内定辞退の電話は怖くない!マナーを守って伝える方法や、注意点、例文を解説

内定辞退の電話は怖くない!マナーを守って伝える方法や、注意点、例文を解説

内定辞退の連絡をするのが不安で、なかなか電話をかけられない方もいるのではないでしょうか。
しかし、社会人としてのマナーをしっかりと守れば、けっして怖くはありません。
この記事では、内定辞退を電話で上手に伝える方法を解説します。
伝えるべき内容や、電話での会話例、担当者が不在の場合などについてくわしく解説するので、あわせて参考にしてください。

<この記事のまとめ>

  • 内定辞退の連絡は、電話がベスト
  • 電話をする際は、伝える内容を整理し、時間帯に気を付けること
  • 電話連絡を受け付けていない場合や、担当者が不在の場合は、メールで連絡すること

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内定辞退の連絡は電話がベスト

内定辞退の連絡は電話がベスト

 

内定辞退の連絡は、気まずいので、できればメールで済ませてしまいたいですよね?
しかし企業にとっては、一人に内定をだすまでに多額の費用と時間をかけているので、メール一本だけで辞退を受け入れるのは簡単ではありません。

また、メールでは相手が読んだかどうかが分からず、行き違いが発生してしまうこともあります。

これまで先方がかけてくれた時間や労力への感謝を伝えるためにも、内定辞退の連絡は、電話でするのがベストです。
内定を辞退する人が一定数出るのは先方も承知していることなので、怒られたり、怒鳴られたりすることはまずありません。

社会人として、お世話になった人にお礼を伝えるつもりで連絡しましょう。
さらに、電話をかけた後にメールで改めて選考のお礼と辞退の意向を伝えると、相手への誠意とこちらの意思を、記録に残しておくことができます。

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内定辞退の電話をかける際のポイント

内定辞退の連絡は、企業に迷惑をかけないよう、配慮することが大切です。
エントリーした企業や採用担当の方などへの敬意を示すためにも、マナーを守って連絡をしましょう。

電話で内定辞退を連絡する際のマナーやポイントを解説していきます。

なるべく早く連絡する

内定辞退の連絡は、最低でも入社予定日の2週間前までに連絡するのがマナーです。
企業は内定辞退者が出た場合、改めてスケジュール調整をして追加の人員募集などの手配をしなければいけません。

内定辞退の連絡が遅れてしまうと、その分、企業側の対応の時間を奪ってしまうため、できる限り早く連絡するようにしましょう。

電話をかける時間帯に気を付ける

内定辞退の連絡は、営業時間内にするのが基本です。
電話は、作業を中断してとらなければいけないため、かける時間帯には十分に注意しましょう。

9時~18時が営業時間の場合、午前中は10時半~11時30分、午後は14時~16時までの時間帯がおすすめです。

始業後すぐや、就業前の時間帯は、業務が立て込むため、避けるのがマナーです。
また、12時~13時の時間帯もお昼休憩に入るため、避けるようにしましょう。

静かで落ち着ける場所で電話をかける

電波の悪い場所や、周囲が騒がしい場所で通話をすると、お互いに会話が聞き取りにくく、行き違いが発生してしまうこともあります。

内定辞退の連絡は、非常に大切なものなので、必ず電波の良い、静かな場所からかけるようにしてください。

辞退理由は必要以上に詳しく答えなくてよい

新卒 他者からも内定が出ており、そちらの内定を受けることにしたため
当初、希望していた職種で働きたいという思いが強いため
家族と相談し、内定を辞退することにしたため
転職 労働条件の面で希望と合わなかったため
今後のキャリアを考え、現職にとどまる決断をしたため

実際の「内定辞退」の連絡では、詳細を伝える必要はありません。

「一身上の都合により」「諸事情により」「検討の結果」などとし、基本的には会社側から聞かれない限りそれ以上答える必要はありません。

担当者が了承すれば、そのまま謝罪と感謝の意を伝え、挨拶をして電話を終了します。

詳しい理由を聞かれた場合には「希望する職種や業種で内定がもらえた」など、答えられる範囲で無理せず回答し、あくまで個人的な都合である旨を強調するといいでしょう。

とっさには、角が立たないポジティブな理由を思いつかないこともあるので、電話をかける際には、あらかじめ準備しておきましょう。

伝えたいことをメモしておく

緊張して、伝えるべきことを言い逃してしまわないために、事前にメモを準備しておきましょう。
メモを見ながら電話をかける場合、いかにもメモを読んでいます、という話し方にならないように注意してください。メモには伝えたいことの要点だけを簡潔にまとめておくようにしましょう。

お礼やお詫びの気持ちはしっかりと伝える

企業は、あなたを採用するために、多くの時間と労力を割いてくれています。
辞退することは、仕方がない事とはいえ、関わってくれた多くの人の労力や時間を無駄にしてしまうことには変わりありません。

電話の際には、内定をもらえたことへの感謝の気持ちと、辞退することへの謝罪の気持ちを伝えるようにしてください。

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内定辞退を電話で伝える場合の例文

採用担当者の連絡先が分かっている場合は、採用担当者に直接電話をかけます。
分からない場合は、企業の問い合わせ窓口に電話をし、担当者に代わってもらいましょう。
就活であれば、在籍する大学名と氏名、話をしたい採用担当者の名前を伝えます。
転職者の場合は、現職を名乗ると用件がわかりにくくなるので、「〇〇職の内定をいただきました〇〇です」と伝えるだけで問題ありません。

電話で話す際の構成は、以下を参考にしてください。

内定辞退の電話をかける際の話の構成

  • お礼の言葉
  • 辞退する旨
  • おわびの言葉
  • 結び

基本のケース

電話連絡する場合は、以下のようにやり取りを進めましょう。
実際に連絡をする前に、声に出して練習してみてください。

新卒採用の場合は、大学名も伝えましょう。

<内定辞退の電話をする際の会話例>

自分「お世話になっております、御社で中途採用(新卒採用)の選考を受けさせていただいております(●●大学の)●●と申します。採用担当の○○様はご在席でしょうか?」

会社の方「少々お待ちください」

採用担当者「お待たせいたしました、○○です」

自分「お世話になっております、(●●大学)の●●です。
先日いただきました「内定通知」の件でご連絡させていただきました。今お時間よろしいでしょうか?」

担当者「いいですよ」

自分「この度は内定のご連絡をいただき、まことにありがとうございます。大変申し上げにくいのですが、検討させていただきました結果、今回の内定は辞退させていただきたくご連絡いたしました」

担当者「それは大変残念ですが、承知いたしました」

自分「本来なら、直接お伺いしてご挨拶申し上げるところですが、電話でのご連絡となり申し訳ございません」

担当者「いいえ、大丈夫ですよ。他社様でのご活躍をお祈りいたします」

自分「ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。選考では、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。失礼いたします」

担当者の受話終了を確認し、電話を切り、終了。

~辞退理由を聞かれた場合~

担当者「辞退理由を聞かせていただけますか?」

自分「御社と並行して選考が進んでいた企業より、○○職での内定をいただくことができました。自分の適正を鑑みた結果、非常に悩みましたが今回の結論に至りました。本来であれば、御社に直接お詫びに伺うべきところなのですが、取り急ぎ、お電話にてご連絡させていただきました。大変申し訳ございません」

担当者「承知いたしました。他社様でのご活躍をお祈りいたします」

自分「ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。選考では、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。失礼いたします」

担当者の受話終了を確認し、電話を切り、終了。

担当者不在のケース(折り返しはさせない)

採用担当者が離席中の場合や、他の業務で手が離せない場合は、すぐに対応できないこともあります。
電話を受けてくれた人によっては、折り返しの連絡を提案してくれることもありますが、自分から再度連絡することを伝え、担当者の戻る時間を確認しておきましょう。
大切なことは(●●大学の)●●という応募者が電話をかけたという履歴を残すことです。

電話対応してくれた人の名前を聞いておき、後ほど再度連絡するという伝言を残しておきましょう。
ここでの注意点は、伝言の内容は「再度連絡をする」という旨だけにとどめることです。

以下に担当者不在の場合の例文を挙げておきます。

<担当者が不在の場合の会話例>

自分「お世話になっております、内定の通知をいただきました(●●大学の)●●と申します。お忙しいところ恐れ入ります、採用担当の○○様はいらっしゃいますでしょうか?」

会社の方「申し訳ございません、ただいま○○は席を外しております」

自分「承知いたしました。いつ頃お戻りになりますでしょうか?」

会社の方「※時ごろに戻る予定となっております」

自分「ありがとうございます。それでは※時頃に改めてお電話させていただきます。その旨を○○様にお伝えいただけますでしょうか?よろしくお願いいたします」

会社の方「かしこまりました」

自分「それでは失礼いたします」

会社の方の受話終了を確認し、応募者も電話を切る。
終了

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内定辞退をメールで伝える場合の例文

企業が内定辞退の連絡をメールに限っている場合や、どうしても電話連絡がつかない場合は、できるだけ早い段階でメール連絡をするようにしましょう。

メールで辞退を伝える場合は、以下のポイントを守るようにしてください。

  • メールの件名はわかりやすく、シンプルにまとめる
  • 初めに自分の氏名を名乗り、内定をだしてくれたことへのお礼を述べる
  • 内定辞退をすることになった経緯は簡単にまとめる
  • メールで連絡をすることになったことへの謝罪を入れる
  • 最後に相手への配慮の文章で締める

<内定辞退をメール連絡する場合の例文>

件名:内定辞退のご連絡/氏名
本文:

〇〇〇株式会社 人事部 
〇〇様

大変お世話になっております。
先日、内定のご連絡をいただきました〇〇です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
このようなお知らせをいただきながら誠に恐縮ですが、他社とのご縁をより強く感じたため、内定を辞退させていただきたく、ご連絡を差し上げました。

本来であれば貴社にお伺いし、お詫びをするべきところではございますが、メールでのご連絡になりましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

面接でお世話になった皆様には心より感謝しております。
末筆ながら、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

===============
氏名

なお、内定辞退の例文は、以下の記事でも解説しています。あわせて参考にしてください。

【関連記事】
内定メールの返信方法、辞退・承認メールの例文やメールが来ない場合の対処法を解説!

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内定承諾書の提出後でも辞退はできる?

内定承諾書とは、内定者がその企業に入社することを約束する、意思表示のための書類です。

労働契約法上、企業側からの内定通知書と、採用される側からの内定承諾書の提出によって、労働契約が成立した状態と解釈されます。

契約成立後は、雇用者・労働者の双方が法律に従う必要があり、民法第627条第1項には、次のように退職の自由が明記されています。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申し入れの日から2週間を経過することによって終了する。

(参考:厚生労働省「労働政策審議会労働条件分科会 第49回資料」)

そのため、法律上は内定承諾書の提出後でも、辞退することはできます。
ただし、たとえ法律で「いつでも解約の申し入れができる」と定められていたとしても、社会人としてのマナーは守る必要があります。

辞退を決めた場合は、直ちに電話で連絡をし、謝罪の気持ちと辞退の意思を明確に伝えるのがマナーです。

内定辞退については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。

内定辞退はいつまでOK?内定承諾後も辞退できる?内定辞退のマナー、例文も紹介!

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内定辞退に関するよくある質問

内定辞退に関するよくある質問

 

ここでは、内定辞退に関するよくある質問について、解説します。

内定辞退の電話は怖い?

内定辞退の連絡は、社会人としてのマナーをしっかり守れば、怒られることはほとんどありません。
先方も、一定数の辞退者が出ることはあらかじめ想定しているので、そこまで深刻になる必要はありません。

ただし、連絡が遅くなってしまうと、先方の採用スケジュールに影響してしまうため、早めに連絡するようにしてください。

会社から呼び出されたらどうすればいい?

電話やメールできちんと内定辞退の意思を伝えてさえいれば、呼び出されることはほとんどありません。
呼び出されるケースとしては、企業側が「どうしても欲しい人材」と評価しているときでしょう。

内定者は、正式にその企業と契約を結んでいるわけではないので、呼び出しに必ず応じる必要はありません。
入社する意思が無いのであれば、毅然とした態度で、かつ丁寧に、辞退する意思が固いことを伝えましょう。

もし嫌なことを言われたら?

ごく稀なケースとして、採用担当者によっては、内定辞退を連絡すると、怒鳴ったり、「辞退者と同じ大学の学生は二度と採用しない」と言ったりするなど、非常識な対応をとることもあります。

しかし、連絡するタイミングに十分に配慮し、電話やメールで丁寧に謝意を伝えたのであれば、気にする必要はありません。
あまりに理不尽な対応をされた場合は、大学のキャリアセンターなどに相談し、対応してもらうのも一つの方法です。

電話がつながらない場合はどうする?

電話連絡を何度しても担当者につながらない場合は、メールで連絡をしましょう。
その場合も「数回お電話いたしましたが、ご不在でしたのでメールにて失礼させていただきます」といった一文をつけて、事前に連絡を入れていたということを伝えておきましょう。

電話でもメールでも、早めに連絡することが大切です。

内定保留後でも辞退することはできる?

内定保留後でも辞退することは可能です。
内定を保留できる期間は、企業によって違いますが、2~7日程度が一般的です。
辞退の際の例文は以下の記事を参考にしてください。

内定保留メールの例文やマナーについて解説!いつまで保留できる?保留後に辞退する場合は?

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まとめ:内定辞退はマナーを守って丁寧に行おう

内定辞退の連絡は、電話でするのが基本です。
無理なく担当者と連絡がとれる時間帯を選んで、なるべく早めに連絡するようにしましょう。
企業は一人の人に内定をだすまでに多大な労力と時間を割いています。
連絡の際は、これまでかけてくれた労力や、時間へのお礼を必ず伝えるようにしてください。
担当者が不在の場合や、連絡をメールに限っている場合は、メールで伝えるようにします。

内定を辞退する人がでることは、企業もあらかじめ承知しています。
しっかりマナーを守れば、怒られることはありません。感謝の気持ちを胸に、安心して連絡しましょう。

 

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