Reading/TOEIC Speaking & Writing/TOEIC Bridge Test
秘書検定 秘書技能検定
珠算検定 全国珠算教育連盟珠算検定/日本商工会議所珠算能力検定
簿記 日本商工会議所簿記検定

TOEICにはテストの種類が複数あり、正式名称はそれぞれ表に記載されているとおりです。
一般的に履歴書に書くTOEIC公開テストは、TOEIC Listening & Readingを指します。複数の種類のTOEICを同時に書きたい場合は、正式名称を用いてそれぞれ記入するようにしましょう。

「取得」「合格」などの違い

免許や資格を記入する際には、名称の後ろに「取得」「合格」といった言葉を添える必要があります。言葉の意味を理解し、免許や資格の種類に合わせて適切な表現を使用しましょう。

取得:免許という名称が付くものの場合/TOEICなどのスコアを記入する場合
合格:一般社団法人や一般財団法人などが実施している試験や検定に合格した場合
修了:講義や授業を受講したことを証明する場合
登録:試験合格後、実務経験や企業の就業証明などの登録要件を満たした場合
免状:学科試験や実技試験(主に安全関連)に合格した場合

なお、学力や語学力のアピールにならないような資格や、仕事にまったく関係のない趣味関係の資格を書きたい場合には、自己PRの欄などに記載するといいでしょう。

履歴書の免許・資格欄の書き方を解説!順番や書ききれない場合の対処法

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履歴書の「志望動機・自己PR・本人希望記入欄」の書き方

志望動機や自己PRは、自分で考えて書かなければならないため、苦手な人も多いでしょう。また、本人希望記入欄は、何をどう書いていいかわからず、空白のまま提出したというケースもあるのではないでしょうか。

そこで、ここでは志望動機と自己PRの違いや概要、本人希望記入欄の書き方を紹介します。

志望動機・自己PR・アピールポイントなどの書き方

応募者は、志望動機を書くことによって、企業への熱意を伝えることができます。また、自己PRやアピールポイントでは、採用担当者に人柄を知ってもらうことができます。

採用されたいという強い気持ちから、あれこれたくさん書きたくなるかもしれませんが、書く項目は、1つか2つに絞りましょう。あまり項目が多すぎると、かえって応募者の個性が伝わりにくくなってしまいます。

特に履歴書の記入欄はスペースに限りがあるため、簡潔で分かりやすく記述することが大切です。書ききれない内容はエントリーシートや面接時に補足するようにしましょう。

志望動機を書く場合

企業は「数ある企業の中からなぜ当社を選んだのか?」という点を気にします。そのため、志望動機を書く際には「同じ業種であれば別の企業でも良かったのではないか」といった疑念を抱かれないよう、その企業でなければいけない理由を書きましょう。

印象に残る志望動機を書くためには企業研究を行い、企業の商品やサービスを実際に利用して感じたことなど、具体的なエピソードを交えるのが効果的です。企業理念に共感している場合は、自身の価値観を形成した過去の体験などと併せて伝えることで、より説得力のある志望動機となります。

<例文>

貴社の店舗へ来店した際、とても気持ちの良い接客をしていただいたことがあります。それをきっかけに人と接する仕事に興味を持ち、レストランで接客のアルバイトを3年経験しました。お客様との会話を積極的に行い、お顔を覚えるよう努力をした結果、リピーターが増えたと店長から評価頂きました。その経験を活かし、来てくださったお客様から「気持ちの良い接客だった」と感動してもらえるスタッフとして、今度は私自身が貴社で活躍したいと考え、応募いたしました。

【履歴書の志望動機】職種・業界別の例文完全まとめと好印象な書き方の鉄則

自己PRもしくはアピールポイントを書く場合

採用担当者は、自己PRやアピールポイントから「知識やスキル、経験を仕事に生かせるか」「目的意識を持って行動できるか」といった部分を見極めようとします。

社会人経験がない新卒者は、アルバイトなどで働いた経験以外にも、研究内容や得意な学科から、採用者が見極めたいことをアピールしてもよいでしょう。
そのためには「何をしたのか、学んだか」だけではなく「どんな目的で」「どう行動したのか」といった部分まで書く必要があります。研究の過程で印象的なエピソードがあれば、補足してもいいかもしれません。

得意な学科を書くのであれば、その学科が得意になった経緯や好きな理由を書きましょう。その学科から得た知識や経験を、仕事にどう生かしたいのか書くのも効果的です。

<例文>

私はよく社交的な性格と言われ、チームで物事を達成することが好きです。
大学ではチームで研究をすることも多く、お互いを知らないうちは、進捗が遅れたり、意見が対立することもありました。自身の性格を活かしメンバーの話をよく聞き、話やすい関係を築くよう努めたところ、さらによいアイディアが生まれ研究内容が充実していくことを実感しました。
貴社でも、よりよい製品をつくるため、周囲の人たちとの関係を大切に、チームでの取り組みに貢献していきたいと思います。

【履歴書】自己PRとは?作成方法から書き方・各種例文・面接での伝え方まで徹底解説

本人希望記入欄の書き方

本来「本人希望記入欄」は給与・勤務地・勤務時間などの希望を記入する箇所です。しかし、新卒者であれば、ここには「貴社規定に従います」と書くのがいいでしょう。

履歴書の本人希望欄は書き方次第で自己PRになる!勤務時間や場所の書き方を紹介

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新卒が履歴書を書く際に注意すべきことは?

新卒が履歴書を書く際に注意すべきことは?

ここまで履歴書の書き方を紹介してきましたが、新卒者が注意すべきポイントを確認しましょう。

まず、新卒の場合は大学指定の履歴書を使用するのをおすすめします。学生の場合、社会人としての経歴がなく、アピールできる職歴や実務経験がないことがほとんどです。
その点、大学指定の履歴書は一般的な履歴書と比較して自己PR欄が大きい上、「クラブ・スポーツ・文化活動」といった学生ならではの自己アピールをしやすい仕様になっています。

文章は読みやすく、簡潔に書くよう心がけます。難しい言葉や略語を使わず、わかりやすい文章になるよう記入しましょう。初めて履歴書を書いた時や、内容や誤字脱字が心配な場合は、家族や知人などの第三者にチェックしてもらうのもおすすめです。

また、万が一書き間違えた場合は、修正せずに新しい用紙に書き直します。どうしても時間がない時は、二重線をして書き直し、捺印をしておきましょう。

履歴書に誤字・脱字を見つけたらどうする?書き間違え防止方法も紹介

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まとめ:履歴書は企業へ熱意を伝える手段のひとつ!ただしい書き方で作成しよう

今回の記事では、主に新卒の方向けに履歴書の書き方を解説してきました。履歴書は項目が多いことはもちろん、それぞれ書き方のルールがあるため、最初は大変に感じるかもしれません。
しかし、履歴書は応募者の熱意を企業へ伝えるための重要な書類です。採用担当者に良い印象を抱かせ、次の選考のステップへと進むためにも、正しい書き方を覚え、印象に残る履歴書を作成できるようになりましょう。

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