GLIM SPANKY インタビュー - 激的アルバイトーーク!│求人情報ならアルバイト・パートのバイトル

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GLIM SPANKY インタビュー - 激的アルバイトーーク!

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日本最大級のアルバイト求人情報サイト“バイトル”とSkream!による“激的アルバイトーーク!”。今回のゲストは、11月21日に4thアルバム『LOOKING FOR THE MAGIC』をリリースするGLIM SPANKY。60年代や70年代のプリミティヴなロックの魅力を現代に蘇らせ、且つ懐古主義的なものでなく、普遍的でポップでモードで、心の機微に訴えるGLIM SPANKYのロック・ミュージックは、作品ごとにスケールを増している。カルチャーへの造詣も深く、アートワークからファッションへのこだわりや、自身で創意工夫を凝らした音楽表現は、まさに老若男女の心を掴んでいるが、そんなふたりはどんな学生時代を過ごし、どんなアルバイト経験をしてきたのかを訊いた。また今回、GLIM SPANKYにインタビューをするドリームバイト企画で選ばれた大学生、平松陽和さんもSkream!編集部員として取材に参加。ファンの代表として濃い話を引き出してもらった。

GLIM SPANKY

Profile

メンバー:松尾 レミ(Vo/Gt) 亀本 寛貴(Gt)

-ふたりが最初にやったアルバイトはなんでしたか。

亀本僕はマクドナルドです。高校に入ったらバイトをやろうと思っていて、たしか夏休みからやってよかったんだよね?

松尾そうだったかな。

亀本そこから、ずっとマック(マクドナルド)でやってました。高校3年生までやって。大学に入ってからも、その大学のある場所のマックでやってました。その大学は1年で辞めて上京をして、別の大学に入り直したんですけど、そこからもマックでやってましたね。ちょっと違うバイトもやりたいなと思ってホームセンターで半年くらい働いたんですけど、やっぱりマックがいいやと思って(笑)。それから、22、23歳くらいまでマックで働いてました。

松尾私は初めてのバイトが高校1年生のときで、地元のスーパーでレジや品出しとかをしていました。そこは高校卒業までやって。大学に入ってからは鉄板焼きのお店でやっていました。

-亀本さんはずっとマクドナルドだったんですね。バイトをするなら、マックみたいなところがいいと思っていたんですか。

GLIM SPANKY

亀本特に何も決めていなかったんですけど、時代的にもバイトの定番感っていうのはあったよね、マックって。

松尾ある。

亀本良かったのが、マックって月ごとにシフトのスケジュールを出すんじゃなくて、週ごとにスケジュールを組めるので、助かるんですよね。バンドマンやりながらでも結構、融通が利くので。やりやすかったですね。

松尾私は、スーパーで働いていたときは、シフトに結構入ってましたね。社員さんがひとりしかいなくて、人手が足りてなかったので。大学のときの鉄板焼き屋は、個人店だったので週ごとのシフトで融通が利きましたね。バンドもやっていたので助かりましたし、しかも大学が美術大学でデザイン学科だったので、かなり課題が大変で。だからバイトには週2くらいしか入れなかったんですけど、それでも働かせてくれるところでしたね。

-高校時代のバイト代とかは、バンドの活動費用に結構なっていた感じですか。

亀本そうですね。高校時代はサッカー部だったんですけど、1年生のときはバイト代でスパイクとかを買っていて。あれも欲しい、これも欲しいという感じで10足とか買ってました。1足2万円くらいするんですよ。

松尾たっか!

亀本で、2年生からバンド始めるんですけど、そこからは全部バンドに金を使うから、その1年生のときに買った10足を高校3年間で全部使い切る感じだった(笑)。ちょうど良かったです。

-バンド活動の方がお金かかりそうですよね、機材とかスタジオ代とか。

亀本楽器がまず高いしね。機材もあるし、スタジオ入ったり、ライヴをしたりでいろいろかかりましたね。

松尾私は高校時代は自分の携帯代も払っていて、それ以外のバイト代の使い道はバンドでの活動費用でしたね。

亀本大学に入ってからはバイト代では、ほぼライヴのノルマを払ってた。

当たり前だけど、何かを成功させるにはしんどいことがあるんですよね(亀本)

GLIM SPANKY

松尾当時は、お客さんもいなかったので、すべてノルマでしたね。バンドには、サポートのドラムとベースがいたんですけど、そのふたりは私たちよりも年上で、もっといいバイトをしていたので、ふたりにお金を借りてノルマを払っていたりもしましたし。洋服も好きだったんですけど、古着屋で1着500円とかのものを探しまくって、それを着るっていう感じでした。でもそういうことが好きだったので、苦ではなかったんですよね。

-衣装もそうやって探していたんですね。

松尾そうですね。

亀本1,000円くらいのシャツを買うしかなかったよね。

松尾学生時代は特に、バイト代が少ないなかでいろんな工夫をしていました。今も、衣装は安いものを結構使ってはいるんですけどね(笑)。みなさん、衣装さんとかがいるとめちゃくちゃ高いのを着ていると思うんですけど。自分たちで揃えるときは、ヴィンテージ・ショップとかで探していますね。

-CD買ったり、レコード買ったりということは?

亀本当時は全然できなかったですね。学生時代はまったく買えなくて、逆に今その反動がきてる。

松尾私は実家に大量にレコードやCDがあったので、実家に帰るたびに持ってきて、聴き終わったものは送って、ということをしてましたね。それだけでも全部聴けないくらいの量だったんです。新譜は自分で買って、クラシックなものは実家から持ってきたりしてました。

亀本学生時代は今のようにSpotifyとかがない時代だったからね。今の子たちはいいよね、毎月1,000円くらいで聴き放題でしょ? 古いものも新しいものも聴けて最高だよね。

-松尾さんは芸術大学ですよね? 学校で面白そうなバイトの誘いとかなかったんですか。

亀本ヌード・モデルとかじゃない(笑)?

松尾あぁ、ありましたね。私や友達はやってなかったんですけどね。でも、今ってヌードじゃなくて、バレエのレオタードみたいなのを着ているんですよ。全裸の場合もあるにはあるんですけど、どこの大学も頻繁にはやってなくて。うちの大学も全裸のデッサンはなかったですね。そういうヌード・モデルって日給が高いんですけど、かなりしんどいらしいです。

亀本いくらくらい貰えるんだろう。

松尾3万円ぐらいかな。あとは写真の学科だったらカメラマンのアシスタントとか、デザイン科だったらデザイン事務所のバイトというのもあったんですけど。それこそしんどいので。家にも帰れないし、お風呂にも入れないしという感じになりそうなので、やらなかったですね。

-亀本さんは大学時代もずっとマックですよね。長くやっているといろいろ任されることも多いのではないですか?

亀本途中くらいからはマネージャーになるので給料も上がって。大学3、4年のころは結構深夜に入っていたので、夜勤でマネージャーだと時給が1,250円くらいなんです。それが良かったですね。

-マネージャーは主にどんな仕事があるんですか。

亀本基本的に夜中は少人数なので、その時間のシフト・マネージャーみたいな感じで、特に何をするというのはないんですけど。カウンターの人もいないので、基本僕がカウンターに入って注文を受けつつ、朝の準備をしつつ、記録関係をやったり、お金の管理をしたり、という感じですね。 GLIM SPANKY

-マックって結構マニュアルがきっちりとしていて厳しい印象もありますが、どうですか。

亀本僕はあまり厳しいと思わなかったですけどね。日本中でルールが統一されていて、変なローカル・ルールがないからわかりやすいし、シンプルでいいなっていうのはありました。大学生とか若い人も多いけど、主婦の方もいるので、変にギスギスした環境でもなくて良かったんです。僕が働いていた店舗はそうでしたね。僕が感じてなかっただけかもしれないですけど。

松尾感じてなさそう(笑)。

亀本でも、たぶんなかったと思うな。だって仕事が終わってから(バイトの人と)よく飲みに行ったりしてたもん。

-今でも繋がっている人もいるんですか。

亀本ライヴに来てくれたりする子はいますね。あとはTwitterとかInstagramをフォローし合っているくらいですけど。

-松尾さんが大学時代にバイトしていたところは、個人のお店で融通が利いていてということですが、良くしてもらっていた感じですか。

松尾そうですね。みんなすごい仲が良くて、誕生日会とかをめっちゃやる感じのお店でした。ちょっとだけめんどくさい感じもありましたけどね(笑)。

亀本また誕生会か! っていう(笑)。

松尾新しい人が入れば歓迎会とか送別会とかもあって。すごく厳しいところだったんですけど、愛もありましたね。少人数だったからだと思うんですけど、ファミリーみたいな感じになってました。でも、めちゃくちゃ厳しかったです。男の子は怒られるとすぐ辞めていっちゃう子が結構多くて。残るのはだいたい女の子でしたね。

亀本女の子はそんなに怒られないからじゃないの?

松尾いや、めっちゃ怒られてた。一緒に働いていた子たちは打たれ強い子が多くて(笑)、絶対私は辞めないって子が多かったですね。

亀本松尾さんも怒られたの?

松尾怒られた。例えば盛りつけについてとかもそうだし──

亀本こんなの出せるか! っていう。

松尾そういう厳しさもあるけど、愛がある職場でしたね。今もたまにお店に食べに行きますし。 GLIM SPANKY

亀本僕も行きました。

松尾一緒に働いていた子たちとは今も繋がりがあって、連絡したりとか、ご飯食べに行ったりすることもあります。

-バイト経験で今、何かためになっていることはありますか。

松尾お好み焼きの切り方!

亀本ライヴの打ち上げとかでは、松尾さんに全部やってもらってます。

松尾焼くのは店長しかできない店だったんですけど、切ったり盛りつけしたりはしていたので、そういうのはできますね。

亀本僕はずっと接客だったので、レジの対応の言葉遣いとかは、ある程度身についていると思うんですけど、今あまり必要ないなっていう(笑)。でも接客をやっていて良かったなと思いますね。深夜に働いていると怖い人とか、理不尽なおじさんとかも来るんです(笑)。そういうのには臆さない感じにはなかったかな。でもそれも今はあまりいらないかもしれない。

-(笑)コミュニケーション力は培われそうですけど。亀本さんの場合、もともと高かった感じですか。

亀本やっぱり接客のバイトで自然と上がりますよね、コミュニケーション能力って。新しい子が入ってきたら仲良くしようと思うし、そういうのはどこの世界にもあるじゃないですか。僕はずっとそういうバイトだったので。しかもマックって、基本的に明るい感じが良しとされるじゃないですか。だから、もしかしたらそれで明るくなったのかもしれない。

-高校時代から知る松尾さんから見てどうですか。

松尾結構シャイなイメージはあったかな。大学生になるにつれて元気になっていった感じ。

亀本じゃあ、もしかしたらバイトの影響もあるのかな。

松尾たしかにマックのバイトをやってる人たちは明るい人が多かったですね。

-基本が笑顔ですもんね。学生生活、バンド、バイトをやっていて、これはきついなっていうことはなかったですか。

亀本僕は、バンドをやりたくて全然学校に行かなくなったので、大学を中退しました。当時埼玉にある大学に行っていたんですけど、ライヴやバンド活動で終電がなくなって朝方まで下北沢や渋谷にいて、午前中の授業に行けなくて。で、バンドでお金もいるからとたくさんバイト入れちゃって、学校に行かないっていう。今、音楽でなんとかなっているから良かったですけど、なんとかならなかったらこれは悲惨だったなと思います(笑)。

-そうならないように必死でバンドを頑張ったんじゃないですか。

亀本それはありますね。音楽がダメだったらマジでクズになるから頑張ろうって。親には大学は辞めるなと言われていたんですけど、絶対に辞めるって思っていたんです。だから、音楽でダメだったらヤバいなという気持ちでやってました。

松尾私は大学がとにかく厳しかったので、それがすごくしんどかったですね。バンドでお金がないとか、忙しくてしんどさを感じることはなかったんです。でも大学は、人生で一番くらいしんどかったかもしれない。授業が難しくて。うちの大学は、入学式の次の日から先生がみんなに説教するんですよ。“あなたたちは大学に遊びに来たんじゃないんです。あなたたちはクリエイターの卵だから、今から社会に出たつもりで必死でやれ”って。私は何もしてないのに、全員の前で怒られたりしました(笑)。

亀本“私はデザイナーじゃなくバンドをやるんだから”とは言わなかったの?

松尾でも、バンドのアートワークのデザインとかも自分でやりたかったから、ちゃんと学ばないといけないと思ってやっていたんです。作品作りで寝ずにやることもあるんですけど、それで“しんどいな”とか言ってると、先生が後ろから来て、“そんなことでへこたれるな”って言われるという。大学がすごく厳しかったから、バンドは息抜きにもなったし、楽しかったんですよね。あと、バイトも楽しかったし。 GLIM SPANKY

-では、当時の自分たちのように夢を追い掛けながらバイトをしている人へ、おふたりからメッセージをお願いします。

亀本当たり前だけど、何かを成功させるにはしんどいことがあるんですよね。昨日もちょうどミュージシャンの友達と飲んでいて、“松岡修造さんみたいに熱くてウザい”って言われたんだけど──

松尾言われたんだ(笑)。

亀本楽器を運ぶのが重くてしんどいとか言っている人がいるんですけど、それをやってないと、プロになって人にやってもらったときにありがたみがわからないし。アンプがどれだけ重いかわかってない奴は、いい音出せないだろっていう話をしていたんですよね。それと一緒で、お金を稼ぐのって大変だし、めんどくささも必要じゃないですか。でもそれをわかってないと結局ダメでしょうっていうところがあると思うので。必要な努力だし、労力だなって思うんです。だから、頑張ってくださいっていう気持ちですね。

松尾たしかにそれをしないとわからない痛みとかはあるよね。知っておかなきゃダメだとは言わないけど、知っておくと糧になるなって思いますね。怒られることもそうだし。

亀本怒られないに越したことはないし、親がお金持ちでバイトしなくてもいいなら、それに越したことはないけど、自分でお金を稼ぐ大変さやしんどさをわかって、また表現できることってあると思うから、プラスには絶対になるんじゃないかな。

松尾そうだね。あとは自分で稼いだお金を使う楽しさ(笑)。それは、かなり大きいと思います。

-ではここで、今回ドリームバイトに選ばれた平松さんにバトンタッチしますが、ちなみに平松さんは松尾さんの大学の後輩にあたるそうです。

松尾ほんとですか! 何学部ですか。

平松音楽です、情報音楽を専攻してます。

松尾情報音楽は厳しいですか。

平松はい、厳しいです(笑)。では、よろしくお願いします。今、私は大学4年生で就職活動が終わって、あと少しで大学卒業というところなんですが──

亀本進路は決まったんですか。

平松はい、決まりました。

亀本&松尾おめでとうございます!

平松ありがとうございます。GLIM SPANKYのおふたりは音楽やアートワーク、活動に関わるすべてのことを楽しんでやっている印象があります。私も希望する職場への就職が決まって、楽しんでやりたいんですけど、好きなことが仕事になることで、それを楽しめなくなってしまう瞬間はありますか。

亀本僕らの場合は一応これでお金を稼いでいるけど、“仕事”じゃないじゃん? 音楽っていう創作物を作って発表してるだけなので。それって仕事なの? みたいな感じがあって。

松尾私たちは、結構そういう話をするんです。でも、“しんどい”って言うミュージシャンももちろんいます。

亀本たしかにね。

松尾私の場合は、その仕事が苦しいというよりは、作品の生みの苦しみはありますね。でもそれで音楽が嫌いになったり、楽しくなくなったりというのはないですね。

平松私自身、大学で作品を作ったり発表したりしていたので、その生みの苦しみというのはちょっとわかる感覚があります。松尾さんは、その生みの苦しみに陥ったときに、どういうものがモチベーションとなって乗り越えられていますか。

松尾カッコいいものを作りたい、っていうことかな。自分の欲というか。

亀本ある意味自己満足だよね。

松尾ただ例えば映画とかドラマとかへの書き下ろし曲だと、クライアント仕事じゃない?

亀本ある意味でね。自分の作品でもあるけど。

松尾そう。でも、GLIM SPANKYの場合は本当に幸運なことに、“こういう歌詞にしろ”とか“こういう曲にしろ”と言ってくる人はいないんです。たとえ、“テンポが速い曲を作ってください”とか、“攻撃的な、刺激的な歌詞を書いてください”という要望があったとしても、それを理解したうえで、自分が何を表現できるかで。クライアントの要望にも応えつつ、それを上回るくらい自分の欲が満たされる音楽を作ろうという感覚でやっているので、結局は自分が満足いったかどうかなんですよね。

亀本要するにあまり気にしなくていい仕事なので、そういうストレスっていうのはないんです。そのぶん従業員や社員ではないので、何も生活が保証されていない。例えば今日こうしてレコード会社で取材をしていますけど、レコード会社にとって僕らは従業員ではなくて、CDという作品を作っているアーティストという商品であって。レコード会社は、それが売れなかったら違う商品に取り替えるだけの話で、僕らが売れなかったら僕らが退場するだけなんです。そういうリスクは背負っているけど、だからこそ絶対に自分たちが納得できるものを作りたいという気持ちでやっていますね。

松尾うん。私たちは結構特殊だとも言われます。他のバンドの子と、例えば“書き下ろしとか、大変なこともあるよね”っていう話になったときに、“なんでそんなにしんどそうな顔してないの?”って言われたこともあって。私たちの考えがめちゃくちゃ楽観的なのかもしれないし、特殊なのかもしれないけど、私たち自身いろんな大きなことを言うので、それも逆に自分の糧になっているのかもしれない。“これができないのに、なんであれを言えたのか”って自分でも思うから。 GLIM SPANKY

亀本(サッカーの)本田圭佑選手のスタイルだね。デカいことを言って、自分にプレッシャーをかけて頑張るっていう。ただ、仮に“仕事”をするとしたら、自分はこうだと思うけど求められていることは違う、という葛藤も絶対にあるよね。

松尾絶対あると思う。

亀本僕らもそれはないわけじゃないけど、ほぼない仕事かなという感じです。答えになってないかもしれないけど(笑)。

平松私の周りでも音楽活動をしている子がいて、事務所に入っても、言われたものを作るという感じで窮屈に感じている人もいるので。なので、イメージと違って意外でした。

松尾私たちの事務所はGLIM SPANKYしかいないので。社長とも一対一で言い合える仲だから、特殊なのかもしれないですね。事務所に入るときもめっちゃ言ったんですよ、“やりたいことやらせてもらえなかったら嫌です”、“一緒に、人生を懸けてやってくれる人じゃないと契約しません”って(笑)。それも良かったのかもしれないですね。

亀本たしかにね。他のミュージシャンとかを見ていると、もっとこうした方がいいとか、こういう感じで行けとか言われている人もいると思うんですけど、結局大きな舞台に残っている人って“こいつは何を言っても聞かないな”ってくらい突き抜けていて、他と明らかに違う人が多い気がする。

松尾うん。そういう人が、ちゃんとロックをやり続けられるんだろうなって。

平松ありがとうございます。では次の質問です、先ほど大学生活が大変だというお話もありましたが、おふたりがもし今学生に戻れるとしたらやりたいことはありますか。

亀本大学に戻ったら合コンとかしたいかな。だって、学生時代の方がモテない?

松尾そういう環境があるからね、男女が一緒にいることも多いし。

亀本そういうのをもっと楽しめば良かったと思って。大人になるともっとそういうことがあるのかと思っていたら、意外と──これは僕だけかもしれないですけど、そういう出会いがないんですよ。学生生活でもっと楽しんでおけば良かったなって。そのころは合コンとかくだらないでしょって思っちゃってて。

松尾スカしてたのね。

亀本そうなんだよ~。断らなければ良かったなって思って。この間テレビで、東大を出て今や年商が何億という会社をやっている人が出ていて。億を稼ぐような人はみんな同じことを言っていたんですけど、“奥さんは学生時代に見つけろ”って言っていて。稼ぐようになってしまうと、結局金でしか人が寄ってこないから。

松尾そこまでいっちゃうとね。

亀本大人になると、金持ってる人ってかっこいいんですよ。でも学生時代は、人間性とか、その人自身の魅力でしかないから。ある意味そこで相手の本性が見えるって言ってました。奥さんは学生時代から付き合っていて、事業を始めてどうなるかわからないときも、ずっと信じてくれていたから今も一緒にいられるけど、稼げるようになっちゃうと人を信用できなくなるから。だから将来たくさん稼ぎたいと思っている人は、学生時代に相手を見つけておけって言ってました。だから合コンにもいっぱい行っておいた方がいいっていう話に繋がるんだけどね。

松尾なるほどね(笑)。私は、英語ちゃんとやっておけば良かったというのはあります。あとは、もっといっぱい海外旅行に行きたかったなって。

亀本海外旅行に行くと違うんですか。

松尾度胸もつくしね。友達何人かで行くと、それは楽しいだけだけど、ひとり、ふたりで弾丸の旅に行っておけば良かったっていうのはある。実際に度胸もつきましたしね。音楽をやるときとか、海外のバンドと話すとき、大きな舞台に立つときも、そういうところで蓄積されてきた自分の自信があるからこそ、堂々としていられるのもあるので。そういう経験をもっとしたかったなって思います。当時はなかなかお金がなくてできなかったんですけどね(笑)。あとは、洋服作りも学びたかったのはあります。

平松私は今21歳で、SNSとかでいろいろな人とコミュニケーションが取れる時代を生きていて。結構、対面でコミュニケーションをとるのが希薄だと思うんですが、ネット上ではコミュニケーション過多な感じで。就活中に疲れてしまって、窮屈だなって思ったりもしたんです。就活では大人の方に自分を否定されてしまって、そういうのがいろいろ重なって窮屈だなと思ったときにGLIM SPANKYの音楽を聞いて、特に「大人になったら」(2015年リリースの1stフル・アルバム『SUNRISE JOURNEY』収録曲)を聴いて励みにしていたんです。

松尾嬉しい。ありがとうございます。

平松私だけでなく、GLIM SPANKYの音楽には、何かひとつ強いメッセージがあるというより、曲全体を通して刺さる部分がいくつかあって、それが人によって様々に受け取れるようになっているように思います。歌詞や曲を作るうえで、何か意識していることはありますか。

松尾歌詞については、小学生でもわかる内容だけど、でも文学が好きな人が見たら、マニアックな部分が見えたりとか、素人にも玄人にも刺さる言葉やメロディだったりとか、わかる人にはわかるヒントが散りばめられているというのは、意識していますね。一見して普通の言葉しか並べられてない簡単な歌詞だったとしても、実はわかる人から見たら引っ掛かる。そういうギミックは大事にしていて。私たちがよく“全人類に届く音楽を作りたい”と言っているんですけど。テレビで流れてきたとき、小学生でも歌詞がなんとなく理解できていいなと思えて、人生を積み上げてきた70代の人が聴いたとしたら、また違った角度から見られる言葉。そこはすごく意識するところですね。あとは文学や映画も好きなので、そういうものを読んだり観たりして自分で刺さったところを作品や言葉にしています。

歌詞では、小学生でもなんとなく理解できて、人生を積み上げてきた70代の人が聴いたら、また違った角度から見られる言葉などを意識する(松尾)

GLIM SPANKY

平松同じ曲でも、しんどいときや楽しいとき、そのときの自分の状態によって刺さるものが違う。何度聴いても面白いなっていうのは思っていました。

亀本それは嬉しいよね。いろんな人のいろんな状況で、いろんな捉え方ができる歌詞っていうのはすごく考えてるもん。だから、彼氏に振られたときにしか響かない曲とかはあまり作らないよね。

松尾うん、彼氏に振られたときも響くし、同じ曲でも友達と別れたときにも響くしっていう、いろんな受け取られ方ができる言葉を大事にしますね。でも限定したシチュエーションの曲も作っていい。そこはさじ加減で、アルバムの中でここはめっちゃくちゃマニアックにいこうとか、ここは小学生でもわかるような歌詞にしようとか、そういうのは考えてます。

平松それは聴いていてもすごく伝わります。次の質問です。松尾さんのInstagramでは、例えばデザイナーさんやハンドメイド作家の方の作品など、松尾さんの好きなものを発信していて。それを見て、“これは私も好きかも”っていうものを見つけるのが、とても楽しみなんです。Instagramなどで発信する際は、どんな思いで発信しているんでしょう。

松尾例えばコスメとか服は、純粋に自分が好きで、それをただシェアしようという思いがあるんです。単純にこの商品いいよっていう場合もあるし、でもファッションやヴィンテージの服だったらそれはGLIM SPANKYの表現に繋がることなので。ロックとカルチャーの繋がりを、具体的に見せる方法でもあるというか。例えば、私が好きで着ている服はこういうものですよとか。それが60年代の古着だとしたら、その古着を辿ってみたら60年代のロックのアーティストがこういう服着てるなとか。そういうので繋がっていったりしてて、視覚的にとてもわかりやすいシェアの仕方だと思うので。ファッションや文学とかも含めて知ると、私たちの音楽ももっと面白いし、楽しめますよっていう提案をしていけたらいいなと思ってます。

平松他のバンドの方だと、ライヴをしましたとか、こういう写真を撮りましたというのをSNSであげることが多いと思うんです。松尾さんのような発信をしている人ってなかなか少ないなと。

松尾GLIM SPANKYの場合、ファッションもメイクも自分でやりたいっていう欲があるので、だからこそ発信しているのかもしれないですね。他のバンドとかは、メイクさんや衣装さんとか、ヴィジュアル全体を手掛けるアーティストがいるとかで。すべてにおいてちゃんと作られている場合は、自分が別に何もしなくてもきれいになるからいいけど、私はそこも自分でやりたいって思っちゃうから。余計に発信したいという気持ちでシェアしようとするのかな。あとは単純に、仲間が増えたら嬉しいなっていう。

亀本そうだね。難しいのが、ライヴでカメラマンさんが撮ってくれたかっこいい写真とか上げるじゃないですか。“この機材めっちゃいい!”とか上げても、全然“いいね”を貰えないけど、カメラマンさんがライヴで撮ってくれたカッコつけてギター弾いてるやつは、すげぇ“いいね”がつくんだよね……。

松尾まぁ、機材とかはニッチなところだからね(笑)。

平松私は音楽をやっているので、機材などもとても興味があります。ギタリストを目指している友達にも、亀本さんがインスタ(Instagram)でギターを弾いているものを見せると、面白いねって見てくれるので(笑)。SNSでも参考にしやすいポストが多いのは、とてもありがたいです。

亀本それなら良かった(笑)。

松尾そういう人もいますよね。私自身、毎日のようにInstagramをやっているわけではないんですけど、最近いただくファンレターとかメッセージの中には、私がバンドやってるのを知らなかったっていうのもあるんです。

亀本インスタグラマーだと思われたんじゃない!?

松尾なんだと思っていたのかわからないけど(笑)。あとからバンドをやっていることを知ってハマってくれたとかがあるから、そういうのは特殊だな、面白いなって思いますね。

平松質問は以上です。今日はたくさんのお話をどうもありがとうございました。

 

インタビュアー:吉羽 さおり Photo by 石崎 祥子

 

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