求人採用や面接について、担当者が普段の仕事や業務の合間に時間を割いて行っている企業もあります。

仕事上で急務が発生している場合もありますが、特に業務拡大による増員や急募の場合、面接担当者が多忙で面接に時間をかけたくてもかけられない、というケースもあります。

面接が1度でなく複数回行われる場合、1次面接にかける時間は短めな傾向にあります。

1回の面接で採用を決める予定であった場合でも、応募者が想定よりも多かった場合に、顔合わせの目的で企業側が1次面接を設けることもあるでしょう。

いずれの場合も、じっくりと人柄や経歴について面接の時間を割くのは2次面接以降となるため、面接時間が短かったり、あまり質問されずあっさりと面接が終了したりする場合があります。

面接中に十分良い印象を与えられた場合は、当然ですが短い面接時間であっても合格となる可能性は高まります。

また、書類選考の時点で企業側がほぼ採用を決めている場合や、採用の決め手となる条件に合う応募者が少なかった場合なども、短い面接で合否が決まりやすくなるでしょう。

特定の応募者に採用が決まっている場合にも、他の応募者に対する面接時間が短くなることがありますが、その採用を決めている応募者が自分なのかどうかを思い悩んだところで、確かな答えが出ることはありません。

面接時間の短さは応募者側の理由だけでなく、採用する企業側に何らかの理由がある可能性もあるため、時間の長さだけを気にし過ぎる必要はありません。

面接時の質問を思い出し、質問の意図を汲んでいたか、相手の知りたい内容を的確に答えられていたか、などを振り返りましょう。

質問と答えた内容を紙などに書き出してみるのもおすすめです。

自己PRの時間や経歴、長所などを聞かれた際に、しっかりとアピールできたかどうかも振り返ってみましょう。

短所や過去の失敗について聞かれたとしても、そこからどのような学びを得たか、どのようにフォローして克服できたか、といったエピソードにつなげられると、魅力や長所を伝えることができます。

面接時の入室や座る場所、担当者が来た時の挨拶や退室時など、ちょっとしたマナーが急にわからなくなってしまうこともあります。

「面接時のマナーはちゃんとできたかな」という点が気になると、その後の受け答えに影響が出てしまう場合もあります。

マナーが正しくなかっただけで即不合格となるケースは少ないものですが、もしわからなかったりあやふやだったりしたマナーがあれば、今後のためにチェックしておくと良いでしょう。

ありきたりの志望動機ではなく「その企業でなければならない」と納得できる志望動機を伝えられれば、担当者に良い印象を残せる可能性が高まります。

相手に納得感を与えられたかどうかの振り返りも、念入りにすると良いでしょう。

面接官が険しい表情をする時間があったかどうかも振り返りましょう。

ただ、面接官の表情が険しかったからといって必ずしも面接に問題があったわけではない場合もあるため、気にし過ぎないことも大切です。

面接を終えたあと、率直にどう感じたか、面接の感想などについて書き出してみるのも良いでしょう。

「もっとこう言えばよかった」など悔いが残る場合もあれば「自分なりにやりきった」という達成感を感じる場合もあります。

悔いが残るならまだ対策が取れる伸びしろが自分にはあると考え、達成感があるなら「あとはご縁だけ」と前向きにとらえましょう。