Mr.FanTastiC インタビュー - 激的アルバイトーーク!|バイト

日本最大級のアルバイト求人情報サイト“バイトル”とSkream!による“激的アルバイトーーク!”の今回のゲストは、ネット系の歌い手として活躍していたメガテラ・ゼロを中心に2018年6月に結成されたロック・バンド、Mr.FanTastiC。結成からわずか1年でメジャー・デビューを果たし、ますます勢いづいている彼らは、これまでどんなアルバイトを経験し、そしてその経験をどうバンドに生かしているのか、メンバー全員に話を訊いた。また今回は、Mr.FanTastiCにインタビューをするドリームバイトに選ばれた大学生、千 ちづるさんもSkream!編集部員として取材に参加。メンバーに直接質問をぶつけてもらった。

Mr. FanTastiC

Profile

メンバー:メガテラ・ゼロ(Vo) つっくん(Gt) ナナホシ管弦楽団(Gt) ふじゃん(Dr)

-まずは、みなさんが初めて経験したバイトをおひとりずつ教えてください。

メガテラ人に言えるのは……カラオケですね(笑)。知り合いの店長さんが近くでカラオケ店をやっていて、そこでずっと働かせてもらっていて。終わったあととかにはもう歌いまくりですよ。助かりましたね(笑)。そんな毎日で幸せでした。

-バイトが今に生かされてますね。

メガテラそうですねー。店長は年齢的に上だったので、一緒に古い曲ばっかり歌って楽しんでいました。

つっくんだから昔の曲とかよく知っているんだね。

メガテラそうそう。それはうちの親の影響とかもあるんですけど、カラオケのバイトのいいところはそこですよ。

-そのころはすでにバンドとかをやっていたんですか?

メガテラそのときはひとりでした。東京で音楽をするためにカラオケでお金を貯めていて……まぁ東京はすぐ出ちゃったんですけどね。

-ナナホシさんはいかがですか?

ナナホシ梅田にあるマック(マクドナルド)で深夜の搬入をやってました。ハッピーセットの在庫を入れるとか。

Mr. FanTastiC

メガテラ地味やなぁー。

一同(笑)

ナナホシ専門学校に行っていたときかな。昼夜が逆転していたので夜にできる仕事をしようと思って深夜(のアルバイト)を選びました。それが最初で最後のバイトですね。

メガテラ次の曲は“ハッピーセット”やな。

-(笑)みなさんはお互いのバイトを知っていたんですか?

メガテラ今日初めて知りましたよ。俺ら音楽以外は興味ないですもん。

ナナホシあんまりそういう話はせんな。

-なるほど。では、ふじゃんさんは?

ふじゃん僕は高校のときにハンバーガー屋さんでキッチンをやっていました。1年くらいやったんですけど、それが初めてのバイトですね。

-奈良出身ですよね? いわゆる普通のハンバーガーチェーンですか?

ふじゃんドムドムハンバーガーです。奈良にたぶん1店舗しかなかったと思います(笑)。クレープとかも売っていて、顔が油でこてこてになるんですよね。

Mr. FanTastiC

つっくんそれでこんな――

一同(笑)

-ドムドムハンバーガーって切り口が変わっていて、例えばお好み焼きバーガーとかありましたよね。

ふじゃん結構攻めてますよね。

-近くにマックとかロッテリアとかなかったんですか?

ふじゃんマクド(マクドナルド)はあったんですけど、高校に通う道中にドムドムハンバーガーがあったので。だから、ドムドムハンバーガー愛があったとかでは全然ないです。

-アルバイトを選ぶときはネットでですか?

ふじゃん駅とかにフリーペーパーがあって、それを見て電話をしてましたね。

メガテラネットはあったんですけど、ガラケーの時代ですね。

-最後につっくんはどうですか?

つっくん僕は奈良の駅前のミスド(ミスタードーナツ)ですね。商店街の中にある店だったので、夏場に店の外に立って、通り過ぎる人に売る仕事をやってました。ミスドで働いているのは女の子が多かったんですけど、女の子を長時間外に立たせるのは良くないだろうということで、真っ先に僕が送り出されてました。

山勘でやるだけでいいっていう世界はないから、そのための経験としてバイトをするのは絶対に大切(メガテラ)

Mr. FanTastiC

メガテラミスタードーナツって、男性は顔面偏差値が高くないと入れないと広島では言われていて。女の子がターゲットだからこそ、店員がカッコ良くないといけないからってことで、じゃあ誰が入れるか勝負しようかって6人くらいで受けて、全員落ちたっていう(笑)。

つっくんそもそも男をあんまり雇ってなかった感じもある。

メガテラでも、ミスタードーナツで働いている人はめっちゃカッコ良かったよ。

-遠回しにつっくんのことを褒めてます?

メガテラ褒めてます褒めてます。この中で一番カッコいいから。広島で一緒にいたらたぶん落ちてるけど(笑)。

-なんでミスタードーナツを受けたんですか? やっぱりイケメンだから(笑)?

つっくんいやいやいや(笑)、普通に甘党なので。キャラクターの顔の形をしているドーナツの、顔がぐちゃぐちゃになっているものとかをまかないでいただいてました。

-お客さんに出せないやつとかですね。働いていくことでお給料以外の部分が貰えるっていう意味では、カラオケで歌えることもある意味まかないみたいなものですよね。深夜のマクドナルドの搬入ではまかないとかありました?

ナナホシ社員割みたいなのはありましたね。

メガテラ社員割だとうちのバイト先が一番豪華だったかもしれないです。カラオケがタダ、温泉もタダ、映画もタダで。広島の地域で一番大きいグループだったみたいです。ほぼ全部自由で最高やったな。同じ映画7回観たもん。

ナナホシそれで映画が好きなの?

メガテラそう。

-じゃあ、すべてがカラオケから――

メガテラもうルーツみたいなものですね。

Mr. FanTastiC

-カラオケがルーツでいいんですか(笑)?

メガテラいや! MR.BIGで(笑)!

-みなさんMR.BIGが好きでバンドを組んだんですよね。カラオケでもMR.BIGを?

メガテラそのときは歌ってなかったですね。あの頃は歌えるほどの技術がなくて。頑張って必死にSEAMOさんとか清水翔太さん、湘南乃風さんとか。

-邦楽だったんですね。

メガテラそうですね。洋楽を歌いたかったんですけど、歌えないから日本語を歌ってました。

-メガテラさんは他のバイトもやっていたんですか?

メガテラカラオケ以外では結構大変なバイトをしてましたね。生きるのに必死でしたから。

つっくんあんまり詳しくは知らないですけど、雪を食ってたみたいな話を聞きました。

メガテラ東京で雪が降ったときに食べ物がなくてしょうがないから雪を食うかぁって。雪を食べているときにホームレスの人と仲良くなって、家で風呂に入れてあげて一緒に冬を乗り越えたっていう。

-なんだか1曲書けそうですね。

メガテラいやぁー、その曲はいらないです(笑)。

-(笑)つっくんは、他のバイト経験はありましたか?

つっくん僕はミスドのあとに大阪でテレアポをやってましたね。光回線を売ってました。テレアポはバンドマンあるあるですよね。最近対バンしているバンドもそこで出会って仲良くなったとかありました。でも、営業なのでノルマとかがつらくてやめましたね。

Mr. FanTastiC

-テレアポだと相手も顔が見えないから、わぁーって言われて電話を切られるとかありますよね。

つっくんそうですね。奥様といい感じに話をしていたら、ご主人が“貸せ”って出てきて怒鳴り散らされるとかありました。

-契約が取れると給料が上がっていくんですか?

つっくん上がりますね。時給もあるんですけど、歩合で上がっていくみたいな。

メガテラもとが高そう。

つっくん1,400円くらい。時給がいいのでバンドマンとかにはいいかもしれないですね。

メガテラドムドム(ドムドムハンバーガー)は絶対680円とかやろ?

ふじゃんまさにそう。

一同(笑)

つっくん当時の奈良の最低賃金やろ? テレアポの半分以下やん。

メガテラテレアポは最高どのくらい稼いだの?

つっくん精神的につらかったので、3連勤しないっていう自分のルールがあって。だから全然稼ぎになってないんですけど、それでも18万くらいにはなってましたね。まぁでも心が病むので。

メガテラ1日何時間?

つっくん9時間くらい。休憩は、仲のいいバンドマンが出勤しているときはいいんですけど、将来はアパレル関係の仕事がしたいっていう人が多かったので、話が合わなくて。アメ村(アメリカ村)のあたりの職場だったので、バキバキのアメ村の民みたいな人がいっぱいいましたね。

-アメ村は音楽とファッションの2本の筋がありますもんね。

つっくんそうですね。すごく丁寧に電話をしている部長がドレッドなんですよ(笑)。いかつい人が多くて怖かったですね。

メガテラ(ふじゃんに向けて)いかつい人は?

Mr. FanTastiC

ふじゃんいかつい人は……僕?

一同(笑)

ふじゃんいかつい人で言うと、イベントの設営スタッフもやっていたんです。京セラドームでイベントの搬入をやっていて、そこでガテン系の兄ちゃんたちと一緒に働いて、始発で帰されるみたいな。

メガテラ俺も設営スタッフをやってた。想像以上にすごい人らばっかりだよね。筋肉とかすごくて、片手に40キロの重りを2個持つとか。俺も昔はそれをやってました。1個30キロくらいのテントを2個とか担いで走るんですよ。一番わけがわからなかったのは、野外の会場の手前で車が止まって、そこから走ってその車を運ぶっていう。運転手席に一番のお偉いさんが乗って、“頑張れもうちょっといけるぞー!”って。

一同(笑)

メガテラ車を持っていったあと、最後に80キロのものを搬入して。それが一番嫌でしたね。

-それをやろうと思ったのはやはり給料がいいから?

メガテラ全然給料が違いますもんね。

ふじゃんでも、きつくてやめましたね。奈良の平城遷都1,300年で、交通整理とか駐車場の案内をやっていたんですよ。そうしたら向こうのほうで黒い雨雲が来ていて、“ヤバい、こっちに来るかもな”って思っていたら、案の定雨が降ってきて。運動会でやるようなテントに避難したんですけど、風もヤバいし、あのあたりは盆地なので、どこに雷が落ちるかもわからないんですよ。雷がめっちゃ怖くて……。ストロボとかもちょっと(笑)。怖くなって屋内のトイレに逃げたんですけど、バコーン! ってめっちゃ近くで雷が落ちる音がして“あ、みんな死んだ”みたいに思って。あとで聞いたら、その雷が落ちる音でみんな逃げたらしいです(笑)。それで、もうやめようと。

-台風は大変ですよね。ちょうど今日(※取材日は8月16日)は“SUMMER SONIC 2019”じゃないですか? 大阪会場は昨日の台風でステージが設営できなくて、今もキャンセルが続いているみたいで。

メガテラうわぁーきついっすね。言ってくれたら俺らが出たのに。その間ずっとライヴをやったのにね。

ナナホシ別にステージとかなくてもね。

-イベンターがこれを見るかもしれないですもんね。

つっくん“設営できなかったらあいつらを呼べばいいか”って。

メガテラ設営もするしね。

一同(笑)

-すでに話も出ていましたけど、アルバイトをしたなかで学んだこととか、意外と役に立っていることって他にありました?

メガテラそこで我慢していたものは全部出ている感じですよね。したくないことをしながら生きていかないといけない状況の中で、今はしたいことを好き放題できるってなったら、全部ワクワクしてますから。一瞬の我慢は大切かなって思います。

曲を作っているときも、“あ、そういうのここに入れてくるん!”みたいなワクワク感がある(つっくん)

Mr. FanTastiC

つっくんテレアポのあとはスタジオで働いていて、今も社員として働いているんですけど、そこで楽器のメンテナンスとかは学べました。ギター以外のこと、例えばヴォーカル・マイクの上手い使い方とか、ドラムのチューニングとか、それとレコーディング・エンジニアもそこでやらせてもらっていて。僕らのCDは全部自前でレコーディングをやっているので、めちゃくちゃ生かされてますね。

-それ、すごく助かりますね。

つっくんこれもまかないですよ(笑)。

メガテラこのバンドは、みんな個人で録れるんですよ。

つっくんドラムだけはスタジオで録らないといけないので、“ここはこう叩いてみよう”とかディスカッションしてね。

ふじゃんメンバーなので変な気遣いをしなくていいから楽だよね。

つっくん本当にメンバーだけで録っています。和気あいあいと。

-今のバンドって自分たちの演奏とか作詞作曲だけではなくて、プラスアルファの部分を求められていますよね。

メガテラそうですね。デザインはこの人(ナナホシ)ができるので、そういうのは助けられました。イベントを組める人もいるので、ライヴに関してとか音楽に関してとかは全部自分たちでできますね。

-みなさんアルバイトの経験が生きてますね。ナナホシさんの搬入はあまり生きていない感じですか?

ナナホシバイトをしているときに、“こんなん嫌やなぁ”と思ってやめたんです。そこから2年くらいバイトせずにギリギリでやっていて。でも、それがなかったら音楽で食べてなかったかもしれないですね。そういう意味ではやめて良かったのかなと。

つっくんその間はどうしてたの? 仕送り?

ナナホシBGMを作るとか。完パケして2万円とかで。

-アルバイトというより個人事業主。

ふじゃんだから確定申告とかでは大先輩ですね(笑)。

Mr. FanTastiC

ナナホシそのときはCDのプレスの発注とかも全部やって。

つっくん作曲から、デザイン、納品まで全部やってたんやろ? すごいな。

-ジャケットのデザインは自分たちではないですよね?

メガテラ最初のアルバムだけは自分たちでやっていましたね。

つっくんマジの自主です(笑)。

-グッズとかは?

メガテラグッズはポニーキャニオンがやってくれていて。センスがないので、あれは俺らじゃできないですね。

つっくん音楽以外は苦手です(笑)。

メガテラセンスはないのにこだわりが強いので、ちょうどいいのがなかなかできなかったんですけど、そこをポニーキャニオンが全部やってくれていて。

-それは一緒にやっている意味がありますね。では、バイトをしながら夢に向かっている学生さんたちにアドバイスなどはありますか?

メガテラ何よりもお金が一番大事。好きなものを食べたかったらお金がないとダメ、遊びにいきたくてもお金がないとダメ。そのためにお金は大事やから、稼げるときにしっかり稼いで遊んでください。あとは、何か自分で稼ぎたいってなるまでに自分で仕組みを知っておかないと。山勘でやるだけでいいっていう世界はないですから、そのための経験としてバイトをするのは絶対に大切ですよね。絶対に関係ない仕事じゃなければ、経験のためになんでもやっていいと思いますよ。

-全然関係なさそうに見えても生きてますもんね。

ふじゃんバイトのメリットって、あまり時間に縛られないことで。そのメリットをしっかり使って叶えたいことをしたらいいんじゃないかなと思いますね。

ナナホシただ、夜勤は身体のバランスを崩さないように気をつけたほうがいい。何をするにしても健康第一。

つっくんなんの仕事でも真面目にやっていれば自分の人生に生かせる何かが得られると思うんです。言葉使いとか、人への思いやりとか、学校だけだとわからないことに気づく練習になるんじゃないかなと。一生懸命やるっていうのは大事かなって思いますしね。

-ではここからはドリームバイトの千さんにバトンタッチします。

千と申します。緊張しているので何を言い出すかわからないんですけど、よろしくお願いします。

メガテラヤバいときは止めます(笑)。

私は、聴いていて思わず身体を揺らしてしまうようなMr.FanTastiCの曲が大好きで、マイブームは「Liar,Liar」(2019年6月リリースの1stシングル『絶走』収録曲)です。みなさんの中で、これは優勝だっていうようなMr.FanTastiCの曲はなんですか?

Mr. FanTastiC

メガテラ全部好きですけど、「バースデーバースデー」(2019年6月リリースの1stアルバム『START DASH TURBO』収録曲)っていう誕生日を祝う曲があって、あれが一番好きですね。

私も好きです。いつもライヴで観ていて私も祝ってほしいなって。4月4日が誕生日なんです。

メガテラそんな不吉なときに生まれたの?

一同(笑)

ナナホシちゃんと祝ったれよ(笑)。

幸せの4なんで(笑)。

メガテラなるほど! 他の曲はある?

つっくん難しいけど、思い入れのある曲は「ベストアンサー」(『START DASH TURBO』収録曲)かな。僕が最初に作った曲なので。

メガテラあれが始まりですもんね。バンドを結成しようって作ってくれて。

つっくん“バンドを結成しました”、ドンって発表した曲なので、あそこから始まったっていう思い入れが強いです。

ナナホシ俺も「ベストアンサー」かな。熱が入っちゃう曲で。

メガテラライヴでどんどん気持ち良くなっていくんですよ。

ふじゃん「ベストアンサー」のイントロで、つっくんにピンスポが当たったときの後ろ姿にグッと来ますね。あと「Envy & Clap」っていう曲があるんですけど、その曲ではお客さんも見えて、メガテラさんの後ろ姿も見えてっていうのが気持ちいいです。

メガテラ曲もどんどんできていくので、ライヴで楽しい曲が一番になっていくと思うんです。最初に作った曲が強いのでそこに勝てるように頑張っていかないとなと。

いつもファンはライヴで踊るとかしてライヴを楽しんでいると思うんですけど、みなさんはどんな気持ちや思いでライヴをしたり、曲を作ったりなさっていますか?

つっくん“こんなんおもろいんちゃうん”とか?

メガテラまずは自分たちとして、とにかくカッコいい、楽しい曲としか考えていないんですよね。あとからお客さんを入れて楽しんでいくことを考えてます。最初から最後まで自己満足のわがままなんですよ。

つっくん曲とかを作っているときも、“あ、そういうのここに入れてくるん!”みたいなワクワク感があって。ふたり(ナナホシ、つっくん)でデモを作って投げると歌が乗って返ってきて、“あ、ここでそういう歌い回し!”とか、ドラムのレコーディングをするときに“そこでそのフィルを入れるんや!”とかね。

メガテラ俺らの曲は“マインクラフト”よね。いつまでも遊んで作っていく。

つっくん曲ができあがって“よし、これで”じゃなくて、そこにどんどんくっつけて作っていくような。ライヴごとにも変わっていくもんな。

みなさんが心の底から楽しんでいるからこそファンも楽しめるんだなって思いました。話は変わるんですが、私は今学生で、将来に向けての勉強とか部活動とかを頑張っているんですけど、そのなかでこうしておけば良かったなって後悔することとか、失敗したなって思うこととかがあるんです。そうして次のタイミングで、前のことを思い出してうまくできないことがあるんですけど、みなさんはどうやって失敗や後悔に向き合って乗り越えていますか?

メガテラ失敗してから考えてますね(笑)。失敗するのって楽しいですよ。どんなんでも結果良ければすべて良しの世界です。いくらでも恋愛で振られて、いくらでもバイトで怒られてクビになって、今好きなことがやれれば全部武勇伝ですもん。

Mr. FanTastiC

前向きに捉えるって感じですか?

メガテラそのときは前向きではないですよ。“死にたい……”くらい(笑)。好きじゃないことで失敗して楽しめるようになったら、好きなことで失敗したら余裕で次に生かせますよ。これやったからこれをやろうって。失敗はするもんですよ。

つっくんナナホシは毎回弦が切れて失敗してるし。

メガテラまだ万全の状態でライヴできてないよね(笑)。ストラップが取れてガムテープで補強するか、ギターの弦が切れた状態でライヴの最後を迎えるか――

ナナホシ自分の曲の尺の構成をミスるとか、指が切れて血まみれになるとか(笑)。僕も勉強している最中です。

ふじゃん失敗はするもんやと思うので、絶対思い通りにはいかないって心の片隅には置いてます。あと、本番では不安とか緊張感とかあると思うんですけど、緊張しすぎたらいいパフォーマンスはできないし、緊張がないとたるんじゃうので、ある程度は緊張していないと集中できないから、そういうのは大事にしてますね。

つっくん俺は根っからのポジティヴ人間なので、ミスってもそれを楽しむというか。それをいい方向に考えるとか、“今日できることはやった”って言えるように頑張ろうかなっていう感じです。

今後のために意識していこうと思います。次の質問ですが、みなさんはどんな学生生活を過ごしていましたか?

メガテラ小学校から高校までサッカーをしていたんですけど、サッカーが大っ嫌いでした。そのときキャプテンだったやつに、“友達ができるよ”って言われてサッカーを始めたんですよ。そうしたらサングラスに革靴でスーツを着ている監督がいて、その監督が“やるんだったらてっぺん目指そう”とかって言うんですけど、“いや、友達が欲しいだけやねん”って(笑)。

一同(笑)

メガテラずーっとバチバチでやらされていましたね。小学校だけで終えて“中学校になったらサッカーはやらん”って思っていたんですけど、熱が入ったのか中学校、高校までその監督が来たんです。もう本当にサッカーがやりたくなくて、“音楽がやりたい”って高校3年生の試合の途中で帰りました。スポーツ推薦で高校に入ったので、このままじゃ退学かなって思っていたんですけど、柔道部の先生が面白がってくれて、“柔道部入れよ。名前だけ置いといてやるよ”って。1、2時間目が終わったあとは部活なんですけど、ずっと筋トレして、午後になったら帰って遊びにいってました。

楽しそうですね。

メガテラ今のほうが遥かに楽しいですよ。学生は学生でできることが決まってますから。でも集団行動とかはめっちゃ大切ですね。そこで人間関係とか上下関係とかの大切さを学びました。学校ってそういうのを一番学ばないといけないんだなと。

ナナホシ僕は登山部でしたね。山って集団の時間もあるけど、登っている間は誰も喋らないから、頭の中で考える時間がずっとあるんですよ。それが結構好きやって。登り切るまでめちゃくちゃしんどいけど、登ったあとの達成感もあるから続けられていたみたいな。

どんなことを考えながら登るんですか?

ナナホシギターを始めて家で曲を作っていた頃だったので、“どんな曲にしようかな”って。みんなといるけど、自分の世界のことを考えて、登り切ったらみんなとの世界に戻ってくるみたいな、そういう時間でしたね。

ふじゃん僕は中学と高校でバレーボールをやってました。

つっくんモヒカンでやってたの? 高校のときモヒカンだったんですよ。

ふじゃんいやいや、高校では1年間だけバレーボールをやっていたんですよ。で、そこからモヒカン。

メガテラ校則的に大丈夫なの?

ふじゃんずっとカチューシャしてました。ビーチバレーを1年間やっていて、奈良県に(全国大会の)出場枠がふたつあるんですよ。で、出場校が2校(笑)。しかも、もう1校には中学のときに一緒バレーボールをやっていた同級生がいて、本番はなあなあな感じで(笑)。そのまま全国大会に行って、沖縄の人たちにボコボコにされる。

一同(笑)

つっくん僕は、中学時代は柔道部でキャプテンをやっていて、高校では軽音部でしたね。柔道部も、地区に2校しかなかったから絶対に上がれるっていう感じで。もう1校は全国で名を馳せているやつがいる学校だったので、僕らは毎回負けてるんですけど、負けているのに表彰されるっていう……屈辱的でしたね(笑)。軽音部からはギターしか弾いてなかったです。なぜか早く学校に行って、教室でギターを弾くっていうことをやってました。

すごく楽しそうな学生生活だと思いました。みなさん関西周辺の出身やと思うんですけど、自分の地元の自慢とか、地元に来たらここに行ってほしいみたいなところってありますか?

メガテラ広島には絶対に来ないほうがいいですよ。

一同(笑)

Mr. FanTastiC

ふじゃん牡蠣があるじゃないですか。

メガテラ牡蠣は3個食べたら当たるんですもん(笑)。広島は広島の人しか楽しめないと思います。じゃないと“怖かった”とか“絡まれた”とかってなります。地元の人らはだいたい知り合いなので、一瞬絡まれても“お! お前か!”みたいに楽しいんですけど、他の人からしたらびっくりですよ、本当に。

つっくん前に尾道に行ったけど、すごくいいところだったよ。

メガテラ昼でしょそれ?

つっくん昼。

メガテラ夜はあかんよ(笑)。大阪がいい(笑)。

ナナホシ僕は滋賀なんですけど、“イナズマロック フェス”とか、あと琵琶湖かな。琵琶湖を自転車で一周するとか。アウトドアが多いですね。治安はいいですよ。でも、北のほうにヤンキーが多い。

メガテラどこでもおるよね。

大阪もいますよね。

メガテラ大阪もいますけど、絶対広島よりはみんな優しい(笑)。こっちはいったん口論があるでしょ? あっちは肩がぶつかったらまず屋上で喧嘩しよんの(笑)。

つっくん言葉のやりとりがないんだ(笑)。奈良は?

ふじゃん奈良ってなんもないですよ。

大学が奈良なんです。

ふじゃんあ、そうなんですね。何かあるかな?

鹿が歩いているくらいですよね。でも、鹿が歩いているのって奈良市の一部だけですよね。

ふじゃんあとは自然? 神話とか歴史のことを調べると面白いですね。

メガテラ奈良で好きなのは“まりお流ラーメン”やな。汁の油が多すぎて、箸を刺したら箸が倒れない(笑)。ふた口食べたら、まだお腹は空いているのに脳が“油はやめて”ってストップする(笑)。あのラーメン大好き。絶対食べ切れないけど。

ふじゃん奈良は……歴史です。

ナナホシ全部無視した(笑)。

つっくん俺の地元は京都って言ってもほぼ奈良なので。強いて言えば和同開珎っていう古代のお金が出土した地域らしくて、それの展示の博物館があります。

ナナホシ歴史やないか(笑)。

つっくんあのへんはもう歴史くらいしか売りがない感じが……でもたまに田舎のほうに行くと星と空気がきれい。

では大阪のここが好きとかはありますか?

メガテラとにかく人間の活気があるっていうか、そういう人に出会うのが多いからこそ、何かをするのに力が湧いていいですよね。

本日はありがとうございました。

インタビュアー:村岡 俊介(DJムラオカ) Photo by ポチりさ

 

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