2020.08.17

1年以上、仕事にブランクのある人が転職で注意するべきポイントとは

1年以上、仕事にブランクのある人が
転職で注意するべきポイントとは

1年以上、仕事にブランクのある人が転職で注意するべきポイントとは

転職を考えているものの、1年以上のブランク期間があって躊躇する人も少なくないようです。
面接で詳しく聞かれたらどのように答えたら良いのかと悩んでいる人もいるでしょう。
しかし、ブランクが原因で転職できないわけではありません。
この記事では、仕事にブランクのある方が転職活動をする際に注意するポイントを紹介します。

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ブランク(空白期間)は転職で不利?

ブランク期間の転職イメージ
ブランク期間は転職にどのような影響があるのでしょうか。

ブランク期間は長いほど不利?

ブランク期間が長いほど、その間は何をしていたか疑問視されるので、ブランクがない人と比べると転職は不利になりやすいと言えます。

企業としてもブランク期間は不安要素になりやすく、採用に躊躇してしまうかもしれません。

企業側が不安視するのは以下のようなポイントです。

  • ●かつての知識やスキルで今の業界に対応できるか?
  • ●働くことへのモチベーションは切れていないか?
  • ●企業に求める条件が多すぎて仕事を決められないタイプではないか?

ブランクが1~2か月程度であれば通常の転職活動と変わらないので、問題視する企業もそれほど多くありません。

しかし、1年以上のブランクがある場合は、休んでいる間に何をしていたか、面接時にきちんと説明しなければ採用担当者は不安に思うでしょう。

ブランク期間は何ヵ月までOK?

ブランク期間は何ヵ月までなら大丈夫という具体的な期間はありません。

しかし、1年間何もしないで過ごした人と、語学留学のために1年間のブランクがある人とでは面接官が受ける印象は異なります。

ビジネスシーンの移り変わりは速いので、たとえ短くても何もしていなかった期間があると、採用のハードルは高くなってしまうでしょう。

不利になるケース・不利になりにくいケース

語学留学のように、スキルアップのためのブランク期間は転職活動では不利になりにくいケースと言えるでしょう。

次の仕事や自分自身のステップアップにつなげるために使ったブランク期間は、面接官から見ても前向きな印象を持たれます。

また、人によっては出産や介護などのライフイベントにより仕事ができなくなるケースもありますが、このようなケースでは企業によって判断がわかれます。

子どもがまだ小さかったり、要介護者がいたりするような場合は、急な病気やケガで仕事を休む、遅刻や早退をする必要があるなどで、業務に大きな支障をきたす可能性を拭いきれないことから採用に至らないケースもあります。

しかし、仕事をしたかったが上記のような理由でできなかったような場合、多少は不利にはなるもののリカバーは可能です。

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転職ではブランク期間に何をしていたかが重要

ブランク期間イメージ
ブランク期間があっても、理由によっては面接官も納得してくれる場合があります。
では、どのような理由でブランク期間が生じたなら納得してもらいやすいのでしょうか。

スキルアップ

スキルアップのためという理由は、納得してもらいやすい理由の1つです。

語学やMBA取得のために時間をかけて集中したかった、といった理由は前向きな印象を与えるでしょう。

実際に資格を取得したかどうかを面接官が気にするかもしれませんが、面接官はそれ以上にブランク期間の過ごし方に注目しています。

次の仕事で活躍できるようにスキルアップを目指していたことをアピールできると、採用の可能性が高まります。

ただし、仕事をしながら資格取得を目指している人もたくさんいるので、なぜブランク期間を設ける必要があったのかを説明できるようにしておきましょう。

また、スキルアップとして資格を取得したのであれば、その資格が今後のプラス材料になるのか、これからの仕事にどのように活かせるのかも説明できるようにしておきます。

病気、療養

病気やケガによる療養が理由でブランク期間がある場合、面接官は入社した後の業務に支障が出ないかを気にします。

長期療養しなければならなかった理由や、仕事に復帰しても問題ないことを説明するために診断書を用意しておくと面接官も納得しやすいでしょう。

入社後も通院の必要があるような場合は、通院の頻度や時間帯、仕事への影響などについて説明し、理解を得ることも大切です。

介護など

転職希望者のなかには、家族の介護が必要になってブランク期間ができた人もいるでしょう。

介護する家族が現在どういった状況なのかという点は、採用担当者としては非常に気になるポイントです。

すでに介護は必要なくなったのか、介護を引き受けてくれる人ができたのかなど、現在の状況を自分から説明することで、採用担当者の不安を払しょくできることでしょう。

また、「介護があるため残業は〇〇時まで」「土日出勤は月間〇日までなら可能」など、就労に影響や制限が出るようなことがあれば、忘れずに伝えましょう。

出産子育てなど

妊娠・出産を機に退職し、子育てが落ち着いてから復職したいと考える人は少なくありません。

子育て支援をする企業も増えていますが、制度がない企業や形骸化してしまっている企業の場合は、出産や子育てが理由でも仕事をしていなかった期間も、仕方ない事情とはいえ残念ながらネガティブな評価につながることもあります。

企業側の視点では、ブランク期間はマイナス評価に直結すると考えておいた方がいいでしょう。

一方で、出産や子育てはブランクの理由が明確なので、以前の業務経歴や仕事で身に付けたスキルをアピールできれば採用につながるチャンスはあります。

そのためには、子どもの預け先を決めたり家族の協力を得られる環境を作ったりして、面接できちんと伝えることで好印象が与えられるでしょう。

すぐにでも働ける環境ができていれば、企業への良いアピール材料になります。

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ブランク期間をはねのけて転職するために必要なこと

ブランク期間イメージ
離職や退職の理由がどのようなものであれ、ブランク期間をプラスにとらえてくれる企業は少ないのが現状です。
では、転職を成功させるには、ブランク期間とどのように向き合えばいいのでしょうか。

過去の経験、資産をあらためて振り返る

これまでの仕事で得た経験や実績はアピールポイントになります。

企業が中途採用者に期待するのは即戦力なので、経験や実績は評価に直結しやすいと言えます。

自分の得意分野や強みをもう一度整理してみましょう。

経験や実績、身に付けたスキルをどのように活かせるかを把握できれば、面接でも説得力のある回答ができるでしょう。

第二新卒などの場合は仕事への意欲や関心の高さが重視される傾向にありますが、中堅以上の応募者ほど経験や実績がチェックされやすいと言えます。

ブランク期間の振り返り

仕事をしていなかった期間に何をしていたか、また、そのときに何を得たのかを振り返ってみるのは大事な要素になります。

ブランク期間に何もしていなかった人と、自分自身を高めるために行動した人とでは、当然採用担当者が受ける印象に大きな差が出るでしょう。

資格取得やスキルアップなど、ブランク期間に勉強していた方は、アピールになるので伝えましょう。

また、それらの勉強で得た知識やスキルを入社後にどのような場面で役立つのかも考えてみてください。

面接官に即戦力になる人材と思ってもらえれば、採用の可能性は高まります。

なお、自己アピールに嘘をつくのはマイナス材料にしかなりません。

採用されても、嘘を取り繕うためにまた嘘をつき、最終的に会社に居づらくなるようなことになりかねないので、正直に伝えましょう。

今できることを考える

ブランク期間が1年以上もあると、希望する企業へ入社するのは難しくなるかもしれません。

しかし、それで再就職をあきらめるのは早計です。

働きたい業種や職種が決まっているのであれば、まずは面接官に説明できる材料を用意しましょう。

資格は取得していないものの、「〇〇の勉強をして、資格を取得するのと同じくらいの知識を得た」という状態ならば有効なアピール材料になります。

現状でアピールできる材料がない場合は、転職活動を行いながらブランク期間を埋める努力をしましょう。

前向きな姿勢は企業に好印象を持たれます。

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ブランク期間について質問されたときの回答例

面接イメージ
応募者にブランク期間があると、ほぼ間違いなく離職期間中の行動について質問されます。
ここでは、面接中に採用担当者から出てくる質問の意図を読み取り、好印象を与えられる回答例を見ていきましょう。

語学留学していた期間について質問された場合

採用担当者が知りたいのは、語学留学をしていた期間ではなく、語学留学の目的と成果です。
入社後に、留学で身に付けたスキルをどのように活かせるかも説明しましょう。

【例文】

英語のレベルを上げないとグローバル展開している会社では通用しないと考えて留学をしました。1年間の留学期間は、特にビジネスで通じる英語が身に付くよう努力し、日常会話からビジネス用語まで身に付けてまいりました。御社は海外への事業展開に積極的だと知り、英語力を活かして海外事業に貢献したいと考えています。

このように、語学留学の目的と成果、入社への意欲を明確にした説明は好印象を与えるのに効果的です。
TOEICのスコアが800点以上あれば海外展開を図る企業でも通用するので、積極的にアピールしましょう。

病気療養していた期間について質問された場合

病気療養のケースで採用担当者が知りたいのは、病気は完治したのか、通院は必要なのか、フル出勤できるのかなどです。
不安要素を解消するために、以下のように明確に説明しましょう。

【例文】

ガンにかかり1年間療養していました。現在、完治とまでは言えませんが症状は治まってきており、ドクターからも業務OKと言われています。定期的に通院の必要はあるものの、土曜を通院日に充てられるので、業務に支障は出ないと考えています。

病気によるブランク期間がある人は、入社後に問題なく働けるかどうかが重要なので、健康状態について嘘を伝えるのはNGです。
応募者の健康状態をわかったうえで採用された場合は、企業が入社後のサポートをしてくれるでしょう。
面接の段階で診断書を要求されるかもしれないので、事前に準備をしておくと安心です。

両親の介護をしていた期間について質問された場合

介護が理由でブランクがある場合も、仕事に及ぼす影響を採用担当者は気にします。
特に、介護と仕事のどちらを優先させるのかを詳しく知りたいので、明確な回答をしましょう。

【例文1】

母親の介護のため離職しました。その母も介護の甲斐あってか安らかに他界できたと思います。今後は、自分の人生をあらためて取り戻すため仕事に集中したいと考えています。

【例文2】

父親を自宅で介護するため1年間仕事を離れていましたが、このたび特別養護老人ホームへ入所することが決まったので、仕事をするのに支障はまったくありません。介護をしながら健康や医療について学び、取得した介護職員初任者研修の資格を活かしてこちらの施設でがんばりたいと思います。

例文1では、母親の死を乗り越えて新たな気持ちで仕事に取り組む姿勢や前向きな気持ちが伝わるでしょう。
例文2では、父親の介護を任せられることや資格取得、仕事に対する意欲がうかがえます。
意欲を交えたアピールは好印象につながります。

出産、子育て期間について質問された場合

出産と子育てを経験すると、ブランク期間は1年以上に及ぶと考えて良いでしょう。
ブランク期間が長いとマイナス評価されやすいので、経験とスキル、ブランク期間の行動をきちんと説明しましょう。

【例文】

出産のため離職しました。子育てに集中していたため、ブランク期間ができましたが、離職中にブログを書いていたのでパソコンのスキルは今でも活きていると感じています。子どもは小学校を卒業しており、フルタイムで働くことが可能になったため、応募致しました。

フルタイムでの勤務が可能なのは企業にとっても好印象になる要素です。
子育てをする協力者の存在についても伝えておくと、より理解を得られやすいでしょう。
ブランク期間の行動が、応募する企業の業務とつながる内容なのも安心材料になるポイントです。

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まとめ

転職活動をする際、ブランク期間はほとんどのケースでマイナス評価になってしまいます。

ブランク期間が1年以上あったり、その間に何もしていなかったりする人は採用される確率は低いかもしれません。

そのようなときは、過去の経験とブランク期間を振り返り、企業にアピールできる材料を探してみましょう。

ブランク期間に何もしていなかった人は、これからアピールできる材料を準備すれば採用されるチャンスは広がります。

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