2024.02.19

「精進してまいります」とは?「精進」の意味やビジネスでの使い方を徹底解説!

「精進してまいります」とは?「精進」の意味やビジネスでの使い方を徹底解説!

言葉の意味を理解せずに雰囲気で「精進してまいります」と使っていませんか?
また、「精進してまいります」と後輩やメンバーに言われた際の返答に困っていませんか?

本記事では、「精進」という言葉の読み方、意味、ビジネスシーンでの使い方、さらには「精進する」の言い換え表現について紹介しています。他にも「精進」と「邁進」の違い、そして「精進してまいります」と言われた際の適切な返答方法も詳しく解説しています。

ビジネスシーンで使い方に迷っている人や、受け答えに困っている人必見です。

「精進」の読み方・意味

「精進」の正しい読み方、語句の意味について解説していきます。

「精進」の読み方

「精進」は「しょうじん」と読みます。

「精進」の意味

「精進」には4つの意味があります。

【「精進」の意味】

  • 1. 雑念を去り、仏道修行に専心すること。
  • 2. 一定の期間行いを慎み身を清めること。
  • 3. 肉食を断って菜食をすること。
  • 4. 一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。

(参考:デジタル大辞泉

「精進」という言葉は実は仏教用語です。「雑念を取り除き、心身を清らかに保ちながら、一つの目的や目標に向かって熱心に努力する」という意味が込められています。

肉食を避け身を慎むことから、精神的な浄化や自己研鑽への意欲を促すこの概念は、ビジネスや日常生活においても、目標に対する一途な姿勢や自己改善への取り組みを象徴しています。

ビジネスシーンで使える「精進する」の言い回し

「精進する」という表現を使う際には、状況や相手に応じた言葉遣いや言い回しを選ぶことが大切です。

【「精進する」の敬語表現】

  • 精進します
  • 精進いたします
  • 精進してまいります
  • 精進していく所存です

「精進します」は比較的カジュアルな表現ですが、「精進いたします」や「精進してまいります」といった表現はより丁寧です。

「精進」を使うシーンと例文

「精進」という言葉は、前向きで努力を重ねる姿勢を表現するのに適しています。ビジネスや公式の文脈では、謙虚さと同時に自己成長への意志を示す際に効果的です。

目標達成に向けた努力を表明するとき

何か新しいプロジェクトや目標に取り組む際、その達成に向けて一生懸命努力することを表明する場合。

【例文】
「新しいプロジェクトに取り組むにあたり、一層の精進を重ねてまいる所存です。」

成長や改善への意欲を示すとき

自己のスキルや知識を高めるための努力や、過去のミスから学び改善する意向を示す場合。

【例文】
「今回の反省を踏まえ、今後はより一層精進してまいります。」

公式な挨拶やお礼、お詫びの結びの言葉

挨拶文、年賀状、メールの締めくくりなど、敬意を表す場面で使用されることがあります。

【挨拶文での「精進」の使用例】
「皆様と一緒に働けることを心より嬉しく思います。皆様の期待に応えるべく、日々精進してまいります、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。」
【年賀状での「精進」の使用例】
「昨年は大変お世話になりました。本年も精進してまいりますので、変わらぬご指導を賜りますようお願い申し上げます。」

「毎々格別なお引き立てに預かり厚く御礼申し上げます。皆様のご期待に応えるべく本年も精進していく所存です。変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。」
【メールの締めくくりでの「精進」の使用例】
「この度は素晴らしい機会をいただき、誠にありがとうございました。今後も精進してまいりますので、引き続きご支援をお願い致します。」

「このたびはご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。反省を踏まえ、精進してまいりますので、今後ともご指導いただけますと幸いです。」

就職活動やキャリア開発で意欲を示すとき

面接や自己紹介で、これからの成長意欲や努力をアピールする文脈で使われることもあります。

【例文】
「私はこれまでの学生生活を通じて、専門知識と実践的なスキルを磨いてまいりました。今後も社会人としてさらに成長するために、日々精進していく所存です。」

「これまでのご指導に深く感謝しております。ご教示いただいたことを生かし、引き続きキャリア形成に精進いたします。」

「精進」を使う場合のポイント

以下のポイントを意識し「精進」という言葉を適切に使いましょう。相手に対する敬意や自己の姿勢を正しく伝えることができます。

「精進する」は自分を主語にして使う言葉

「精進する」という表現は、自己改善や自己啓発の意志を表現する際に使われる言葉です。自分の行動や姿勢を示す場合に使います。

目上の方が目下の人に「精進します」とは言わない

目上の人から目下の人に使う「精進」

通常、目上の人が目下の人に対して「精進します」と言うことはありません。なぜなら、「精進する」という言葉には謙虚さや、自己を改善するという意志が含まれているからです。目上の人がこの表現を使うと、謙遜と受け取られる可能性があります。

目上の方が目下の人に対して「精進」と使う場合は、「精進してください」と期待や励ましの形で使うのが適切です。

目下の人から目上の人に使う「精進」

目下の人が目上の人に対して「精進されている」「ご精進なさってください」「ご精進をお祈りいたします」などの言い方は避けた方がよいです。

これらの表現は、相手の努力や成長を促すかのような意味合いや、相手の努力や成長を評価する立場に自分がいるかのような印象を与えかねません。日本のビジネス文化や敬語の使い方の観点からは、目上の人に対して使用するのは不適切とされます。

「精進する」の言い換え表現

「精進する」と同じまたは似た意味を持つ類語や言い換え表現をいくつか紹介します。以下の表現は、一生懸命に何かに取り組むという「精進する」という意味合いを伝える際に使用できます。

【「精進する」の言い換え表現】

  • 頑張る
  • 努力する
  • 励む
  • 尽力する
  • 勉強する
  • 工夫する
  • 努める
  • 精力を尽くす
  • 努力を重ねる
  • 励行する(れいこうする)
  • 努力を惜しまない

さまざまな表現がありますが、状況や文脈によって、最も適した言葉を選びましょう。特にビジネス環境では、フォーマルな文脈に適した言葉を選ぶことが求められます。「励む」「尽力する」や「努める」はよりフォーマルな場面に適している表現です。

「精進」と「邁進(まいしん)」の違い

「精進(しょうじん)」と「邁進(まいしん)」は似たような意味合いを持つ言葉ですが、そのニュアンスや使用シーンには違いがあります。

【邁進(まいしん)の意味】 (参考:デジタル大辞泉

  • 恐れることなく突き進むこと。

【例文】
「難局を乗り越え、私たちは目標達成に向けて邁進しています。」
「この経験で得たスキルを発揮し、新しい部署でも邁進してまいります。」

「精進」は個人の内面的な努力や自己改善に重点を置いていますが、「邁進」は恐れず突き進むことを意味しています。「邁進」は外向きの目標達成や進行に焦点を当てた言葉と言ってもいいかもしれません。

どちらも継続的な努力や進歩を意味しますが、使われ方や文脈が異なります。

「精進してまいります」と言われた時の返答例

「精進してまいります」と言われた時の返答例

「精進してまいります」の言葉は、成長や努力への決意を示すものです。このような前向きな姿勢に対して応援の気持ちや支援の気持ちを表現することで、関係をさらに深めることがでるでしょう。

以下では、さまざまなシチュエーションにおいて「精進してまいります」と言われた際の返答例をご紹介します。

【「精進してまいります」と言われた時の返答例】
「そのような前向きな姿勢、大変素晴らしいと思います。引き続き応援しています。」

「精進されるとのこと、心強く思います。どうぞ頑張ってください。」

「大いに期待しています。何かお手伝いできることがあれば、遠慮なく言ってくださいね。」

「精進するとのこと、素晴らしい心構えですね。成功をお祈りしています。」

「ご自身の成長のために精進されるのですね。その努力が実を結ぶことを願っています。」

「素晴らしい決意ですね。その情熱が実を結ぶことを心から願っています。」

「あなたの精進にはいつも感心させられます。今後の進展が楽しみです。」

「ご精進の決意、大変励みになります。一緒に頑張りましょう。」

「そう言っていただけると、私も励まされます。共に成長していきましょう。」

「あなたの持ち前の努力は素晴らしいです。いつも応援していますよ。」

まとめ

  • 「精進」は「しょうじん」と読む
  • 精進には4つの意味があり、ビジネスや日常生活では「一つのことに精神を集中して励むこと。一生懸命に努力すること。」の意味で使われる
  • 「精進します」は比較的カジュアルな表現だが、「精進いたします」や「精進してまいります」といった表現はより丁寧
  • 精進は「努力表明」「成長や改善意欲」「公式な挨拶やお礼」「お詫び」「就職活動」などのシーンで使う
  • 「精進する」は自分を主語にして使う言葉。相手に使う場合は立場や状況に注意。
  • 「精進する」の言い換え表現には「頑張る」「励む」などがある
  • 「精進」は個人の努力や自己改善に重点を置いているが、「邁進」は恐れず突き進むことを意味する
  • 「精進してまいります」と言われた際は、前向きな姿勢に対して応援の気持ちや支援の気持ちを表現すると良い

本記事では「精進」という言葉の読み方、意味、そしてビジネスシーンでの使い方について詳しく解説しました。「精進」は目標達成の努力を示す場面や、公式な挨拶、お詫び、お礼の言葉として使えます。

使い方のポイントは「精進する」は自分を主語に使う言葉である点です。立場や状況を誤ると失礼にあたる可能性もあるので注意しましょう。

また、ビジネスの場でチームメンバーや後輩などから「精進してまいります」と言われた際にスマートな返答ができるよう、返答例も併せてご活用ください。

この記事を通じて、「精進」という言葉の意味や使い方を理解し、ビジネスや日常生活でのコミュニケーションに役立てていただければ幸いです。


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